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【2-50】春の気配と百本ノック(~703日目)

春の気配

先週の大雪から一変。養蜂場にも春の気配。
日当たりが良い場所から雪が解けていく。
まだまだ溶け残っている雪があるけど、福寿草や節分草、梅の花が咲き始めて、ミツバチ達も春を感じているのがわかる。

福寿草
節分草

日頃様々な養蜂家さんたちのブログや動画を見まくっているんだけど、地域が違えば気候も違う。
それでも、続々と春の養蜂が始まっているのを目の当たりにして、焦る。
焦っても仕方ない事はよーくわかっているのだけど。
人と比べても仕方ない事もよーくわかっているのだけど。

日中15℃を越えて、上着を着なくても過ごせる日、ミツバチの巣箱を開けて内検をする。
結局、冬越しできたのは、全体の半分。
それでも、生き残ってくれた群れは、去年の今頃に比べると勢いが良い。

産卵してる

うまくいかないことだらけだけど、飛び回っているミツバチを眺めていると、今年も向き合っていきたいと思える。
こんなにうまくいかないのに、不思議と辞めたいとは思わない。
まだまだ続けたい。

飛んでる🐝

基礎練習

以前から何度もブログで訴えているけれど、私は基礎練習が大嫌いだ。
基礎練習というより、同じことを繰り返す反復練習が苦手なのだ。

ピアノでも楽器でも、いきなり上手に弾けるようにはならない。
難しい指使いを習得するためには、多かれ少なかれ反復練習は必須。
どのくらい反復したら身につくのかは、人によって差があるけれど、感性やセンスを表現するには、技術が必要だと思っている。

冬の仕事として、ダリアブロックを作り続けている。
設計図通りに正しく同じサイズの同じ部品をひたすら作り続ける。
そこに、自分のセンスを反映することはない。
全て同じに均一に。

形を糸鋸で

ダリアブロックは、
「底板」「支柱大1個小6個」「花びら大6枚」「花びら小6枚」の部品からできている。
一枚の板を、おおよそ部品のサイズにカットしてから、図面を貼り付けて、それに沿って糸鋸で切り抜き、おおよそサンダーで表面を滑らかにした後に、すべての角を削って、少しの引っかかりも無いように手作業で紙やすりをかけていく。
花びらの中心はしずく型の穴が開いているので、棒に紙やすりを巻き付けて、こする。 
紙やすりは、中目のものから最後に細かい目にして仕上げる。
底板に穴をあけて、支柱を取り付ける。
最後にすべての部品に「キヌカ」という天然塗料を塗って仕上げる。

この工程をひたすら繰り返していく。
黙々と修行している気がしてくる。

コレからやすりがけ

必要とされているから作り続けているけれど、趣味だったらとっくに投げ出していたと思う。
ダリアブロックの百本ノック。
意図せず、大嫌いだったはずの基礎練習をひたすら毎日繰り返しているわけで。

基礎練習を嫌々続けている先に、ある日突然今までできなかったことができるようになっていた時の感覚。あれに近い。

センス欲しい

せっかく糸鋸の技術も上がってきたし、オリジナルで何か作ってみたいよねと思ったりするんだけども。

木のおもちゃを作っている作家さんたちの作品を見ていると、作る技術もそうだけど、発想とセンスな気がしてくる。

何かをひらめくその日まで、技術を高め続けるとしよう…。

胡桃の炭はそのままで絵になる

※くるみの炭、販売したら欲しい人いるかな…。

嫌な事をしない

ミツバチのお世話をしながら、つくづく感じていることがある。
「してほしい(とこちらが勝手に思う)ことをするよりも、してほしくないことをしないこと」

誰かの役に立ちたいとか、誰かを喜ばせたいとか、一見すると相手のことを思っているような行動って、実は自己満足のためにやっていることなんじゃないかと思ったりすることがある。

そこまで悪意に満ちているわけではないけど、相手を見ているんじゃなくて、気づかいができている自分を見ているんじゃないか。

「なにもしないでいる」「いやがることをしない」
のは、何かをするよりもずっと難しい。

最近見ているドラマ2本。

『ア・ターブル~歴史のレシピを作ってたべる~』

『作りたい女と食べたい女』続編(主人公のひとり、春日さんと私の見た目が少し似ているという所にも親近感を覚えたり)

この2本、両方とも食べる系ドラマなのは、たまたま…。

登場人物たちは、みな相手に対する気づかいがある。
相手を思いやることが、必ずしも自分が手を加えることばかりではないことを知っているように見える。
私は無意識に自分を人に押し付けてしまったりすることが多くある。
自分の本業に自信が持てない時ほど、誰かの役に立ちたいなどと思ってしまったりしがちなので、戒めも込めて。

銀杏

胡桃といい銀杏といい、自然のカッコよさって、なんなんだろ。

去年の今頃はこちらから

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