旅するスーパー【ニュージーランド・New World】
旅先で、スーパーに行くのが好きだ。
子連れなので旅行はなかなかできないけれど、日本への一時帰国では、スーパーはちょっとしたエンターテイメント要素を持つ。
水菜が売ってる!オクラが新鮮!カゴちっさ!魚の種類が豊富!カツオ食べたい!
みたいに、ドーパミンがどばどば出て財布の紐もゆるむ。
もしかしたら、そういうスーパー好きな人、ほかにもいるんじゃないかしら。だったら、わたしが見慣れてしまったニュージーランドのスーパーを語るのも、誰かにとっては楽しいひとときになるのかもしれない。
今回は、そんな理由でニュージーランドのスーパーを紹介するよ。
ニュージーランドのスーパーは、たったの3種類
旅行先にどんなスーパーがあるのか、これはとっても重要なポイントだ。ニュージーランドは主要スーパーは3つしかない。うん、3つだけだ。
だから、もし旅行でニュージーにきても、「今日はどこにいこう~アピタ?イオン?オークワ?それともおくやま?」みたいに迷う必要がないので安心してほしい。
3つのスーパーは、特徴もハッキリしている。
Pak'n Save(パックンセーブ、もしくはパッキンセーブ)
→安い!大量!
New World(ニューワールド)
→高め。品揃えが一番いい。
Countdown(カウントダウン)
→普通
黄色の看板のパックンセーブは、大量におなじ品を仕入れることで価格をおさえている。薄利多売的な売り方をするため、ものすごく小さい町にはない。
たいして、赤い看板のニューワールドは高級路線である。品揃えも気持ち豊富であり、ディスプレイがおしゃれ。値段もちょっと高い。
緑の看板のカウントダウンは、両者の中間に位置している。申し訳ないことに、これといった特徴はない。でも、カウントダウンしかなければ、そこにいく。
実はこの三大スーパー以外に、おじさんのキャラクターでお馴染み街のコンビニ・フォースクエア、大都市にしかない超高級スーパー・ファロなんかがある。
まあでも、この国の9割以上の人が、日々の買い物をこの三大スーパーのどれかでしてるんじゃないかって信じてる。
さっそく、スーパーにいってみよう
紹介した三大スーパー、どれも人口6万人の私が住む街にある。今回は、せっかくなので高級路線スーパーのニューワールドで買い物することにした。
入口で、カートを選ぶ。子どもが乗れるものもある。
ちなみに、安さが売りのパックンセーブのカートは、最大二人の子供がのれる。家族の人数が多い世帯をターゲットにしていることがよくわかる。
入口。
スーパーって、入ったときに独特の香りがするよね。日本は日本のスーパーの香りがするし、アメリカはアメリカのスーパーの香りがした。ニュージーランドのスーパーも、ニュージーランドの香りがするよ。どんなのかって? それは実際にきてのお楽しみだよ。
【フルーツ】1個から買える量り売りリンゴ
さいしょは青果売り場。果物が山積みになっている。いまは秋なので、ミカン、リンゴ、ナシが旬。柿も売り出されてる。
リンゴは小ぶり。ランチボックスにも入るサイズ。
私が好きなのは、Jazz。酸味と甘みがちょうどよい。日本にも輸出されているはず。
Envyというすごい名前のリンゴが一番好きなのだけれど、輸出に回されてすっかり田舎では見かけなくなってしまった。残念。
キウイフルーツはこれから。
パイナップルは輸入品。
量り売りなので、1個から買える。一人旅でも買いやすい。
【野菜】日本サイズと比べて、なんかデカいもの
なんかデカいぞ……という野菜もある。
フラットマッシュルーム。
手のひら以上に大きいものも。オリーブオイルと塩をふっかけて、ローズマリーと一緒にオーブンで焼くと美味。
ナス。しわしわだな。
味は普通に日本のナスと一緒…な気がする。マーボーナスでも、焼きナスでも。
【野菜】旅ごはんに最適な野菜の買い方
旅行だし、そんなに量はいらない。ましてや一人旅なら、なおさら。キャベツ丸ごと1個とか食べきれない。でも、野菜は食べたい。
そんなとき、袋詰めサラダがおすすめ。
これらは、ドレッシングも入ってる。
ちょっとだけ野菜がほしいなーってことであれば、ベイビースピナッチ(ほうれん草)やケール。
サンドイッチに入れても、スープにいれても、肉の付け合わせにしてもよし。
サンドイッチには、アルファルファもよいです。栄養満点。
日本の10倍の価格で売られている、もやしもあるよ。1ドル=75円ぐらいなので、150円のもやし!!
【肉】ラム肉は本場でも高い
肉売り場。
ビーフ、ラム、豚肉、鶏肉が主流。たまに、カモ、ターキーをおみかけすることも。
ビーフは、すべていわゆる赤身肉。グラスフェッドビーフといって、牧草を食べて育っている牛たち。はじめて食べる人は、独特の匂いを感じるかも。おいしいよ。ステーキ肉は、部位別にいろいろ。
羊のレバー(FRY)と腎臓(Kidney)も売られてた。
めずらしい。老舗のステーキハウスにいくと、Lamb Kidneyのメニューがあったりする。私は、食べたことないけど。
おいしいラムラック。キロ50ドル(3750円)もする。高い。グラムあたり375円の肉って、かなり高級だよね??あれ、そうでもない?
