地球は誰のもの?
「チェルノブリ」と聞いて、「ああ、あの」となるのはきっと私と同世代、40代後半以上の人たちになるのかな。
勝手に「週間 THE BLUE HEARTS」5曲目は、『チェルノブイリ』。
自主制作シングル『ブルーハーツのテーマ』のB面、また自主レーベルから発売されたシングルでもあるみたい(ちょっとややこしいかな)。発売されたのが1987年となっている。
「チェルノブイリ」
この言葉を聞いたのは小6の頃だった。
そこで爆発事故があって、
「そこから流れてきた雲には放射能があるから、雨には濡れないようにしないといけないってよ。」
と友だちが言っていた。
なんかやばいこと、原子爆弾みたいなのが爆発したんだ。
小6の自分はそんなことくらいしか思わなかった。
そして中2の頃、ブルーハーツのこの曲を聴いた。
ああ、あの時のあの場所のことを歌ってるんだ。たしか場所はソ連だったな、と。
ソ連のチェルノブイリ。
知っているのはそれだけ。
教員になっても、授業で特に触れる機会はなかった。
そんななか、東日本大震災が起こった。
大変なことになっている。
原子力発電所が燃えていて、放射能はどうなるんだ?日本これからどうなるんだ?
少し落ち着いた頃、チェルノブイリを思い出した。
旧ソ連のチェルノブイリ。
ん? 正確な場所はどこなんだ?
その時初めて、地図上で正確な場所を調べた。
今検索すると、こう出てくる。
ウクライナ国内、ベラルーシとの国境付近。
え? ロシアじゃないんだ?
初めて調べて場所を知った時、そんなふうに思った。
ウクライナが旧ソ連の構成国の一つだったことは知っていたけど、「チェルノブイリ」がウクライナだったとは..。
ちなみに「チェルノブイリ原発事故」が起こったのは1986年4月26日。
1991年8月にウクライナは独立を宣言し、その年の12月、ソ連崩壊をもって独立をはたしている。
でも、その後も複雑な民族構成のせいなのか、2017年には、クリミアが、ロシアに抑えられたような状態になって。
そして今、ロシアとの戦争が続いている。
チェルノブイリの事故、クリミア、戦争、
ウクライナ..、なんでこんなに..。
やるせない。
なんで? しかない。
ブルーハーツの『チェルノブイリ』に話を戻すと、この曲は発売の際、所属レコード会社の親会社が原子力発電事業を展開していたため、発売の許可がおりず、そのため自主制作という形での発売になったとのこと。う〜ん..。今でもこういうことあるんだろうな..。
後半の歌詞を紹介。
東の街に雨が降る
西の街にも雨が降る
北の海にも雨が降る
南の島にも雨が降る
チェルノブイリには行きたくねぇ
あの娘とkissをしたいだけ
こんなにちっぽけな惑星の上
まあるい地球は誰のもの?
砕けちる波は誰のもの?
吹きつける風は誰のもの?
美しい朝は誰のもの?
チェルノブイリには Ah
チェルノブイリには Ah
チェルノブイリには行きたくねぇ
作詞・作曲 真島 昌利
原子力発電所は、今も世界中のあちこちで利用されている。
先月末には、福島第一原発の「処理水」が海洋放出され、注目された。
原発の必要性の有無も処理水のことも、何が真実で、何が正しいことなんだろう?
難しい..。
大切なのは現地の人たち(福島の人や漁業関係者など)の想いが大切にされることなのだと思う。
あとは、これからを生きる人たちの未来が良くあること。
「まあるい地球は誰のもの?
美しい朝は誰のもの?」
今を生きる人だけのものではないはず。
むしろ、未来に生きる人たちにこそ、より良いもの、より良い地球を残していくこと。
それが大切なことなのでは、と思う。
===============================
今回は、なんだか難しい話になってしまった、
と思う一方で、やっぱり大切なことだよな、とも思います。
こうして好きなアーティスト、バンドが社会的なメッセージを伝えてくれることで、幼いながらも考えたり、興味、関心を持つことができていた、と感じます。
今、こんなメッセージを伝えてくれるアーティストやバンドってあるのかな?
と時々考えます。
いてくれるといいな、と。
なんだか、伝えたいことがどんどん出てきて、終わりそうもありません😅
ブルーハーツには、他にも社会的メッセージを込めた曲がいくつもあります。原発を考える曲も。
次回は『旅人』という曲を紹介して、今回の続きを語っていこうと思います。
少し社会的な話が続きますが、よければ来週もお越し下さい。
今回も最後まで読んで頂き、ありがとうございました😊
今週も皆さんに一日一つ、喜びがある一週間でありますように🌈
ではまた来週、ブルーハーツで逢いましょう(^^)
#THE BLUE HEARTS
#ブルーハーツ
#チェルノブイリ
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?