8ttan

岐阜県飛騨高山出身。オリーブ育ち。

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最近の記事

もしも、大学生に戻れたなら

上京して、東京時代の飲み友達やお世話になっていた人と飲んだ。とても楽しかった。みんないろいろあるけど、みんな頑張ってるんだなぁ、と励まされた。 今の普段の生活は飲みにいくのも億劫で(あまり誘われないし誘わない)「缶ビール1本をお供にご飯食べて、お風呂入って、だらっとして本読んで寝る。これ最高」。なのだけれど、自分のような基本的にダウナーであれこれ考え悩む人間は、外に出て気の合う人たちに会っていろいろ話すことでいい空気を吹き込んでもらって元気になれていた。それが東京時代だった

    • 発見はいくつになっても

      朝ごはんを食べてお皿を洗おうとシンクに向かう途中で「あ、今日誕生日か」と気づいた。 なんかもう、one of 毎日、というか、誕生日だからどうこうというのはない。東京で暮らしていた頃は「どこか素敵なところにご飯に行って、シャンパーニュを飲みたい飲まなきゃ」、なんておもっていたけれど。それは多分一人でいるのが寂しかったからだろうなぁ。今日は母が栗ご飯を炊いてくれると言っている。きっとあとは普通の毎日と変わらないだろう。 相変わらず変化のない毎日を、それなりに健やかに、でもも

      • 寝るのが好きという気づきなど

        ふと感じたり思ったことを、後から読み返せるようにどこかに書いておきたい、と思っても、何か結論や主張をする感じにまとめようとすると億劫だし、時間がかかる(ので書かない/かけない最近)。 ので、ふと思ったことを日記的に、つらつらと書いておけばいいじゃないか、っと思った今日。 ということでつらつらと。 * * * * * * * * 大江健三郎さんが3月に亡くなり、図書館に行ったら「あいまいな日本のわ私」が並んでいて、借りて

        • 新しいつくりかた

          前に他のところにメモ書きしていてそのままになっていたものを久しぶりに見て「はっ」としたので、ここにも置いておく。 佐藤雅彦さんのこちらのインタビュー(平成25年秋の褒賞 佐藤雅彦さんインタビュー動画 文部科学省チャンネル)からの抜粋書き起こし的なものです。 カバー画像は京セラ美術館 アンディ ウォホール展の銀の雲の部屋で

        もしも、大学生に戻れたなら

          ふぅ

          2022年、年末になった。 毎年同様、今年も一年過ごせてありがたかったなぁと思うと同時に、なんだか今年はしんどかったなぁ。という感想。 地元の友達に「何年か前に会った時は悩み何もないっていっとったよ」と言われて、そうかぁと思う。環境は大きくは変わっていないのだけど今年はしんどかった。 ので、noteもあまり書く気になれなかった。SNSもあまり投稿する気になれなかったし。何かを書くことで頭はまとまるし書くこと自体は嫌いじゃないのだけど、PCやスマホをできるだけ触りたくないとい

          少し早い夏の日の魔法

          魔法のような夏の日たちが終わった。夏になる前に。 2020年に開催予定だった小沢健二ツアー「so kakkoii 宇宙shows」 あまりにも待ちすぎたせいか、2年歳を重ねたせいか、前みたいなワクワク指折り数えて待つみたいな感じはないままに、穏やかな嬉しさとともに横浜、博多、神戸、名古屋、東京最終日と5公演に参加できた。チケット協力しあった友のおかげ。独り身で動きやすいおかげ。自由のききやすい仕事のおかげ。健康のおかげ。ありがたい。後から振り返った時の自分用にメモ。 1

          少し早い夏の日の魔法

          ”あらゆるものへのアンチテーゼのようなその存在が”

          年明けから調子が良くなく余裕がなくて、noteを書く気になれずにいたけど、これは書いておかなくてはいけない、と思う心震わされた体験があったのでnote。 読んでみたいと思っていた『嫌われた監督 』鈴木忠平 - 文藝春秋をようやく手にして読んだ。泣いた。 「泣いた」ということを中高年の男性がTwitterで言っているのを見ていたけれど、中高年女性の私も泣いた。心が震えた。 東京を離れて実家に戻ってきて、読書を取り戻した。そのおかげで「はぁーーそうだったのか、、」と”この世

          ”あらゆるものへのアンチテーゼのようなその存在が”

          「おいしい」について

          仕事以外で何かを書く気力がない状態が続いていたけど、これはメモ的にしたためておこうと思い久しぶりのnote。少し調子がもどってきているのか。 東京にいる時はずっと、「おいしいもの」を情熱を持って追いかけてきた。いろんなお店に行って、今まで出会ったことのない食体験をするのが大好きだった。 ただ、4年ほど前くらいからだろうか。東京の暮らしがもうお腹いっぱいで無理だ。。。と思うようになった頃にはそうして食べ歩くこともお腹いっぱいになってきていた感じがあった。 それに気づくきっ

