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【看護過程】COPD患者のアセスメント(睡眠)

男子看護学生の鳩ぽっぽです
以前、アセスメントのポイントという記事を書きましたが、それでは分かりづらいと思いましたので、具体例を書いていきたいと思います。
アセスメントは最初から完璧に書くのは難しいです。自分のスタイルができるまでは、基本のアセスメントを真似して書くべきです。
そのテンプレとなるアセスメントをここでは紹介できればと思います。
今シリーズはCOPD患者のアセスメントの事例を紹介します。
※ここにでてくるアセスメントは全て架空の事例です。

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睡眠・休息

※この事例は架空の人物です
()は情報、太文字はアセスメントです

睡眠は1日6〜8時間が適切とされており、日中の活動の休息を行う行為である。
老年期では、加齢による生理的変化より、睡眠に変化を生じる。高齢になるにつれ、ノンレム睡眠が減少し、レム睡眠の方が多くなる。ノンレム睡眠とは活動のためのエネルギーを蓄積保存する睡眠であり、身体組織の修復に関わる成長ホルモンが分泌される。レム睡眠では、記憶の定着、学習を促す効果があり、脳を休める睡眠である。
加齢の変化に伴い活動量が減少し、身体が必要とする睡眠量が減少する。入院に伴い、屋内で過ごす時間が増えると、体内時計の同調因子である太陽光にあたる機会や他者と接する機会が減少し、体内時計機能が低下しやすくなる。
Aさんは、(夜10時就寝、朝5時起床 睡眠時間7時間)であり、適切な睡眠時間を確保できている。
日中の覚醒も(清明)であり、活動にも支障をきたしていない。
しかし、加齢変化に伴う睡眠の浅さや(熟睡感のなさ)、(夜間に3回目覚める)(入院中で病室内にいることが多い)など睡眠が阻害されている要因がある。
(夜間に3回目を覚ましていることから)、Aさんは中途覚醒の状態にあり、また、(いろいろ考えるとモヤモヤする)といった入眠困難な状況にも陥っている。このことから不眠となっている、また、そのリスクがあることが考えられる。現在は(日中横になる)、(眠剤を内服する)などして対処している。
睡眠による身体的休息は中途覚醒等から十分にとれていないことが考えられ、(昼寝をする)などして休息を程度にとっている。また、(モヤモヤして眠れない)というように心理的な休息も十分とは言えず、入院生活で十分な休息がとれていない状態と考えられる。これらのことから、活動の休息のバランスも乱れており、COPDによる疲労感の強さも合わせて、活動量が低下し、休息も不十分といった状態になっている。
AさんはCOPDによる労作時の息切れから易疲労状態となっており、活動への影響が出ている。現在は(日中の休息)で対処している。

結論
・適切な睡眠時間を確保できている
・加齢変化や中途覚醒により、睡眠の質が低下している
・中途覚醒、入眠の困難さなど不眠の状態である
・睡眠障害のため休息が十分にとれていない
・活動と休息のバランスがとれていない
・COPDにより易疲労状態である
・昼寝や眠剤などで対処している

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まとめ

今回は一般論が少なかったですね。
睡眠は一回の一般論で意外と多くを網羅できるため少なめになります。
加えるとすれば睡眠障害のところです。
中途覚醒、入眠障害、昼夜逆転、早期覚醒など、睡眠障害にはいくつか型があります。これは不眠とダイレクトに繋がるため、是非知っておいて下さい。
その他重要なのは、休息です。
活動と休息のバランスを、日中の活動量、覚醒度合い、睡眠の質などから判断していきます。
これが崩れると、昼夜逆転など不眠につながったり、病気の治癒に影響を及ばしたりします。
睡眠は普段の実習からでは見れませんが、日中の活動からイメージできるようにしましょう。
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アセスメントのポイント(睡眠)はこちら→https://note.mu/810poppo/n/nddd946fb1224

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