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オランダ在住のこーちゃんです!オランダの文化、生活から、移住についての情報を発信しています🇳🇱 オランダと日本の仕事・生活を豊かにする情報サイトtsunagaruのスタッフとしても活動中です🌷https://www.tsunagaru.nl/

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オランダの歴史【Part6: 近世前期】百年戦争とスペイン領オランダ

Hoi! みなさんこんにちは! 今回はオランダの歴史、近世編に突入します! かなり長編になってきましたが、ここからがより面白いところですので、ついてきてくださいね。 ※Part1~5の記事は目次から記事最下部まで進み、リンクからご覧ください。 前回までのおさらい前回は12世紀から14世紀のネーデルラントと、その周辺で起こった出来事についてお話ししました。ざっくりと振り返ると、 12世紀:12世紀ルネサンス 13世紀:モンゴル帝国最盛期 14世紀:ペストの流行 が時代のハイ

    • オランダの歴史【Part5: 中世盛期-後期】12世紀ルネサンス、ペスト、フック・アンド・コッド戦争

      Hoi!みなさんこんにちは! 少しお待たせしてしまいましたが、今回はオランダの歴史シリーズPart5をお送りします。前回まで(1~4)をまだご覧になっていない方は、目次から記事下部まで進み、リンクから読んでみてくださいね。 前回までのおさらいでは、前回までのネーデルラント※1の歴史を簡単におさらいしましょう。 843年のヴェルダン条約と847年のメルセン条約により、カロリング朝東フランク王国領になったネーデルラントですが、961年にオットー1世がローマ帝国の帝冠を授かったこ

      • 変貌するオランダの賃貸市場|新築住宅の増加と賃料規制の動き

        オランダの賃貸住宅市場は、新築物件の増加と政府の賃料規制計画の影響を受けて変化しています。国土登記所のデータによると、2023年には投資家が国内の住宅ストックの9.4%を所有し、前年の9%から増加しました。この傾向は、大手不動産投資家による新築物件への投資が主な要因です。 政府は、市場に出回る物件を投資家が買い占め、高額な賃料で貸し出すことを防ぐために、譲渡税の引き上げや家賃規制の拡大などの措置を導入しています。 国土登記所は、賃貸住宅の総数が増加していることを確認しまし

        • オランダから世界へ、デジタルの架け橋|AMS-IXが迎える30周年

          オランダのアムステルダムに拠点を置くAMS-IX(Amsterdam Internet Exchange)が、設立から30年の歴史を迎え、世界のデジタルコミュニケーションにおけるその重要性を再確認しています。 この30年間で、AMS-IXは世界のインターネット交流の中心地として、技術革新とデジタルインフラの発展に大きく貢献してきました。 1994年の設立以来、AMS-IXはインターネットトラフィックの効率的な交換を可能にし、地域および世界的にデジタルランドスケープの形成に

        オランダの歴史【Part6: 近世前期】百年戦争とスペイン領オランダ

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          【オランダ移住プロデュース】ぜひご相談ください!

          「オランダ生活のイメージがつかない…」 「オランダ移住前に不安を解消しておきたい…」 「何を準備したら正解なのか分からない…」 オランダ移住について、このようなお悩みはありませんか? 私も移住前は同じ気持ちだったので、よく分かります。しかし、本当に多くの方に助けられ、今ではオランダで楽しく充実した日々を送っています。 そして今回は、大変ありがたいことに個別でご相談を頂く機会も増えましたので、移住個別相談についてご案内いたします。 移住個別相談サポートの詳細日時はご

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          オランダの専門家が警鐘|外国の精子バンク利用に法的禁止を求める

          オランダでの外国精子バンク利用が社会問題となっています。専門家によると、この傾向は子どもたちに心理的な影響を及ぼす恐れがあり、近親交配のリスクも高まるとされています。 特に、外国の精子バンクからの精子利用が増加していることが指摘されています。これにより、一人のドナーが世界中で多数の子どもを持つ「大量ドナー」が生まれる可能性もあるということです。 オランダ国内では、1人のドナーの精子を12人の女性までに限定していますが、外国ではそのような制限がないため、子どもたちの福祉を守

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          オランダの地方税8.5%増、しかし犬税は廃止へ

          オランダの342の地方自治体による税金とその他の料金の徴収額は、今年8.5%増加して133億ユーロに達すると、国立統計局CBSが発表しました。不動産税(OZB)は、ほとんどの市町村活動の資金源であり、前年の1月の不動産価値に基づいていますが、2024年には平均7.5%増加する見込みです。市町村は、この税から55億ユーロを生み出すことを期待しています。この税は、家や商業不動産の所有者のみが支払い、賃貸住宅の住人は支払いません。 ロッテルダムは他の大都市よりも不動産税を13%増

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          オランダの企業経営における女性の進出|進展はあるものの道のりは長い

          オランダの大手企業における女性の経営陣への進出が進んでいるものの、そのペースは遅いというのが最近の状況です。2020年から2022年にかけて、女性の経営陣への参加率はわずかに増加しましたが、特に取締役会における女性の割合の伸びは期待に達していません。 オランダの社会経済評議会(SER)によると、2022年の時点で、大手企業の取締役会における女性の割合は平均14.7%に達し、2020年の13.8%から僅かに増加しました。一方で、監査役会における女性の割合は、21.9%から26