          「おいしい」について

          心ふるえる瞬間

          基本的にTVはNHK(自然にそうなっている)の家庭で生まれ育ち、今もそうなので朝の連続テレビ小説はなんだかんだで毎回見ている。 今回の「おかえりモネ」。そこまではハマってなかったけど、主人公の感情表現が穏やかでいいな、と思って見ていた。(暗い、とかいう意見もあったようだったけど、あれくらいが普通だろうしリアルだと思う) そして今日が最終回。派手さのない、穏やかな、よい最終回だった。(主人公の女性が、大切な相手と巡り会って、結婚して、というパターンではないものも、そろそろ朝

          心ふるえる瞬間

          いつもと同じ場所で、いつもと同じこと

          いつも自宅で、同じような毎日を送っていると「どこか違うところに行きたい」と思う。 そうして、いつもとは違う「どこか」に行くと、行くまでは楽しみだったりするんだけれど、あっという間に、足元が浮いている感じというか、自分がどこにも所属していない感じを感じてさみしくなる。そして疲れる。特に一人旅の場合。 そんなことを考えていて「同じことを繰り返すこと」にしか、「本当のこと」、は生まれないのではないかと思った。 家族 農業 スポーツ 音楽 仕事 民藝 どれも、同じことを毎日積

          いつもと同じ場所で、いつもと同じこと

          気がつけば

          気がつけば今年も誕生日がやってきた。ので一応節目的にnote。 恐れていた40歳を過ぎてみれば、なんか年齢に無頓着になったというか、自分の年齢を思い出そうとすると「今いくつだっけ?41?42?」みたいに、迷う感じになってきた。 それはそれで、なんかいいことではないだろうか。 ということで、42になった。 9.11生まれ。アメリカ同時多発テロから20年。 20年前。22歳だった2001年9月11日のことは今も覚えている。 アメリカに留学してみたい。留学するなら料理の

          気がつけば

          メルカリのDIY精神

          最近メルカリでせっせと本を購入しているのだけれど、みなさんの迅速丁寧な発送っぷりにいつも感動する。 そもそもまめな方が出品されているのか。なんだか日本のみなさんの生真面目さ、勤勉さ、その美しさを感じている。 梱包の具合も人それぞれで。なんかそれぞれの人となり(とまでいうと言い過ぎだけど)、味わいが感じられて、いい。(基本的に皆さんとても丁寧) 価格も、必ずしも、市場価格を反映しているわけではなく(もちろん、同じものの価格を見て、つまり、二時流通市場での価格を踏まえて販売

          メルカリのDIY精神

          「あ!そうか!」という分かり方

          前の記事にも書いたのだけれど、今更ながら「佐藤雅彦さんってすごい。。」が再燃して、そしてここしばらく佐藤雅彦さんの本をメルカリでせっせと発掘して手に入れて読んでいる。 この『佐藤雅彦全仕事』は1996年発行の本だし、過去のCMが作られたのは1988年から1994年くらいだから30年近く前なのだけれど、すべてが全く古くない。根元的なことを捉えて表現されているからなんだろう。そのおかげで読んだり聞いたりしていると心が解きほぐされている感じがあって落ち着く。 短編映画作品のKi

          「あ!そうか!」という分かり方

          「何者かにならなければならない」からの解放 2021

          去年、「何者かにならなければ」から解放された。 それは私が気づかないうちにかけられていたけっこう大きな呪いの一つだったと思っている。 佐藤雅彦さんが好きだ。 昔の美術手帖の「佐藤雅彦」特集(2010年10月)を手に入れて読んでいた。 (卒業を控えて就職の段になると学校側の指導として必ずでてくる言葉の)自己実現という言葉には、自分は何者かにならなくてはいけないというのが強迫観念的に含まれています。少なくとも若い人たちはそう強要されている。何者かになれ、と。言われた若者は

          「何者かにならなければならない」からの解放 2021

          くらしのための料理学を読んで

          読んだ本の「はっ」として付箋つけたくなるところ。Tumblerに引用したりしてきたけど、ちょっとnoteでやってみようと。 タイトルがザ!読書感想文、って感じだけど、これもまたよし。 家庭料理は民藝だ、と思っている。土井善晴さんも同じようなことをおっしゃっていて。あぁ、だから土井さんの視点と考え方が好きなんだなぁ、と思う。 今日読んだのはNHK出版からでている土井さんの「くらしのための料理学」。ソフトカバーのすぐ読める本。 付箋ポイントを抜粋メモしてみる。 心の中に

          くらしのための料理学を読んで

          一人でも幸せになれると思うんだよね

          一人で生きていくことを決めているわけでは全然ない。人生のパートナーに出会えたらすごく素敵だと思っている。けれど、シングルバツなし子なし40歳超えの私には、このシンプルな言葉がじわじわとしみている。 大豆田とわ子と三人の元夫のプレ最終回(第9回)でのとわ子の言葉。 そう、人はそれぞれ。人生いろいろ。結婚だけが人生じゃない。もうそんな時代じゃない。なるようになる。 と思っている自分でも「一人の人生は何かが欠けたもの」と思っていた、思い込まされていた部分があった、と思う。

          一人でも幸せになれると思うんだよね