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【看護過程】COPD患者のアセスメント(コーピング)

男子看護学生の鳩ぽっぽです
以前、アセスメントのポイントという記事を書きましたが、それでは分かりづらいと思いましたので、具体例を書いていきたいと思います。
アセスメントは最初から完璧に書くのは難しいです。自分のスタイルができるまでは、基本のアセスメントを真似して書くべきです。
そのテンプレとなるアセスメントをここでは紹介できればと思います。
今シリーズはCOPD患者のアセスメントの事例を紹介します。
※ここにでてくるアセスメントは全て架空の事例です。

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コーピング・ストレス耐性

※この事例は架空の人物です
()は情報、太文字はアセスメントです

ストレスは「きっかけとなる出来事(ストレッサー)」と「出来事の受け止め方(認知的評価)」、「対処の仕方(コーピング)」、「心身の変化(ストレス反応)」の4つから成り立っている。
ストレッサーとは、ストレスのもとになるさまざまな刺激のことである。この刺激は多岐に渡り、身体的な疲労や病気、引っ越しなどの環境の変化、劣悪な人間関係によるものなどが挙げられる。また、認知とは人の物事の捉え方のことであり、ストレッサーに対し、それをどの程度驚異的に感じるかで、ストレス状況が変わる。ストレス反応とは、ストレスを認知しその状況が続くことによって、心身がその防衛に耐えきれなくなり、さまざまな症状を引き起こすことをいう。具体的には、自律神経の乱れや免疫力が低下するなどの身体的な反応、気分の落ち込みや集中力の低下など精神的な反応、過食などの行動反応がある。
Aさんは(入院20日目)であり、比較的長期の入院である。自宅とは大きく環境が変わった場所に長くいるため、ストレッサーとなっている可能性がある。また、COPDによる(息切れ)や(呼吸困難感)、それに伴う(ADLの低下)、(リハビリの辛さ)から焦燥感や疲労感を強く感じる日常を過ごしているため、ストレッサーとなっていることが考えられる。睡眠状況は(中途覚醒)によりストレスを感じやすくなり、ストレス耐性が低下している可能性がある。(個室入院)のため、人間関係が起因するストレッサーはないと考えられる。
Aさんはストレス反応と見られる言動がみられないことから、後述するコーピング行動が効果的だと思われる。

コーピングとは、自分のストレス(ストレッサー、ストレス反応)に対して行う意図的な対処のこと。問題焦点型コーピングとはストレスの原因となっている物事を、根本から解決することにより、ストレス自体をなくしてしまおうという対処法。情動焦点型コーピングとは、ストレッサー自体ではなく、ストレッサーが与えられることによって生じた感情を、コントロールする考え方です。個人に生じた激しい感情や苦しい感情などを抑え、それらが生じた原因への注意を緩和することが目的である。
Aさんは問題焦点型コーピングとして(呼吸リハ)や(運動療法)、(酸素療法)に積極的に取り組んでいる。現在、その効果から回復傾向にあり、(「動けるようになると嬉しい」などの発言)からコーピングが効果的なものとなっている。
情動焦点型コーピングとしては、(妻と話す)、(脳トレや体操をする)(食事をする)などしている。これらについても行なったあと(笑顔になる)などストレッサーが軽減されていることが考えられる。
せん妄とは、高齢者に多く発症する一種の意識精神障害。明確な原因は解明されていないが、高齢者特有の虚弱な状態に、何らかの身体的、心理的な引き金因子が加わることで起こると考えられている。虚弱な状態とは高齢であること、そして脳の機能低下があることであり、加えて急病などの身体的ストレス、薬品に含まれる成分への反応、身内や友人の不幸などの心理的なストレスが引き金因子となり、せん妄が発症する。
Aさんは(老年期)であること、(COPDの悪化)、(入院による環境の変化)などからせん妄のリスクがある。

結論
・様々なストレッサーに晒されている
・ストレス耐性が低下している可能性がある
・効果的なコーピング行動ができている
・せん妄のリスクがある

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まとめ

今回はここまでです。
後半に入ってから一番一般論がかなり多めだと思いますが、ストレス関係は一般論が多いです。
ストレッサー、コーピング、ストレス反応の3つが大きなアセスメント項目です。
このポイントを事例と併せてみて、参考にしてください!
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アセスメントのポイント(コーピング)はこちら→https://note.mu/810poppo/n/n06ac57290c96

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