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エディブルフラワーって何?生産現場から説明

エディブルフラワー専門農園87farm代表の増田です。87farm(ハナファーム)ではエディブルフラワーを専門に栽培から加工販売まで2018年から事業をしています。エディブルフラワーについて生産現場から発信していこうと思います。

エディブルフラワーとは

文字通りの Edible=食べられる Flower=花
食べられるお花の事です。全ての花が食べられるわけでは無いので、エディブルフラワーの事をより理解していただけるように生産現場からお伝えします。

エディブルフラワーのビオラ

観賞用の花と何が違う

一言でお伝えするならば野菜のように花も育てるということです。しかし、花の中にも毒性がある花も存在しますので注意が必要です。また、観賞用の花とエディブルフラワーとでは同じ花でも見た目は全く同じです。しかし観賞用は食べられません。これはかなり重要なことで、これから順を追って説明していきます。

  1. 農薬に関して

  2. 土、肥料に関して

  3. 種、苗に関して

1.農薬に関しては87farmでは化学農薬不使用栽培をしています。少しエディブルフラワーの事を知っておられる方なら、エディブルフラワーといえば農薬不使用が当たり前と思われる方もおられるかもしれません。しかし、市場流通しているエディブルフラワーの多く(全てではありません)は農薬を使用しています。誤解無いようにお伝えすると農薬を使っているからダメではなくて、農薬は「使用できる作物」や「使用してよい方法」を決めて登録されており、その登録の中に食用花(エディブルフラワー)に該当する農薬も一部登録されています。また、有機JAS認定の農薬などもあります。登録農薬があれば慣行栽培の野菜のように規定の方法で農薬も使えます。ここで一番気を付けなければいけないことが、同じ花でも「観賞用」の花に使える農薬と「食用花」に使える農薬が全く異なる点です。なので花壇に植えられている花や、観賞用で売られている花は観賞用農薬が使われていることがほとんどなので食用には適しません。

2.土、肥料に関しては大きな取り決めは無く市販されている化学肥料でも問題なく育ちますが、観賞用の花と違って「口に入る」花のため、有機肥料や有機たい肥などを使用してゆっくりと育てることが多いです。87farmでは有機主体での栽培になります。最近では、水耕栽培や植物工場でもエディブルフラワーが栽培されることも多い為、この辺りは今後別の機会にお話ししたいと思います。

3.種、苗に関してはまず種、苗の時点で、農薬が使用されている可能性が無いものを選ぶ必要があります。苗に関しては一般の方が手に入れたいと思われた際はエディブルフラワー用のものを手に入れることをお勧めします。87farmでは販売はしていないのと、まだまだニッチなものなので販売しているところは限られるかもしれません。

最後に

エディブルフラワーの概要を今回はお伝えしましたが、これからの発信でより詳しく現場からお伝えしていきます。エディブルフラワーが気軽に使えお菓子や料理作りがもっと楽しくできる日常になるように、エディブルフラワーをお届けしていきます。

ドライエディブルフラワーのドーナツ


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