全力尽くしてもダメだったらそれもまた風流


画像1

秋の匂いから冬の匂いに移り変わる。

1ヶ月くらい毎日連絡していたマッチングアプリで知り合った人。映画や本、ドラマの話をずっとしていてそれ以外のお互いの話は一切しなかった。私は昔からかなり気を使ってしまう人間なので、いつもなら話を広げようと少し自分を犠牲にしてでも相手との会話に話題を提供するのだが、今回はしなかった。あ、しなかったというのは嘘で、最初にしたけどあんまり手応えがなかったのでやめた。無理に会話しようとせず一言で返したり、同じ話で踏みとどまったりして1ヶ月。けして、かなり趣味が合うというわけではなかったが、大まかなところは似ていて飽きなかった。いつもは1人に固執してしまう私も過去に散々な目にあったからなのか、あまり本気になれてないからなのかわからないがその人だけに固執することなく他の人ともやりとりし、会う約束をとりつけながら、アプリを楽しんでいた。

普段は"アプリなんて散々だ!"とか"アプリの人は恋に恋してるだけだ!"なんて言ってる。これは本心であることに間違いはないのだけど、世界が一変し、あらゆるものが急に制限され、知人と会うことすら簡単なことではなくなった今、新しい出会いがあるはずもなく結局アプリに頼るしかないのだ…。結婚がしたいわけでもしたくないわけでもない。ただ誰かといたいだけ。頼りたいとか頼られたいとか、守りたいとか守られたいじゃなくて、好きという気持ちを原動にただの日常に輝きを施したいだけ。これじゃ恋に恋してるのと結局変わらないんだけど…笑
ちなみに、アプリで過去にあった人たちは何人かいる。みんなかなり個性的だった。わたしから終わらせてしまった人もいれば向こうから終わらされた事もある。要するにうまくいった関係は一つもない。魂レベルで繋がりを求めてるわたしには向かないのだろう、と思う。

何がいいたくて久しぶりに文字起こしをしているかというと、その、1ヶ月大した話もせず映画とドラマと本の話をしていた男の人と明日、会うのです。ドキドキはしているけど、テンションはあがらない。不思議と。だが、こちらの気持ちとしては1ヶ月続いたやりとりも明日で終わりになるような気がしている。というかそのつもりでやりとりしていた。何がダメだとかよくないとかそういう話ではなくて、私のテンション的なものと向こうの反応的なもの。本気になれないんじゃなくて、色恋沙汰に本気になるのが怖いだけなんだと思う。無理するのは疲れてしまったんだよ、人間関係に。傷付くのも体力がいるでしょう。

今の願いとしては、明日の私が可愛くあればいい。
今はそれくらいでいいかなと思う。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?