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30

今日、7月10日を以って僕は30歳になってしまった。30歳になって思うことって何かあるかなと考えたけど、特にないや。

日付が変わる直前っていうのはもうちょっとこう、ロマンチックなことが起きればいいのになと思っていたのだけれど、僕はといえばオザケンがポンキッキーズで歌ってた「おならで月まで行けたらいいな」のパンクアレンジバージョンを考えていた。

まあ、そんなもんだ。

思えば、20代最後のバズもオザケンのアレな発言がきっかけで友達がしたツイートだった。

10万いいねだって。すげぇね。
そういう意味では、僕の20代はオザケンに彩られていたのかもしれない。

そんなことは全然なかったわ。
何の話だっけ、そう、30になりまして。

三十路の抱負とかも特にないもんな。 敢えて何かひとつを無理やり決めるとするなら、「健康」ってなくらいなもんだ。周りの人たち、だいたい僕の体調のこと心配してくれるし。よし、三十路の目標は「健康」です。
まじかよ。 

どうなりたいんだろうな、30歳。
19歳で死にたかったし、27歳で死にたかったし、そのタイミング逃しちゃったらあとはもうわりとどうでもいいんだよな。
どうでもいいから、誰かのために生きようかな。生命保険にでも入るか。
っていうの、パンクじゃないですか?そうですか。

なりたい30歳像、というか、なりたい大人像っていうのも特にないしさ。
周りに「ワーオめちゃくちゃ素晴らしいなこの人」とは思う人はたくさんいるけど「僕もこうなりたいぜ!」みたいなの、全然ないし。第一、今さら追いかけてもねぇみたいなところはある。今から追いかけても時間切れだ。電源入れてコントローラー握ったはいいものの、ステージが始まる前にうつらうつらとしてしまって、残り100秒を切った時に例の音が流れてそれでビクゥッってなって目を覚まして、そこから初めて走り出すスーパーマリオブラザーズ 1-1面状態だ。
いや、ただ……、それなら土管に潜れば間に合いそうな気もするな?土管に潜って生きていこうか。

何の話だ。

そう、もう30にもなるとさ、社会どころか身近にすら「このジャンルなら僕よりこの人のほうが長けてるわ」みたいな人ばっかり見つかるようになって、もはや空いてるジャンルなんて無くなってきませんか。
そしたらもうそのジャンルはその人に任せればいいじゃんってなってくるわけよ。

電気グルーヴとかスチャダラパー(ユニット名)の『羊たちのエレジー』(Spotifyを貼ろうと思ったら瀧(電気)のせいで削除されていた。瀧元死刑囚は猛省してほしい)は、スチャダラアニのこんなリリックで終わる。

「いつまで続けるつもりですか」って言うじゃない
それ、俺より詳しいヤツいるからちょっと聞いてくるわ

もう大事なことも何もかも全部全部人に聞いてさ、あんまり何も考えずに雑なことばっかり言って暮らせたらいいよな。30代、そうなりて~。

そういう意味では、僕もなりたい30歳のビジョンというのは明確にあったことを思い出した。

それは、
「はちわるくんみたいな人がいるんだからあんまり年齢って関係ないよね」
みたいなことを言われる人だ。

ヘラヘラ生きてるだけだとなかなかそれは難しいこともなんとなくわかってきた。
がんばるぞ。明日から。いや、うん、次の体調のいい日から。

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