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私が輝ける場所で、この大陸を輝かせる

永住権の申請で、書類を揃えるのにとても時間がかかった。
今週、移民局に最終書類を提出しにいく。

エージェントを使うとお金がもったいないので、
常に忙しくギリギリ人員で働いてる社員のタスクにねじ込んで、
移民局関係のことは全部やってもらっている。

永住権の申請で一つボトルネックになったのが、
外国人ビザ保有者が持つべきIDカード(Alien card)の更新を、
私が6年間一切やってなかったこと・・w

なんでTomokoが二回書かれてるのかもわからないけど。
毎年更新のはずが、2018年に切れてから、更新してなかった。

常に身分証明として大事なのは、
パスポートと、パスポートに書かれたビザの許可番号であって、
これまで1度もAlien cardの提出を求められてこなかったので、
毎年更新すべきなのに、
完全に放ったらかしにしていた。

で、永住権の申請事項に、
最新のAlien cardの提出が求められていたので、
まずはカードの更新からしなくてはならず。

ただ、自分が1回目から更新手続きにいくと
必ず不備などの指摘があり二度手間になるので、
まずは社員が、全ての書類が完璧か、
移民局に確認をとりにいった。

Alien cardの更新をしてないと、
罰金があるんじゃないかということだったが、
書類を見せたときに、罰金については指摘されなかった。

だからやっぱり、
Alien cardってそんなに大事じゃないんだろうなと思いつつ、
私が実際に書類提出に行って、
やっぱり罰金!って言われたら、またストレスが溜まるので、
事前に罰金があるか聞いてもらった。

そしたら、1年あたりの罰金が1,000ksh(1,000円)だとのことだった。
つまり、罰金が6,000ksh。
私の不注意で6,000kshは本当に反省、と思ったんだけど、
しょうがない。

で、いよいよ自分でAlien cardの更新手続きに行ったら、
やっぱり、更新ずっとしてないじゃん!
と指摘がきた。

なので笑顔で、ペナルティ、払わないといけないよね〜😅
と聞くと、何故かめっちゃ笑顔で
いくら持ってんの?と返されたので、

お金、持ってない笑☺︎ と返答しておいた。
で、矢継ぎ早に、スワヒリ語で、
ケニアの農家のために働いてると言う話をした。

そしたら移民局のおじさん、私の話が気に入ったらしく、
その上、私の事業エリアが彼の民族が住んでるエリアで、
嬉しい気持ちになったらしく。

結局Penaltyなんて払わなかったとさ。
よかったよかった・・・。

ま、毎回毎回、そんなに甘いことはない。

昨年から戦ってた税務局の1,000万円罰金問題も、
1年間、なんとか解決しようと頑張って、交渉して、
やっと最終交渉で12万円の罰金に下がった。

一言で言うと、罰金ていうか、賄賂。
完全に、個人のポケットにいく、賄賂。

その1年間、ストレスで痩せた。
(ストレスで年取るごとに体重減っていっている。)

でも、やっぱり罰金がここまで下がった落とし所は、

「笑顔で、謙虚に、ケニアのために働いていることをアピールする」

それに限る。

植民地だった歴史、
途上国であるという劣等感、
中国の経済的な侵略

そういう感情もあるだろうし、
外人や私的企業から取れるところとっておこうと思う気持ちも、
わからなくはない。

そういう感情はわかるが、
賄賂や汚職のせいで、
経済は健全にならず、
零細企業が成長できず大企業に大体潰されて、
信頼・信用が欠けていて、
公平性がなく、欲深く、哲学に欠けた社会
なのだと感じる。

酷評だが、10年この国に貢献してきたから、それだけのことを思う。

だから私も苦しんでるし、
ビジネスが大変なのもうちだけじゃないし、
会社の成長スピードが遅いのも、
経営者としての私の実力だけの問題ではないと思う。

その上、
生産性において著しく弱い大陸。
精緻なものづくりが、弱い大陸。

これは、アジアなどと比べたら、
もう勝ち目がないらしい。

根本的に効率で動いたり、細部にバリューを出すのが苦手な人々。
まさに、資本主義の流れでは絶対に置いていかれる。

SDG'sだの、ソーシャルビジネスだの言われていても、
世界が資本主義ベースである以上、多分、
ずっと経済的に負け組。

(それを、日本人に話しても、ほぼ100%の人と話噛み合わない。
自分のための事業が、ただ続いて、事業が死なないだけを目指すなら簡単。
でも、組織を作って、社会・経済への貢献を目指した瞬間、この大陸の難易度って1,000倍。

私は、人やコミュニティの育成とそのインパクトに貢献してきた確信はあるけど、それは社会では、見過ごされる貢献だと思う。売上・利益・成長率と違って、簡単に数値化できないから。と、劣等感丸出しの愚痴を吐いておく。ここで書いておかなきゃ、賛同してくれる人ほぼいないから笑。8年、この劣等意識で生きてきましたから笑。)

こんなこと言い出したら、
なんでアフリカにいるの、って言われるだろうね。

でも、そんなこと、どうでもいいじゃん、放っておいてくれ、って感じ。

私は、自分が生まれた国、日本ではみ出しものだと思って生きてきた
大学時代を過ごしたアメリカでは、価値観が合わないと思って生きた。

アフリカは、いろいろ世界の負け組に見えるけど、
私は少なくとも、
アフリカの人々が苦手なものづくりを教えたり、
人を育成したり、
オペレーションを仕組み化するなど、
活かせる才能がたくさんあると感じている。

対照的な人々と働いているから、
私は自分が、骨の髄まで社会のお役に立てると思っている。

比較されない場所で、
自分が輝ける場所で、
役に立つべき場所で、
きっと今の先進国の成長方法とは違う、
ユニークな成長に貢献できるかもしれない、
それは、苦労よりもずっと、喜びの方が大きいと、
はみ出し者の私はここにいる

だからこそ、どう生き抜く?
清廉潔白を貫きつつ、そうでない人とも、上手にやるしかないのだ。

仲良くする。
自分がケニア人であることを示す。
ケニア人の味方であることを示す。
偉そうにしない。
敬意を持つ。
信頼の上で、会話をする。
怒らず、落ち着いて話す(これが一番難しい)

そんなことを書き出しつつ、
永住権が下りるのを早めるため、
また賄賂を手渡すことになりそうだな。

まあ、手数料、ってことなのかな。

永住権を獲得できたら、
今のビザ代もなし、土地の購入権利もあり、
東アフリカ共同体もフリーに行き来。

いろんなメリットがあるんだ。
頑張ろう。

そのメリットを受けるだけの貢献は、
すでに、十分私はやってきたんだから、
きっとこれからも、大丈夫。


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