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2022年の夢がどうなったかの顛末書と2023年の夢

1年前の2022年の年明け、私は2つの夢を持っていた。

1つは「週に3日はジム通いして、ストレスを溜めない暮らしをしたい」というもの。

私は20代のころからヨガにハマっていた。
独身時代は、毎年岡山から横浜のヨガフェスタに参加するくらい大好きだった。結婚後も仕事帰りにヨガスタジオでレッスンを受けて帰宅するヨギーニ生活を満喫していたものの、妊娠・出産であえなく消滅。

子供を産んでからは、日中はパートで働き、退勤後は保育園のお迎えと子供の世話で忙殺。夜間は子供の寝かしつけがあり、ジムに行くことも困難。

休日の昼間に子供の世話を夫に任せ、なんとか月に1、2回ジムに行けるかどうか。それが当時の精一杯。次第に運動不足で肩こりと腰痛と体重がえらいことになり、仕事と育児のストレスも溜まっていった。

そんなこんなで出産から5年が過ぎたころ、私の体重は5kg増加していた。つらい。

家庭の事情と私の体調を考慮してパートを辞め、ライターの仕事を始めたとき、ふと「フリーランスなら、仕事時間を調整すれば平日の昼間にジム通いできるのでは?」と思った。5kgの増加分なんてすぐに帳消しにできるんじゃないの?

ところがその考えは甘かった。

慣れないWebライティングに時間がかかり、昼間にジム通いどころか夜中まで原稿に追われる毎日。子供の習い事の影響で土曜日のジム通いも諦め、フリーランス1年目、私の体重はさらに増えた。

「こんなはずじゃなかった」

そう思いはしたものの、ライティングの仕事は楽しかったので辞める気はない。
そこで私は「文字単価を上げて、仕事を減らして稼働時間を少なくすればジムに行ける」と考えた。どんだけジムに行きたいんでしょうねこの人。

そこからはめちゃめちゃ努力した。SEOを学び、マーケティングを学び、複数の資格を取って専門分野のライティング案件が狙えるライターに成長した。
フリーランス2年目に突入するころ、平日に1つだけジムのクラスを申し込んだ。それは初心者向けのヨガのクラスで、数年のブランクがある自分にちょうどよいリハビリになった。

もともと編集畑だったこともあり、ディレクターとして契約してくれるクライアントが出てきた頃から収入が安定して、稼働時間にも余裕が出てきた。

「これで、平日もっとジムに通えるはず!」

フリーランス3年目となった2022年の春、私が通うクラスはダンス系2・ヨガ1の計3つに増えた。

ヨガに加えてダンス系の運動を増やした効果はてきめんだった。まず、仕事と育児でどうしようもなく溜まりがちだったストレスが激減し、なんならPMSまで軽くなった。
それまでslackを見つめてありもしない心配ばかりしていたメンタルも「それでええんちゃうん。知らんけど」レベルに強靭になり、仕事の効率化につながった。
そして全体的に私の機嫌が上の方で安定したため、家庭内の雰囲気が良くなった。今まで正直すまんかった。

極めつけに体重も減った。よくある薬機法ガン無視ダイエットサプリの「1カ月で5kg痩せました!」みたいな奇跡は起きてないが、食事制限は一切していないので、純粋に運動の効果で体重って減るんだなーと感心している。

日中に仕事の時間を削ってまで運動に時間を割くことを「わがまま」と捉える人もいるかもしれない。でも、社会人は体調管理も仕事のうち!と叩き込まれた氷河期世代なので、しっかり運動して体調管理につとめるのは、体が資本のフリーランス的にアリでしょう。知らんけど。

「週に3日はジム通いして、ストレスを溜めない暮らしをしたい」

1つの夢を叶え、私のフリーランス生活はまもなく4年目に突入する。めでたしめでたし。

ではない。

夢ってもう1つありましたよね、あなたそっちの方は進捗どうなってるんですか?
脳内編集者のちいさいおっさんにチクチク言われている2つめの夢は「Kindle出版」だ。

フリーランス1年目のとき、元出版社の人間だった私はちょっと疑問に思っていた。

「なんかライターの報酬相場が安すぎない?」

しかし自分が出版社に勤めていたのは10年以上前。かなりのブランクがあるうえにWebライティングの世界をあまり知らなかったため「Web業界の相場はこんなものなのかな」と考えていた。

ところが、とあるWebマーケの記事を読んで愕然とした。眺めの良い超高層ビルのオフィスで、ろくろポーズの若手ベンチャー社長が言ったのだ。

「育児で退職した元会社員のママなら、能力の高い人でも安く使える」

えっそうなんですか。

よくある「子育てしながらでも輝ける」的なセールストークの裏ってこれ?
「報酬相場が安すぎない?」と感じたのは、本当に「安く使われ」てたからか…。

いや、実際に在宅フリーランスの一人として、子育て中でも、地方在住でも、能力さえあれば仕事を獲得できる仕組み自体には心から感謝してますよ。夫の転勤で泣く泣く会社辞めたママとか、待機児童が多すぎて働きに出られないママとか、子供の登校しぶりで定時に出勤できないママとか、ライター仲間にいっぱいいるからね。

でも、転勤などに影響されないキャリアを作りたい、子供のケアをする時間が欲しい、自分の体調を優先したい…いろんな「大切にしたいこと」のために、あえてフリーランスを選んだママも多いんじゃないかな。

ママが子育てしながらフリーランスをやるって、自分を振り返っても、とても勇気が必要だった。仕事は自分で探さなきゃいけないし、収入も身分も不安定だし、パートや派遣の方がずっと楽。

そんな勇気を持って大切な選択をしたママが、安く使われるのはしのびない。
やる気と能力があるなら、しっかりした案件を選択し、報酬レベルを上げられるルートはある。元出版社の編集・現コンテンツディレクターとして積み上げたこの知識、ライター仲間のママの役に立つんじゃなかろうか。

そんなことを考えてたら、Kindle出版を思いつきました。それが2021年のこと。
1年かけてちまちま原稿を書きためて、2022年に「今年中に出版するぞ!」と意気込んでました。

ところがどっこい、なっかなか原稿が進まない。
1年前に書いた自分の原稿に果てしなく赤入れをしたくなる症候群に罹患して、ぜんぜん校了までたどりつかない。
果たして2023年、私はKindle出版に辿り着けるのか。脳内編集者のちいさいおっさん、どうか頑張って欲しい。

新年の書き初め。
自分へのプレッシャーにこのnoteをしたためました。押忍。


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