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「ふたりだけのPARADISO」制作裏話など

こんにちは! ナナです。
初めて個人で制作したイタリアンサマー乙女風味サウンドノベル「ふたりだけのPARADISO」を公開し、1ヶ月近くが経過しました。

ゲームはここから遊べます!


ありがたいことに、「臨場感があり、本当に現地を訪れている気分になった」「主人公・葵とその恋人・航の交流に癒された」「劇中で語られる人魚伝説がいいスパイスになっていた」などなど……うれしいお言葉いただきました。遊んでいただいた方本当にありがとうございます!
このnoteでは、当ゲームができるまでの経緯、また制作の思い出や裏話について語っていこうと思います。お付き合いいただければ幸いです。


そもそもの始まり

このゲームの原作は2022年夏頃、「コロナ禍だけど、気軽に非日常を味わえたらなあ……」という気持ちで執筆した一次夢小説です。
当時、「MakeS」や「悪魔執事と黒い猫」など、癒し&寄り添いコンテンツ(?)にはまっており、「私も、頑張っている人を癒すような物語を作りたい!」と思ったのが始まりでした。なお小説版は年齢制限があるためここには掲載しづらいですが、ゲーム版ではどなたでも読んでいただけるようシナリオを調整しています。ちなみに小説版のタイトルは「Paradiso」、ゲーム版は「PARADISO」と微妙に表記が違いますが、特にこだわりはないのでどちらでもお好きに呼んでくださって大丈夫です。


その後、ゲーム制作者になり

それから小説だけでなくノベルゲームを作り始め、「ゲーム作りは謎エラーとか頻発するしググった通りにやったのに思い通りにならないことも多くて大変だけど、楽しい。自分の考えたシナリオに、描いてもらった素敵なイラストやBGMがつくなんて……もうこうなったら今まで書いた小説もゲーム化したい!!!!」と、考えるようになりました。

私の大好きな広島が舞台の乙女ゲーム。
広島出身のむかいかわずさんと共同制作しました。


まず私がゲーム化したい・ティラノゲームフェスに出したいと強く思ったのは、人生で初めて真剣に執筆に取り組んだ児童書風ファンタジー小説「きまぐれシャノワール」です。といっても長編で、キミまで700kmに比べ制作難易度も制作期間も跳ね上がることが目に見えていたため、葛藤の末「今からフェス2023に間に合わせるのは不可能だ」という結論を出しました。マジで無謀だった

しかし8月も下旬になり、「TLを見ると〆切目前で、みんな最後の追い込みをしている……なんか私も焦る……そうだ! ゲ制の感覚を取り戻すこともかねて、ふたりだけのParadisoをゲーム化すればいいのでは!?   短編だから気軽に作れるし、そうしよう」と、唐突に思いつきました。
結果、思い入れのあるゲームがまた作れてよかったと思っています。

ゲームの裏話について語るよ(ネタバレ注意)

※※※ネタバレが気になる方はご注意ください※※※









このゲームは、イタリアンな雰囲気を推してますが(笑)、舞台はあくまで南イタリアっぽい架空の島です! なぜなら私がイタリアどころか海外に行ったことがないから。といっても矛盾点はなるべくなくしたくてGoogle先生にかなり質問しながら書きました。現地にてガチ取材をしたキミまで700kmと違い、完全に私の想像上のイタリアとなっております。現実のイタリアに当てはめるのであればナポリの近くかな……?と勝手に思っています。
また、お借りした背景にはリアルのイタリア(アマルフィ、プロチダ島、チンクエテッレなど)写真も多いですが、一部別の国も含まれています。タイトル画面やこの記事の見出しはモルディブですし、劇中で葵と航が訪れる人魚の入り江はギリシャです。ここはナヴァイオビーチといって、小説版執筆時からイメージにぴったりだなと思っていました。
なお、人魚が姿を変えたとされる白い岩の方はイタリアのヴィエステという街にあるもので、ナヴァイオビーチにはありません……

