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バトルスピリッツ烈火魂の烈火幸村

おそらく2度目の主演テレビアニメでクールで熱い漢を演じたバトルスピリッツ烈火魂(2015)の山下誠一郎について。

バトスピのカードの販促の面があるため”お約束”のあるストーリーだが、スピリットの名前や技を叫ぶ山下さんの演技は特撮好きを感じられたり、この後の天晴爛漫!の小雨役にも通ずるところが見られる。
4クールあるが中盤あたりで幸村の過去とコンプレックスがフィーチャーされ、繊細な演技も味わうことができる。

山下さんはラジオで匂いフェチの話をした時に、バトスピカードのパックを開けた時の新しいカードの匂いを嗅いでいたエピソードを話している(確かに印刷されたてで新鮮な匂いが閉じ込められているのだろうけど!)。

【未視聴向け】幸村はこんな役どころ

少年/普段は落ち着いた兄貴/バトルはぶつかり合い/仲間想い/バトル強い/過去に裏切られ挫折

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視聴後の感想ツイート↓

公式サイトのキャラ紹介はこちら。

山下さんの過去ツイ


各種視聴方法

現時点での私の場合です。

テレビシリーズ:1〜51話 dアニメストア for Prime Video

https://www.amazon.co.jp/gp/video/detail/B075DNPYW4/ref=atv_dp_share_cu_r

Huluや YouTube(有料)でも配信されていた。ラジオやコミカライズもあったようだ。

【ネタバレあり】感想

バトスピは出たての頃に兄弟とやっていて少年突破バシン、少年激覇ダン、ブレイヴも見ていたのである程度下地のある状態で視聴できた。萌えの黄属性と機械の白属性を使っていたと思う。

6年前の作品ということもあって、全然話題にしているせいちファンを見つけられていないので語らせて欲しい。

この幸村という役、山下さんの今の持ち味である「熱血漢」と「繊細少年」、「実在しそうな気のいい兄ちゃん」の片鱗を見ることができる。
もちろん6年前なので今と比較すると初々しい演技も見られるが、ここぞというときは決めてくるので安心できる。

ストーリー自体はわかりやすさ重視で単調めであるが、各属性のバトラーが順番に活躍する顔見せターンを超えて、幸村個人の過去に焦点が当たってから面白くなってくる。
幸村は恩師であるノブ兄と不本意な別れ方をしたために、ノブ兄との思い出であるバトスピを一時辞めてしまう。その後ノブ兄のため以外でバトスピをする理由、天下を取るという夢を持ったところでノブ兄と再会してしまうのだが、そこまで年下相手には兄のように優しく、対戦相手には熱く時に厳しくだった幸村が幼気な少年に戻って、なぜ何も言わずにいなくなってしまったのかを問うシーンがあり、ヒューマンドラマ要素が強くなっていく。この答えを得た時の泣き笑いが切ない。

このノブ兄へのコンプレックスは、バトスピで得た仲間たちと絆を深めていく中で(依存から)解消されていき、幸村は自分が天下を取ることでみんなで切磋琢磨するバトスピの世界を作りたいと自分自身の夢を見つける。
序盤はがむしゃらにバトスピするぞ!天下取るぞ!(天下取った後どうするの?)状態だったある種感情の読めない系主人公だった幸村が、共感できる行動指針を得たエンドだったので落としどころとしてキレイだったと思う。

バトル開始時にバトラーたちがデッキを掲げて、それぞれのバトルマシンを呼ぶところ大好きなので轟天竜のプラモデル出てないのかなと思ったけどなかった……。
あと戦国時代モチーフなだけあって(?)観客の治安がかなり悪くて笑う。

幸村ベストシーン

感想ツイートにも書いていたのだけど、やはり最高演技はこれしかない。

49話「俺たちの絆」 最終決戦に向かう直前、涙ぐむ官兵衛に「大丈夫。行ってくる」

小さい女の子を元気付ける「大丈夫」、そして儚くも自信に満ちた「行ってくる」。

最終決戦の絶叫ラッシュもアツくてすごく良い!
「クッソォォォォ!」や「燃えろ! オレの魂! 燃えろ! ソウルドラゴォォォン!」からの切なさのこもる呟きの落差が真骨頂発揮ですな。

それでは、ゲートオープン、解放!!



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