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突然の別れ

それは、突然の別れだった。

子供が通っている保育園の掲示板に、「○○ちゃんが退園することになりました。お元気で!」と記載されていたことで、○○ちゃんの退園を知った。

理由も何もかも不明。お別れの挨拶もできないまま、お別れとなった。

親同士すごい親しかったかと言えばそうでもなく、サシで飲みに行くような仲ではなかった。何人かの集まりがあれば、一緒になる位の仲だったから、まぁ、そんなものなんだろう。

子供同士も、正直それほど相性はよくなく、うちの子供はいつも悩まされていたので、子供は「困っていたから、(退園してくれて)よかった」なんて言っているくらいだから、そんなに衝撃を受けることでもないのだろうけど・・・。

なんでか、私が受けた衝撃は大きかった。昨日まで普通にいた人が、忽然といなくなるという経験がこれまでの人生になかったのだ。祖父母の死とかでさえ、事前にそういうお別れのタイミングがいつか来るということを事前に知らされていたので、ココロの準備ができていた。

だけど、今回は、違った。明日も会える、何ならこの先も結構長い間、子供を通しての関係が続くって思っていた相手との関係が、何の前触れもなく、終わるってことに直面して、なんだろう、ココロのざわざわ・もやもやがしばらく晴れなかった。

人間関係がこんなに、プツッて包丁で切ったように切れることへの免疫力がなさすぎて、なんだろう、なかなか、自分の気持ちが普通に戻らなかった。

ずっと、ざわざわ、もやもやしてた。

きっと、私は、理由がよくわからない事柄への納得力があまり高くないんだろうな。保育園の他のママ達はそんなに気にしていないのか、1週間もしたら誰もその人のことを話題にしなくなっていった。

なんとなくね、そのことにもね。ずっと一緒に子供の成長を見守ってきて、少なくともみんな戦友な感じだけど、でも、それでも、そこにいないことが当たり前になってしまうもんなんだなぁって。なんだかその人間関係の希薄さにも、ズーンとくるものがあって。

まぁ、ママ友はママ友であって、友達じゃないからね、そもそも関係が希薄なのは理解しているんだけど。

たまたま子供を同じタイミングで産んで、たまたま近所に住んでいて、たまたま同じ保育園に通わせているってことで知り合った人たちで、年齢も、価値観も、職業も、年収も、何もかも違う人たちだからね、友達とは違うどね、すごく大変な時期の子供を一生懸命育ててきた戦友な感じだったんだよね。一人一人と学生時代の友達のように悩みを打ち明けたり、自分の深い部分を話したりすることはないけど、子供の悩みとかは話したり、旦那の愚痴とか話したり、なんだろうね、自分が笑顔でいられるためのちょっとしたやりとりとかする、相手みたいな。

だからね、まぁ、私は、突然の別れが、さみしいんだよな。

もう、会えないんだろうけど、

お互い、頑張りすぎずに、がんばろうね!元気でね!!

子供が大きくなったら、みんなで集まって飲もうね!!

って、伝えたかったな。



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