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          オランダの歴史【Part4: 中世中期】ヴァイキング、神聖ローマ帝国、商業の発展と十字軍

          Hoi! みなさんこんにちは! これまで数回にわたりお送りしてきたオランダの歴史シリーズはいかがでしょうか? 古代から中世前期までの歴史(Part1-3)をまだご覧になっていない方は本ページ下記のリンク、またはアーカイブからご覧ください! 今回は前回のフランク帝国の支配下にあった時代の続きです。 このころ勢力を拡大していた海の荒くれものとは一体、、 では、はじめましょう! *前回同様、この記事はあくまでも当ブログ筆者が、複数の文献(日本語、英語、オランダ語)の情報を参考に

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          オランダが進めるデジタル政府の透明性向上

          オランダ政府は、デジタルサービスの質を向上させ信頼できるデジタル政府を構築するために、情報通信技術(ICT)の改善に力を入れています。この取り組みの一環として、政府はICTシステムとサービスに関する情報をより透明かつ広範囲に提供することを目指しています。 最近、政府は「Rijks ICT Dashboard」という新しいツールを導入しました。このダッシュボードは、ICTと情報提供の価値をわかりやすく示すことを目的としており、議会議員から一般市民、政府機関の職員まで、幅広い層

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          オランダ政治における多様性の欠如、民族的多様性を持つ市民の声が届かず

          オランダの社会研究所(SCP)が行った最新の調査によると、オランダの政治システムでは、異なる民族的背景を持つ市民が自分たちの意見や問題が政治に十分に反映されていないと感じていることが明らかになりました。特に、移民の背景を持つ人々は、政治家に対する信頼が低いと感じています。 この調査結果からは、民族的に多様な市民が、自分たちが重視する問題が政治の議論から外されたり、軽んじられたりしていると感じていることがわかります。また、実務的な職業教育を受けたオランダ人の中には、政治家たち

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          オランダの歴史【Part3: 中世前期】フランク王国の支配

          Hoi! みなさんこんにちは! 以前の記事、オランダの歴史part1、2はご覧いただけましたでしょうか?まだの方はこちらのリンクからどうぞ! 今回はフランク王国の支配からはじまる中世のオランダです。 前回までのおさらい 紀元前よりローマ帝国の支配下にあった現オランダ地域ですが、3世紀の後半よりその勢力は衰退しました。その後、4世紀半ばよりゲルマン人の大移動が起こり、当時オランダ地域を含んでいた西ローマ帝国が崩壊し、北や東からゲルマン民であるサクソン人、フリース人、フランク

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          オランダの雇用法改正、注目すべきポイント

          オランダの雇用法には2024年にいくつか重要な変更が予定されており、これらの変更はオランダで働く人にとって重要な意味を持ちます。 ■ 競業避止条項の改正 現行法では、雇用主は広範囲にわたる競業避止条項を課すことが法的に許可されています。政府は、従業員が労働市場での移動を容易にするために、競業避止条項に関する法律を改正し、制限することを目指しています。 ■ 従業員のための機密アドバイザーの義務付け 2023年、議会は職場でのいじめやその他の望ましくない行動を減らし、すべての

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          日本のロボティクスリーダー、Mujinがオランダに欧州本社を設立

          日本の先進的なロボティクス企業Mujinが、オランダのアイントホーフェンに初の欧州オフィスを開設しました。この戦略的な展開は、オランダの革新的な技術力と物流の優れたインフラを活用し、ヨーロッパ全域での自動化技術の普及を目指すものです。 Mujinは、知能ロボティクスの分野で世界をリードする企業として知られており、新しい欧州本社は、販売、顧客サポート、ソリューション開発の中心地として機能します。これにより、ヨーロッパのビジネスに特有の要求に応えるための戦略的な位置づけがなされ

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          オランダの新興企業への投資、経済の不透明さが影響し大幅減少

          2024年、オランダのスタートアップ業界が経済の波に揺れました。オランダスタートアップ協会(dSA)の最新報告によると、新興企業への投資額が前年に比べて27%減少し、19億ユーロにまで落ち込んだことが明らかになりました。この減少は、高金利や複数の軍事紛争がもたらす不確実な時代背景が原因で、投資家たちの慎重な姿勢を促したとされています。 dSAのルシアン・ブルム氏によると、特に大手スタートアップがこの影響を強く受けているそうです。「利益を見込む必要があるため、多くの企業が規模

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          オランダの歴史【Part2: 古代】ローマ帝国の支配

          Hoi! (ホーイ!)みなさんこんにちは! 以前のオランダの歴史1【紀元前編】はお読みいただけたでしょうか? この記事では、学校ではなかなか注目しない、現オランダ地域に焦点をあてた古代ヨーロッパの歴史についてお話ししています。今回はこの続きの歴史ですのでまだの方はこちらもお読みください! さて今回は、ネーデルラント(低い土地)と呼ばれ、辺境の地とされていた現在のオランダ地域に外部勢力が続々と押し寄せる古代の歴史編です。 *前回同様、この記事はあくまでも当ブログ筆者が、複

          オランダの歴史【Part2: 古代】ローマ帝国の支配