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【読了】「言葉にできる」は武器になる。

こうやってnoteを書いたり、誰かと話しているときに、うまく言葉にならないことは、まぁまぁある。
問い詰められて言葉に詰まる ということではなく、なんとなく上手に言葉に乗らない感じ。
本書ではその原因と根本的な解決法がかいてある。

言葉は思考の上澄みに過ぎない

想いを伝えたい。上手にコミュニケーションをとりたい。そんな時に言葉は使われる。口語であろうが文章であろうが、それは言葉のパッケージに過ぎない。

人が何かの言葉を使うときは、その直前に頭の中で何かしらの思考が走っているはず。その思考をパッケージ化したものが「言葉」であり、その言葉は外に向かうものである。

では、外向きではない言葉とは何だろうか?

「内なる言葉」は自分の素直な感情や気持ち。そして思考である

本書では「内なる言葉」という表現がされている。読み進めていくと、この「内なる言葉」の正体が明らかになる。
この「内なる言葉」というのは、つまり、自分の思考である。
内なる言葉=思考が磨かれていないと、その“上澄み”である外向きの言葉が出てくるはずがない。

内向きの言葉 という概念は、なんとなく思い当たる節があるのではないだろうか?言葉を発する直前の思考や感情。もしくは、プレゼンの練習をしているときのモヤっとしたやつ。

なんとなく言葉にしづらいなーと思う理由の一つとして、「内なる言葉」が磨かれていないということがあげられる。

「内なる言葉」をいったん外に出す

人間の脳は、考えるための「思考装置」と、記憶をためておく「記憶装置」に分かれている。
内なる言葉は、「記憶装置」に入っている感情や思考。
その記憶装置からいったん「内なる言葉」を外に出す(具体的には紙に書きだす)ことで、脳みその活動を「思考装置」に寄せることができ、考えが進む。

誰かに何かを教えたり、無理やり言語化することで自分の思考が整理されるといった体験は、この内なる思考を強制的に外に出す行為によってもたらされている。

言葉のアウトプットはセレンディピティを引き起こす

言葉を強制的に外に出し、思考を整理すると、不思議と自分が求めている情報が引き寄せられる。
これらの計画的偶然によって引き寄せられた情報はまた自分の記憶装置に入り、その情報は内なる言葉と外向き言葉を循環する。
つまり、思考の語彙力をあげることで、言葉の語彙力も向上していくという正の循環が生まれやすくなる。

アウトプットした言葉は『T字型思考』で深める・進める・振り返る

アウトプットした言葉に対して「なんで?」「それで?」「本当に?」という言葉を投げかけてみる。
・「なんで?」は、思考を深める。
・「それで?」は、思考を進める。
・「本当に?」は、思考を振りかえる。

といった効果がある。

「内なる言葉」を磨くことで、言葉は武器になる

伝わる言葉を紡ぐには、話法やセールスライティングのようなテクニックも大事だが、それ以上に内なる言葉を磨くことが重要。

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「言葉にできる」は武器になる。

同書の後半には、内なる言葉の磨き方のテクニックもふんだんに盛り込まれていた。
人に向けて書くことや話す機会が多いので、最後のTipsは何度も振り返りたい内容になっていた。

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