あと、一部私の地元で撮影された写真もあったりします。ロケ地:和歌山なのか……笑

劇中で語られる人魚伝説については、「現代ものの話だけど、主張しすぎないファンタジー要素を入れたいな」と思い考えました。
別に狙ったわけではないんですけど、この人魚伝説は「安珍・清姫伝説を彷彿とさせるな……」とあとから思ったり。世界観もヒロインの行動も全然違いますけどねw
上述の通り私は和歌山県出身ですが、その和歌山に伝わる伝説だったりします。リンクの見出しから衝撃的なお話ですが気になる方は見てみてください

そしてラストシーンは、ゲーム版を作るにあたり書き下ろしたオリジナルのエンディングです。ゲーム中で明言はしていませんが、主人公・葵は数年後めでたく航と結ばれ、女の子をもうけています。
母親になった葵が愛娘に「人魚伝説・その後」を語り、その夫で父親になった航が「サンノヴァ島が見えてきた」と告げるシーンで物語は終わります。
とても美しい余韻の残るエンディングになりました!

当然ですが文字しかなかった小説版が、美麗なフォトや素敵BGMの力で、全く新しいものに生まれ変わっていくのを目の当たりにし、胸が熱くなりました。私はもうすっかりゲ制の虜です。改めて、遊んでくださった方々ありがとうございました!!!







お借りしたBGM紹介

とても素敵な曲ばかりなので、リンク付きでご紹介しています。
「このシーンで流れる曲はなんていうんだろう?」という疑問の解決になれば幸いです。


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「Resort4」 PeriTune様
名前変更画面でお借りしました。このゲームはPeriTune様にかなりお世話になっております。

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「Resort3」 PeriTune様
冒頭のイルカの群れと遭遇するシーンにお借りしました。

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「ブレンド」 MusMus様
葵と航の馴れ初めシーンにて。とてもムーディで素敵ですね。

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「オルゴール」 作曲:松浦洋介様
切ないシーンにたびたびお借りしています。

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「カラっと夏!」  まふ様
初めてお聴きしたときに明るい陽ざしとさわやかな風を感じ「こちらの音楽がPARADISOで流れたら絶対素敵だろうな……」と思ったため、お借りしました! 後日プレイもしていただきありがとうございました😭

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「イタリアのバックグラウンドミュージック」 MFCC様
あまりにも、思い描いているイタリアそのままの音楽だったためお借りしました。リストランテで食事するシーンにて。

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「リュートのための古風な舞曲とアリア第三楽章より シチリアーナ」作曲:レスピーギ
何かイタリアっぽいクラシック音楽を流したいな……と思いお借りしました。素朴でやさしい気分になれる曲です。わかりやすいよう実際の曲が聴けるリンクを貼っていますが、素材のダウンロード元はクラシック名曲サウンドライブラリー様です。

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「Sea Breeze」  PeriTune様
人魚の入り江を訪れるシーンにて。海と太陽のきらめきを感じます。

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「深海の伝承歌」 エルム凪様

人魚伝説が語られるシーンにて流れる音楽を探していて、そのファンタジックな切なさと美しさに衝撃を受けた一曲です。

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「Starry」  PeriTune様
夜、葵と航がテラスでカクテルを飲むシーンにお借りしました。しっとりとした雰囲気が落ち着きますね。

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「幸せとは」 ナゴシオリ様

ロマンティックなシーンにお借りしました。静かなピアノの旋律が、胸に迫ります……

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「Guitar_Gentle」  PeriTune様
エンドロールにお借りしました。思い出を愛おしく、もっと大切に感じられそうな一曲です。

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おわりに

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
これからも楽しいゲームを作っていきたいな、と思っていますので
おもしろそう! と感じていただけたら幸いです。
そのときは一緒に楽しみましょう!
ではでは! アリーヴェデルチ!!!!(※言いたかっただけ)


見出し&タイトル画面の背景はこちらからお借りしました。


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