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〈バスケバナシ〉2019_VOL.02 2019W杯に出場する選手を紹介(1)

■ 大会が始まる前に知っておきたい日本代表選手のこと
ついに迫ってきたバスケW杯2019。大会(8/31〜)を前に、日本代表選手たちの紹介と注目ポイントを挙げていきたいと思います。最終的にメンバーは12名に絞られましたが、これは30万人を越える男子のバスケットボール競技者からすれば、平均すると一学年で一人も選ばれないくらいの確率で、少し乱暴な表現ですが、「ある学年で日本で一番バスケが上手な選手」ですら代表に入れない可能性があり、つまり選ばれているのは誰もが超弩級のエリート選手達です。そんな彼らのことをもっと知って、大会を楽しみましょう!

■ 100年に一人!?日本の絶対的エース「八村塁【8】」

もはやこの記事に辿り着いている方に八村の偉業を細かく紹介する必要はないでしょう。既にイメージとしては日本の選手と世界トップ選手との間にあった果てしなく大きな差の95/100くらいを全てすっ飛ばしてしまったような選手です。残りの5の部分をこれからNBAでのプレーでどこまで縮められるのか楽しみでしょうがないですが、今回のW杯でも多数NBA選手が出場するので、その片鱗を伺えるかもしれません。
日本代表の他のメンバーも八村を明確に日本のエースと認めています。彼らにとって八村はある種のライバルでもあるわけですが、ほぼ最年少の選手にここまで明確に格の違いを認めるのもなかなか珍しい、しかし実際否めないというほどの選手です。彼の出来が悪くてチームが勝利することは正直考えられません。エースとしての活躍を期待しましょう。

〈他の選手との関係性〉
◯馬場【18】とは同じ中学(奥田中学校)の2つ違いの先輩・後輩の関係。富山の公立中学から日本代表の主力2人がいるという漫画のような話です。
◯安藤(誓)【3】とは同時期に在籍はしていませんが、同じ高校(明成高校)の先輩・後輩の関係。
◯渡邊【12】とは同じアメリカのNCAA1部のチーム出身、そしてNBA選手ということで良いライバル、仲良しです。

■ 日本人2人目のNBA選手、八村と双璧をなす重要選手「渡邊雄太【12】」

田臥勇太以来途絶えてしまった日本バスケファンの夢を繋いでくれた渡邊は、昨季見事にNBA15試合の出場をし、日本人選手のNBA記録をほぼ全て塗り替えてくれました。主戦場だったGリーグ、そして先日のサマーリーグでの活躍もとても素晴らしく、去年のそれとは落ち着きもプレーの質も全く違うように見えました。1年を通じてNBAの世界でプレー経験を重ねるとどこまで成長できるのかを見せてくれたと思います。
渡邊は非常にオールラウンドの活躍が期待できる選手で、ペイントへのアタック、スリーポイント、ディフェンス、リバウンドなど全てにおいてチームのレベルを上げてくれます。八村と渡邊、日本バスケを今後引っ張っていくであろうデュオの世界大会初陣を見届けましょう!

〈他の選手との関係性〉
◯富樫【2】(今回は怪我のため不出場)や馬場【18】とは年齢が近いこともあり特に仲が良さそうです。
◯八村【8】が今年から所属するNBAのウィザーズの本拠地がワシントンで、渡邊の通った大学もワシントンなので、2人にはその点でも縁があります。

■ 歴代最高の帰化選手「ニック・ファジーカス【22】」

ファジーカスは元NBA選手、Bリーグ発足前から東芝でプレーし、Bリーグ初年度の得点王&MVPを受賞している、Bリーグ屈指のスコアラーです。八村、渡邊と並ぶ「BIG3」の一角で、彼の加入も日本にとって大きな出来事でした。実際彼の加入(帰化が認められた)後のアジア予選は8戦全勝(その直前までは4連敗)し、奇跡のW杯出場を手にすることができました。
ファジーカスの一番の特徴は得点力で、なめらかなムーブと柔らかいシュートタッチで面白いように点が入ります。また、決してジャンプ力がある選手ではないですが、ポジショニングの良さからリバウンドでも日本の力になってくれています。そして、勝者のメンタリティでチームを引っ張ってくれているのも頼もしい。今回のW杯で母国アメリカと対戦できるのも本人としては嬉しいはず!

〈他の選手との関係性〉
◯篠山【7】とは川崎で長年同じチームメイトなので相性良く、お互いの良さを熟知しています。
◯ファジーカスはBリーグ初年度のMVPですが、2年目のMVP比江島【6】、そして3年目MVPの富樫【2】(今回は怪我のため不出場)がもれなく日本代表に入っていることも個人的には嬉しいです。

■ NBAに最も近いBリーガー「馬場雄大【18】」

馬場は元日本代表の父を持ち、身体能力が日本人離れした選手。筑波大でインカレ2連覇した後、卒業を待たずBリーグ入りし新人王、そして昨年も活躍した後ファイナルMVP、チームも2連覇を達成しました。先日はNBAのサマーリーグにも参加し、ファンの予想を良い意味で裏切る活躍をみせてくれました。本人もNBAに挑戦したい旨を明言しており、語学の取得にも熱心に取り組んでいます。キャラ的にも能力的にも彼なら(Bリーグから初の)NBAに行けるかも知れないと思わせてくれる選手です。(渡邊や八村がNBA選手なのでその凄さが少し霞みますが、これはこれで叶えば前代未聞の快挙です。)
日本代表での成長も目覚ましく、最近はすっかり主力の一員となっています。特徴は身体能力を活かしたプレーで、スピードを活かし積極的に敵陣内にアタックをしかけてダンクを狙います。このW杯で世界の強豪相手に力を見せつけてNBAへの道を切り開いてほしいです。

〈他の選手との関係性〉
◯八村【8】とは同じ中学の先輩後輩の関係。
◯田中【24】、竹内(譲)【15】、安藤(誓)【3】とはアルバルクでチームメイト。シェーファー【32】(今年は滋賀にレンタル)も去年チームメイトです。
◯八村【8】のほかに、富樫【2】や渡邊【12】とも仲が良さそうです。

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