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80代のセンパイと暮らす。(57)

センパイの親友その1、ケロが転んで足にヒビが入ったらしいという一報。早速、ケロに電話するセンパイ。

「やーね。もう知ってるの?猫と一報に四つん這い生活よ」
とケロは笑っている。

最近転んだ話が周りで続出しているセンパイは「明日は我が身」と怯えているというのに。

「もうすぐあの世からお迎えが来るだろうから、早いうちに居間のカーテンを新しくしようと思って。ここで自分の葬式するからね」
とケロ。四つん這い生活でも相変わらず突拍子もない。しかし、居間でお葬式をするかどうかはケロの娘たちが決めることだからねぇ。

「で、どこ行く?北?南?」
「は?歩けない人が何言ってるのよ」
「北だったら岩手かな。南なら三島に行きたいわね」
「歩けるようになったらね」
「すぐ治るわよ」

という80代の会話。逞しい。ツッコミたいトコ満載だが、なんかイイ。こういう訳分からない会話がパワーになっている。二人とも、まだまだその調子で頑張って欲しい。

もうすぐ深夜2時。サッカー日本代表の試合をセンパイはリアルタイムで見ている。ホント元気だ!お先におやすみ〜

#80代のセンパイ #エッセイ #備忘録 #変わらない親友 #80代にサッカーファンってどれくらいいるんだろ

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