ポークステーキは、キロ28ドル。(2100円、グラムあたり210円)
鶏むね肉はキロ14ドル。(1050円、グラムあたり105円)
オーブンつきのモーテルや、キッチンのあるバックパッカーに泊まるなら、こんな味付き肉を買って焼くだけというのもあり。
【飲料】昆布茶じゃないよ、KONBUCHAだよ
お次は、KONBUCHA。昆布茶じゃないです。コンブチャです。
単純に説明すると、お茶を発酵させた微炭酸飲料水。紅茶キノコとよばれる塊を入れるらしい。
甘くてしゅわしゅわしてる。体によいとかで、ニュージーランドでは人気。味も、ジンジャーレモンとかアップルシロップとかたくさんある。
一つ注意が必要なのは、ごくわずか、微量にアルコールがふくまれているものがあること。アルコール飲料になるほどの度数ではないので、ジュースコーナーの隣とかで売られてる。
一度だけ飲んだら、ノンアルコールビールを飲んだ気分になった。
フルーツ大国なので、ジュースも豊富。
The Apple Pressは、地元ホークスベイの会社。
リンゴジュースがメインで、リンゴの品種ごとにジュースにしているのが特徴。これは、私の好きなJazz。
ほかに、Royal GalaとBraeburnがあります。おなじリンゴジュースでも味が違うから、これは楽しい!
【乳製品】乳の国のチカラを見て!値段は安くはないけど!
牛乳は、海外に売るほどあるからね。
洗剤みたいな容器に入ったこちらは、牛乳。
こちらは、ヨーグルト。
牛乳のラベルが違うのは、脂肪分の違いや添加されている栄養素の違い。
普通のはBlue。
低脂肪はLite。
プロテイン入りもある。となりの緑は、TrimはLiteよりさらに脂肪分をカットした超低脂肪。
黄色はカルシウム入り。
このa2と書いてある牛乳は、おとなりオーストラリアの会社A2Milkのもの。
牛乳のタンパク質には、A1プロテインとA2 プロテインがあり、牛乳を飲んだあとの体調不良(膨満感やおなかがゆるくなる)のはA1プロテインが原因だというのが、このA2Milkの主張。
この牛乳には、A2プロテインがメインで、飲んだら体調がよくなるとうたわれている。けど、乳糖不耐症でデイリーフリーの夫が飲んだら、30分でお腹を激しく下してたよ。
高級感あふれる、オーガニックミルクなんかも。こちらもA2プロテイン。
Non-Homogenised というのは、牛乳にふくまれる脂肪球を均質化していないですよというもの。普通は均質化されたものが一般的。より、絞った自然に近いってことなのかな……
味は、ぜんぶ牛乳!あ、もしかしたら、日本のよりあっさりしていると感じるかもしれない。たまに日本に帰って牛乳飲むと、脂肪分が高くて甘っつ!と感じるので。
ヨーグルトのお気に入りは、フルーツソースが入ったタイプ。甘すぎずおいしい。
小さいサイズの、変わり種フレーバーもある。これは、ベリーとチアシード。
こっちは、カカオニブとコーヒーだって。
子どもように、飲めるタイプのヨーグルトもあるよ。
でかい箱アイスたち。
そして、なぜかこいつが売られている。知っている人いるかな? 子供の頃のあこがれだったよね。
【いろいろ】ザ・ニュージーランドな商品
疲れてきたから、ニュージーランドっぽさがある商品を紹介して、そろそろ終わりにしよう。
パイ。
これは、ポテトトップパイといって、中はひき肉、上にマッシュポテトがのっかっている。パイは庶民のランチの味方。
右上にある、黒とピンクの四角いお菓子。ラミントン。
カステラみたいな生地の周りにココナッツがかかってる。クリームが挟んであるタイプと、なにもないタイプの2種類。カフェでもみかけるお菓子。オーストラリア発祥のお菓子らしい。
無性に食べたくなる、カスタードスクエア。
この四角の白いパイ生地の下に、どばっと硬めのカスタードクリームがある。カスタード好きには天国みたいなお菓子。
食パン売り場。ぜんぶ食パン。
でかい食パン。2.5斤分かな……?
チョコレート。Whittaker'sは、ニュージーランドのチョコレートブランド。板チョコっていうか、明治のチョコレートの4倍ぐらいあるよね?
Twiningsの、ニュージーランド限定フレーバーの紅茶。ミルクティーに合う。軽いから、お土産にも。
食べたことないのだけれど、缶入りのスパゲッティ。開けたら即スパゲッティ。
お会計の前に、エコバックも買ってね
ニュージーランドは、今年からスーパーでのレジ袋全廃を決めたので、袋ありません!!
エコバックが売られているので、そちらを一緒に購入してね。
デザインのかわいいやつもあるよ。(かわいい……?)
無人レジもたくさんあるので、私はいつもこちら。クレジットカードでも会計できるよ。
さいごは、旅人気分でひとりランチ
旅人気分で買い物していたら、余計なものまで購入してしまった。
せっかくなので、ポテトトップパイを温めて、買ったヨーグルトと一緒にランチ。
サラダの付け合わせは、ひよこ豆で作られたペーストのハムス。
さつまいもとココナッツの組み合わせだから、甘いだろ…って思ったら辛かった!まさかの!
想像した味に裏切られるのも、旅の楽しみの一つなのかもしれない。
*
ニュージーランドに旅行してスーパーに行った気分、お楽しみいただけたでしょうか。正直にいうと、写真がたくさんでこの記事書くのものすごく大変だったので、スキを押して帰ってもらえると、私が超よろこびます。
(おわり)
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