小池百合子知事が小島敏郎氏に反論!「私は関知していない」カイロ大卒業証明めぐる大使館声明で
【小池百合子】エジプトへの日本人の血税300億円をODAで無償援助か
別に小池東京都知事に対して、関心を持っていたわけでもない。彼女のことを一番最初に知ったのは、野添陳平氏のレギュラー番組にアシスタントという形で出演していた若き日の同氏を、たまたまテレビで見かけたのがキッカケだった。当時、同氏がカイロ大学の卒業者だということも知らなかったしただアシスタントの女性として見た時、テレビ界に生きる要領のよさそうな女性という感じだった。
その女性が、気づかないうちにテレビ東京ワールド・ビジネスサテライトというニュース番組のキャスターに抜擢され、その後その経歴を買われて国会議員に当選。そして自民党で実績を積み環境大臣、防衛大臣にも抜擢され、その経歴から東京都知事に立候補当選した。その頃は、誰も彼女の経歴を信じていたと思う。
後に、カイロ大学卒業問題が云々され続けてきたが、もし同氏がカイロ大学の卒業を履歴として出していなかったら、果たしてキャスターに抜擢されていただろうか。とりあえず、大卒が最低条件であったろう。であれば、キャスターあがりの国会議員も生まれていなかったし、果たして東京都知事になれたかどうかも不明である。やはり、カイロ大学卒業という異色の履歴は、あるだけで有力な武器となり得ていたのではないか…。
当時、女性で中東の大学出身者などというのは珍しかったし、それゆえの価値はあったことだろう。ということは、カイロ大学卒業か中退か、ないしは聴講生だったかということは、それなりに意味を持ち得たと推測できる。それ故そのことがもし詐称であったとしたら、無論公職選挙法違反であることは当然だとしても、それ以上に、その履歴ゆえに権力への道を駆け上がれたかもしれないと推論すれば、やはり彼女の運命を決定する鍵でもあった。
そういう背景もあり、カイロ大学卒業か否かという問題は、国民全体への詐欺としてその罪は少ないものとは言えないと思われる。そしてもう一つ、同氏が「血税から300億円をODAで無償援助した」という見出しのが踊る記事が本当ならば、大変な問題なのではなかろうか。国民の血税という公金を、私的に流用したという意味でれっきとした犯罪に当たらないだろうか…。日本の全選挙民をだましたという意味で、単なる大学を卒業したか否かという問題と全く次元が違う問題になってくるだろう。
ところが小池氏のこうした話題は、マス・メディアでも余り取り上げられなかった。ごく最近週刊誌とか一部スポーツ紙が書く位のものだったので、そのことにも違和感を感じていた。とはいえ、女性が政治的側面でなく女性を批判するというのも、どことなくやりにくい感覚があった。感情的と揶揄される傾向もあるだろうし…。それゆえ、あえて触れたくなかった。
しかし、この卒業詐称という案件が、300億円もの公金の私的流用という問題点もはらんでいる案件となれば、その背景と多種なコメントをまとめておく必要はあるだろうという考えに変わった。
同氏に関して、どうしてこんなことまでしてその嘘を背負いきれるか…ということ。そういう意味において、私としては同氏の生い立ちやそうした性格を増殖させた背景に関心を持ってしまうのだが…。