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第3回私がビジュアルを第二言語に選んだ理由

最終更新日>2022/3/20

みなさんこんにちは。鹿児島出身、愛媛在住のファシリテーターのいわし〜です。前回の記事でもお話しましたが、2021年の抱負は自分自身を深堀し「なぜ」を問う年にしたいと思っています。自分自身に問うことは大きく4つ🙌

1)なぜファシリテーションをしているのか
2)なせ私がグラフィックを用いるようになったのか(←今ココ!)
3)なぜファシリテーション×グラフィックになっていったのか
4)なぜ今の働き方(パラレルワーク)をしているのか

1つの項目を2記事にしてお送りします✨ライターは愛媛に移住して間もないのに馴染みまくっているこんちゃん

彼のnoteも素敵な言葉がちりばめられているのでぜひ見てみてくださいね。ではインタビュー記事どうぞ!


❏ビジュアルに出会う

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ー(こんちゃん)今回はビジュアルに焦点を当てていこうと思うのですが、絵とかイラストの原体験みたいなものって覚えてます?
(いわしー)「一番最初の記憶は父と絵を書いた記憶ですね。白い紙に庭のある三角屋根の家を父が書いてくれるんです。その家には窓もなんにも書いてなくて、その家をキャンバスにして私が絵を書き足していくみたいなことをしてました」

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ーこれまた新しい(笑)お父さんは絵を描く人なんですか?
「絵は好きみたいです。でも絵以外にも趣味も多いので(笑)学生時代は美術部だったみたいです」

ーこれは何歳くらいの時ですか?
「小学校かな?その前は保育園だとお手紙交換とかの時にポケモンの挿絵を書いたり、お絵かきの時間にテーマを『太陽』と決めて自由に描くとかは好きでした。その時は7色の太陽とか描いてました。この頃はただお絵かき楽しいみたいな感覚ですね」

ーなるほど。そこから「絵を描きたい」と自分から思い出したのっていつ頃ですか?「たぶん、小学校だと思います。あとは授業中に寝ないように教科書に絵を描いてましたね。歴史の人物を自分で描いて『〇〇の時代は△△だったんだね!』とかセリフをしゃべらせたりして描いてましたね」

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(写真)古文 キャラをイラスト化してより身近な存在になるようにしていた

ー漫画でわかる歴史みたいなイメージ?
「そうです。あとは交換日記に絵を描いたり、前に話した算数日記だったりがスタートかなって思います。」

ーその頃って漫画とイラストって分けて考えてました?
「分けてました。その後、中学に入ってからはイラストよりも漫画を描きはじめたし、友達と地元の公会堂の同人イベント出したりしてたので分けてましたね」

ー中学生でイベント出展してたんですか?
「はい。特に作品の縛りがないイベントだったので、自分で漫画描いて、トーン貼って、コンビニで印刷してーみたいなことやってました」

ーそれってかなり早熟だと思うんですけど、同世代の人ってイベントにいたんですか?
「いや周りは20代のお姉さんが多かったです」

ーこの時、絵を描きたいとかストーリとしての漫画を描きたいとか意識してました?
「うーん。キャラを描いて話させたいという気持ちはありました。漫画は中学時代が一番自分の中でアツかったですね。」

❏ビジュアルを使って自分と対話する

ーとなると、高校生では漫画への熱はすこしおさまっていく?
「多分中学と比べたら2~3割だったと思います。あーでも教科書への落書きにセリフをしゃべらせるみたいなことはずっとしてましたね」

ーそれ小学校の時も出てきたんですけど、その言葉ってさやかさんの頭の中でなってる言葉を書いてるんですか?
「うーん・・・科目によって違ったかもです。歴史とか地理とかは事実だから解説したり流れを4コマ漫画で描いたりして、英語とかだとノートにイラスト描いてダジャレ言わせて印象に残して覚えやすくするみたいな。あんまり授業が好きってタイプでもなかったので絵でわかりやすくするみたいな」

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ーノート書くのも楽しかった?
「楽しかったです。今も手帳が好きだし、学生時代は色分けとかもすごいしてカラフルなノート作ってましたね」

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(写真)英単語ノート ff4 やff6のキャラに話させて覚えていた

ーこういうノートとか、教科書での4コマってグラレコとつながる部分かなと思ったんですけどさやかさんは今話してみてどう感じましたか?
「たしかに。自分が情報を受け取りやすくするために編集してるところはあったので、グラレコの根っこの部分はあったかも知れないです」

❏何のために描くのか

ーここまでお話を伺っていて、自分の表現としてのグラフィックと、自分や相手に伝えるためのグラフィックみたいな2本の軸を感じたんですけど、そこはさやかさんも意識されてますか?
「あー確かにそうですね・・・どうなんだろう」
(ここから二人で紙に描きながら取材をすすめる)

ー例えばお仕事としてイラストやグラレコをする時って自分の中で意識の区分ってあります?
「それはあります。グラレコは早くわかりやすく、会議体とか議論を可視化することが優先です。丁寧さより速度を意識してます」

ーイラストは?
「イラストは頭の中を取り出すというか。◯とか△の記号もイラスト では影付けてディテール感を大事にしてます。誰に何を伝えるためのイラストなのかっていう部分はすごく意識します。イラスト担当として参加しているれもんの村もどんな人に向けて、どんな場面で何のために使うのかという点はすごく質問しました」

↑さやかさんがイラストを担当している『れもんの村Instagram』

ーなるほど。表現するものがそもそも違うイメージですかね?
「表現するものもそうですし、相手も違くてイラストは目の前の人と話して、イラストのイメージをヒアリングしていくし、グラレコだと複数の人が話してることを可視化して残すという点は違います」

ーなるほど。1対1なのか1対nなのかって部分なんですね。
「そうですね」

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(写真)いわしー愛用のミニホワイトボード「バタフライボード」

ーどちらも伝える点は一緒?
「そこがすこし違くて、イラストは”表現”として捉えていて、中に入って同化して、その人の想いを伝えるイメージなんです。グラレコのときは私はグラフィックレコーダーなので、グラフィックレコードを作る人なんです。イラストとは違って外から俯瞰で見るスタンスっていうのかな。これがファシリになると中立なんですよね(笑)」

ーうん。活動とか視点が動く幅が広いですね(笑)
「そうかも知れないですね(笑)」

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❏ビジュアルを第二言語にした理由

ー今までの話でイラストや漫画を書くのが好きだったさやかさんが、今は相手の中と中間と外、すべての場面でビジュアルをコミュニケーションの手段として使っているとわかったんですけど、今振り返ってビジュアルを第二言語にした理由ってなんだと思います?
「絵で伝えるという手段が私に適していたからです。私は文字で伝えるのが苦手なんです。話すのはいいんですけど文章が苦手。でも頭の中の映像を伝えたい。その時から『絵で会話する』ことをはじめました。そこから社会人になって、コミュケーションで困っている場面に出会った。それは自分だけじゃなくて周りの人も困っているとわかった。だからビジュアルで伝えるという方法をいろんな形で届けているというイメージです」

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(写真)副業でファシリをしてまもない頃。地元鹿児島のすみとカフェで小さいホワイトボーイを持ち出し、ビジュアルを通して会話

ー第4回に続く

取材・執筆:こんちゃん

\第0回はこちら!/


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