塗り薬のフタ紛失の功名
手が荒れるので、皮膚科で処方された『ジフルプレドナート』という軟膏を塗っている。
塗るタイミングは、毎日、朝と寝る前。
朝起きてすぐは眠たくて意識朦朧としてるし、寝る前は疲れと睡魔で意識朦朧としている。
だから、塗るのを忘れてしまうことがよくある。
塗るのを忘れると、割と顕著に患部がガッサガサになる。
ヒドいときは、ひび割れて痛い。
店の軒先にある除菌用アルコールなんか手にすり込もうもんなら、喉の奥で小さな叫びとともに悶絶する。
これはどうしたものかと思っていたところ、
ジフルプレドナードのフタを失くしてしまった。
すると、どうしたもんか、朝晩の塗りを忘れなくなった。
欠かさず患部に塗ってから出かけ、塗ってから寝るようになった。
そりゃあ、衛生面的にはホメれたもんじゃないだろう。
でも、毎回欠かさず塗るようになったから、俺の手はスベスベだ。
フラワーカンパニーズの名曲、『深夜高速』の歌詞を借りるまでもなく、
こういうもんは「感じたことがすべて」。
だから、無くしたフタを探そうとも思わないし、見つかっても捨てる予定だ。
このように、習慣は、すこしでもそこに至るまでの手間を省き、「やさしく」してやると定着しやすくなるということは、個人的に大好きな本である、『複利で伸びる1つの習慣』で学んだ原理だ。
塗り薬も例外ではなく、「フタをあける」「フタをどこかに置く」「フタをしめる」という3ステップを省いてやると、どうやら習慣になりやすいらしい。
「ケガの功名」ならぬ、「フタ紛失の功名」な出来事であった。
試したい人は、自己責任でぜひどうぞ。
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