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木の器の魅力を解説します =前編=

みなさまこんにちは。
八丈島の木の器バイヤーのhachidoriです🦜
おかげさまでたくさんの方にご愛顧いただき、入荷してもすぐ嫁ぎ先が決まってしまう人気の木の器たち。

今回はそんな木の器について、まだまだ伝えきれていない魅力を徹底解説🌲
実際に作業場を見学しながらお話しを伺ってきました。
前回訪れたのがコロナ真っ只中の2020年。実に3年ぶりの再会です。

なんといっても1番の魅力は作り手の小泉さんご夫婦のお人柄。これに尽きます。

後光差してますん✨

このたまらん笑顔と郷土愛、自然愛、夫婦愛により木の器はすべて手作業で作られています。お2人の養子になりたいと本気で思いました。

今回初めて木を削る現場を拝見させていただいたのですが、小泉さんの真剣な表情と木を見つめる優しい眼差しに見事ハート撃ち抜かれました💘
職人技を目の前で披露していただき生唾ゴクゴク、胸バクバク。
削られていく木もなんとも気持ち良さそうで、小泉さんのワクワクも伝わってきて、一緒に見ていた奥様とわたしは推しのライブに訪れたファンさながらに拍手喝采。サインもらっておけばよかったと本気で後悔。

ろくろを使って削る手法をあみだした師匠。道具たちが愛されているのがわかります。
惚れてまうやろ

ひとつの作品が出来上がるまで、気の遠くなるような工程が。
まずは生木を乾燥させるところから。
ちょうど訪れる何日か前に木が搬入されたばかりとのことで、道のサイドに積まれる大木〜ズ。

戦いはここからですよ?

お届けされた大量の大木たちは工事などで伐採されたもの。長く八丈で生きてきた木のいのちを決して無駄にはいたしませぬ。
乾燥させ具合によっても器の風合いに大いに関わってくるとのことで、風雨にさらしつつ様子を伺うのだそう。
ここぞのタイミングを見極めるのも熟練の経験が成せる技ですね。
とても素敵なクワの器があったのですが、時としてでる黒の節模様はギリギリ腐る寸前までいった時にでる柄だそうです。これはオーダーしましたので近日hachidoriの店頭に並ぶ予定です♩
そうした木のもつポテンシャルや個性が存分に引きでた時が嬉しいんだと語る小泉さんの目の輝きは少年そのものでした👦(残念ながら写真撮り忘れました)カッコ良すぎるよ〜😭

おじいさまはこけし職人。左上の流人こけしはもう手に入らない文化財。
お話しを伺っている最中に看板にゃんこのルルたん登場。きゃわゆーーーーー😻

使用されるニスについては3年前のブログでも綴っておりますが、重要文化財などの木を維持するために使われる木をしっかり固める特殊ニス。
食器に使うものですから安全にも配慮したものを探し求めて出会った一品。もちろん安価なものではないですが、そのニスを木が「もういいよ」というまで何重にも惜しみなく塗り重ねていきます。
しかも、最初は塗るたびに木の繊維が立ち上がってしまうため、塗ってはやすり塗ってはやすりを滑らかな手触りになるまで繰り返すそうです。

あの大木が手で持てるサイズの器に変わるまでの工程を、奥様の協力もありつつお一人ですべて行っており、しかもひとつひとつ直筆のサイン入り。

この価値が少しでもお手にとっていただいた皆様に伝われば嬉しいです。
世界に一つだけの器は、八丈の自然と小泉さんの愛がたくさん詰まっているというお話しでした。
末長くみなさまのご家庭で活躍しますように。

hachidoriの器たちは、8年を過ぎた今でもツヤピカでサロンのお客様に愛用していただいております🎵

次回後編では、器に使われる木について独自の見解で解説してまいります。

では本日はここまで。最後までお読みいただき有り難うございますm(._.)m


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