見出し画像

土偶vs人物埴輪展【熱望展覧会】

こんな展覧会が見たい!

1.『土偶vs(人物)埴輪展』の開催希望理由

いまだに土偶と埴輪をごっちゃにしている人がいるのがひっかかっている。
この国で暮らす人なら、違いをわかっていてほしい。感覚的に。

土偶と埴輪の違いについては、解説が散々なされている。しかしそれでは甘い。イメージで入ってこない。

土偶と埴輪を比較するという展示はこれまでにもあった。だがもっと大々的にやってほしい。もっと注目されるように。また、どちらかのおまけ的展示で一方に偏りがちなので、それは避けたい。

両方とも所蔵・展示している施設もあるが、何しろ作られた時代が違い、間に弥生時代が入るため、まず並べて展示されない。だから違いが脳にピシッと入らないのでは?

2.『土偶vs(人物)埴輪展』案

まず、埴輪にはいろいろあるが、土偶との比較なので人物埴輪に限定しよう。以下、埴輪とは人物埴輪を指す。

そしてとにかく土偶と埴輪を並べる。
並べるだけでもサイズの違いが強調されるが、可能なら、埴輪の手のひらに土偶を乗せたり、埴輪が捧げ持つ器の中に土偶を入れたり、埴輪の膝に土偶を乗せたりしてほしい。難しいか。所蔵が同じところならできる? 埴輪が座る椅子に乗せるとか。写真だけでも。合成なら何とでもできるか。でも実際にやってほしいなあ。一組ぐら、なんとか。

サイズやタイプは双方できるだけ多くのパターンを集めたい。
板状土偶は10cm未満、埴輪は1m弱が多いので、1体の埴輪に対し数多くの板状土偶を並べたい。そしていちばん近いサイズとなるであろう最大級の土偶(45cm)と最小級の人物埴輪(50cm台か)を並べたい。
土偶は女性と思われるものが多いが、明らかに男性の土偶もあるので男子埴輪と並べたい。
似ている部分として、遮光器土偶と二本脚で立つ男子埴輪の脚が挙げられると思う。左右の脚が離れて腰から出ているあたり。並べたい。
また、座っているものが双方にある。座り方は違うが。並べたい。彩色されたものや、顔に線刻されているものも、双方にある。並べたい。

出土地域が同じものを並べたい。土偶は東日本、人物埴輪は関西と北関東に多い。となると北関東産か。

会場はある程度の広さが必要だ。そもそも立体の展示だし、最大級の人物埴輪は160cm台なので、狭くては見る人が困る。
観察しやすいよう、できるだけ直置きにしてほしい。ケースは近づけないし反射してしまう。理想は島置きの直置き。埴輪は後ろも見てほしい。

巡回展にしてほしい。特に、土偶や埴輪が出土していない地域は両方同時に見る機会がそうそうないだろうから、めぐってほしい。
小規模の連動展示が各地で開催されるとなおよい。大規模展でも、展示点数には限界があるので。
一年がかり。一年半? 2年かかってもいいか。気長に。

楽しみだなあ。


お読みいただきありがとうございます。サポートいただきましたら、埴輪活動に役立てたいと思います。