お笑いと父

子どもの頃からテレビ番組を観るのが好きだった。
というより父親がテレビをよく観る人だった。
離婚して今は家におらず、誕生日にも何も言ってこないような人間だ。
私の思い出はなんなんだったんだろうと思う。
いなくなるなら最初からいらなかった。
きっとこんな風に考える人間は結婚も交際もしない方が良いな。

物心ついた頃。
うちは新聞をとっていなかったので父親がテレビジョンやテレビガイドを買っていた。
私は父と一緒にマーカーで観たい番組に線を引いていた。

今、父がいなくなってそんなに年数は経っていなくて、あまり考えることもしたくなかった。
この記事を書いていたら涙が出てきた。

高校生になると、家にBlu-ray DIGAがきて、ほとんどのお笑い番組は録画していた。
アメトークの総集編を観て、これ全部観たな〜って思うぐらい。
幼い頃は家にいなかった父だが、この頃になると家にいることが増えていた。
ブラック企業勤めだったから帰ってくるのは23時ぐらいだったけれど帰ってきてから一緒に録画した番組を観ていた。
デブだったので夜食も作ってくれた。

涙が止まらない。
私は心にフタをしていたのかな。
考えないようにって。
その方が楽だもんね。
自分が一緒に時間を過ごしてきた人が自分を捨てていなくなるなんて思いたくないし。

大学生くらいから、だろうか。
現実生活が暗いので明るい娯楽、お笑い番組しか見られなくなった。
ドラマなんかは、まるでダメ。
就活生になると、仕事系のドラマなんて全く見られなかった。
芸人さんがおかしなことを言って笑えることだけが救いのように感じられた。

そんなこんなで今もお笑いが好き。
ステージも何回も見に行っている。
これからもきっと私の暗い人生を笑って生きていくために必要なもの。


待って。
めちゃくちゃ泣いてるけど私。
声出してボロ泣きだけど。
明日ライブだよ?
本当、最悪。
ロンハーやってるから今日はお笑いの話書こうって思ったらこれ。
普段でさえまぶた腫れぼったいのに。
急いで腫れない方法調べなきゃ。

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