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紫煙に霞む先に 三服目

目の間には、私がぎこちなく浮かばせた何もない紫煙が重たく広がる。

「お誕生日おめでとう。」

そう、心で呟くと視界が霞む。

私は彼と同い年になってしまっていることが過ぎり、想いが溢れてしまう。

慌てて、タオルハンカチを取り出し、そっと目元に添えた。

彼は年を取らない。

何度、誕生日を迎えても…。


一服目→

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