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【看護過程】優先順位の書き方

男子看護学生の鳩ぽっぽです。
今回は看護過程シリーズの優先順位についてです。
優先順位は記録の課題にはないところも多いと思いますが、頭の中で理解できていると、次への繋ぎがより根拠あるものになります。

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優先順位とは?

関連図、全体像で対象把握ができたら、いくつか問題や強みが見えてきたと思います。
この中で何が一番大切なのか、その順番付けをしていくのが優先順位です。
単純に関連図に1、2、3…と番号だけふるのもいいですが、今回はより内容を深めた優先順位の書き方をご紹介します。

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優先順位の書き方

優先順位の大まかな流れは、
①根拠
②順番付け
③看護目標

です。

①根拠
先に根拠を書くのはおかしいと思う人もいると思いますが、ここでは優先順位が高い順にどうしてなるのか、について書きます。最初から頭の中で大まかな優先順位は立てておくことが必要ですね。
看護の焦点(問題や強み)として何があるのか、そして、これらをまずマズローの欲求段階説を用いて考えていくと優先順位高くなるのは何か、マズロー以外の根拠で看護の優先順位が高いのは何か、と言った流れで書き進めていきます。

②順番付け
ここでは、上記のことを踏まえて、優先順位がどのようになったのかを書きます。
シャープ(♯)番号(1.2.3…)問題名(or看護診断名)と言う形式で書いていきます。

③看護目標
この優先順位で看護を展開していくにあたっての目標を書いていきます。
ここは大きな目標で構いません。対象がどうなって欲しいのかを書いていきましょう。

例. この事例は架空の人物です。

現在、看護の焦点として、COPDによる活動量の低下、不安による睡眠障害、健康管理を自身で行っていること、挙げられる。これらをマズローの欲求階層説を用いて検討すると、自身の健康管理は治療や今後の疾病悪化の予防となることから、生理的欲求に関係していることが考えられ、優先順位1位であると考えられる。活動量の低下については、生理的欲求と関係している部分もあるが、COPDの症状が原因であり、これが改善されることが必要である。自身の健康管理を確実に行うことができれば、自身の健康状態の改善につながるため、疾病が原因のADLの低下、活動量の低下もそれに伴って改善していけることが考えられる。よって活動量の低下は優先順位2位と考える。不安による睡眠障害については、現在、自身で対処することができており、今後のリスクとしては予防していく必要があるが、現在生じている問題としては他の2つよりは大きくないことから、優先順位は3位と考えられる。異常な理由から、優先順位は以下のようになる。

#1 .自己健康管理促進準備状態
#2 .活動量の低下
#3 .不安による睡眠障害

看護目標
自身の健康管理が確実に行え、退院後の在宅療養で症状が悪化することなく、Aさんの望む、出来る限り自立した生活を送れるようにする。

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まとめ

今回は看護過程の優先順位を紹介しました。
基本使うのはマズローですし、その他もそれなりの根拠や問題の大きさによってなので、意外と考えやすいと思います。
ただ、自分がやろうと思っていた、あるいはやっている看護がこの優先順位の何番なのか、を意識することは大事で、患者のケアの何を優先するのかの指針になります。
実践にも通じる優先順位を是非マスターしてみてください!
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