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復帰と病院的近況報告

おはようございます。

何処ぞのじゅにーでございます。帰って参りました。

その節は予告なくフラッと更新を止めてしまい申し訳なかったです。

長らくご愛顧して頂いた皆様には報告しなければならないことが積もるほどあるのですが、ちょっと急ぎご報告する案件がありましてまた筆を取った次第です。



さて皆様、「空床補償」なる言葉を耳にしたことはありますか?

現場にいてもそれとなくしか知りませんでしたし、あまり一般には広く知られていないかと思うのですが。

端的に言うと、「金なら払うからコロナ用のベッドを確保してね」という国や自治体からのお願いに応じて病院に支払われる補償ですね。

「保障」ではなく「補償」という所がミソでしょうか。


つまり、意味合いとしては損失補填ではなく業績寄与に相当するのかなと思います。

といってもね、どう違うのよ?って話ですよね。

そこを長々と説明していても仕方ないので、いっそのこと実感して貰いましょう。

わたしの以前からの読者さんであれば、わたしが勤める病院の経営状況は何度か目にしているかと思います。

年間で約2億弱の赤字を叩き出す病院でした。

わたしの更新が途絶えた頃合い、当院はコロナクラスターで更なる悲惨の一途を辿ってまして、年明け3ヶ月での赤字額はそこだけで2億を超えました。

1つの病棟を潰してコロナ対策に充て、皆が必死で働いてきた結果です。

何とか3月半ばにクラスターは収束させましたが、並の病院なら確実に潰れるレベルの出来事です。

そして4月、コロナ病床に名乗りを上げ工事を済ませ、16床が稼働しました。元は47床なので3分の1程の規模です。

完全準備の上、要請があった患者さんを受け入れるだけなので、その時を思えばだいぶゆとりがあります。

実際、手の空いている看護師が多いので他病棟にヘルプで出払う方が多かったくらい。

さて迎えた収支報告、4月分を責任者会議で聞きました。


「1億円の黒字」


内訳の大部分は補助金…だと?そうか、工事費用とか手上げに対する見返りとかそういう奴よね。

そんな毎月貰えるわけないもんね。そうそう、そんなはずない。そもそも開設したの月末付近だし。

そして翌月の責任者会議。5月の収支報告。


「1億2千万の黒字」


…う、内訳は…補助金「いちおくごせんまん」?なければ「さんぜんまん」の赤字ということ…か?

年間収支赤2億の病院が、たったの2ヶ月で黒2億越え……だと?

空床補償やべえ!保障と補償の違いが手に取るように分かる。

マズい、笑いが止まらな……くなるわけないじゃない!!

財源どこさ、税金さ。税金何処さ、まだないさ。ないならどうすんのさ、増税さ。

(あんたがたどこさ的に脳内処理をお願いします🙇‍♂)



さて、日々感染者が激増し混乱を招いているとされているようですが、致死率はみんな恐れていなかったインフル並になりつつありますね。

過去にインフルを専門に扱う病院があったとして、こんなに手厚い待遇受けられますかね?

コロナ君は3年間で累積1千万越えたか。ようやくインフル君の年間数に並んだね。

……笑い事じゃないですよ、本当に(泣)


ではでは、皆様方、また懲りずにお相手して頂けると嬉しいです。

それでは。



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