見出し画像

「ここのうどんは、生きている。」

今日はご飯作る気にならない。
「よし、うどんにしよう」
と、丸亀製麺のホームページを開いた。

「ここのうどんは、生きている。」

ギョッとした。
最近、キャッチコピーなど考えるようになって、色々な企業のコピーを見ている。
いつも印象に残るコピーは「いいな」「好きだな」「わかる」「なるほど」という感想が最初に出てくるような安心感のある言葉がほとんどだった。
安心感のあるコピーとは少し違う、このコピーに衝撃が走った。

魚は新鮮なほうが良いから、生きていると言われても「美味しそうな魚」と思うだろう。
うどんの良さを表すのに「生きている」と使うことが斬新。
そして、私は想像してしまうのである。
うどんが鍋の中で揺れている様子を、「あ、生きている」と見ている自分。
お椀に入れる瞬間、絡み合ったうどんを見て「あ、生きている」と見てしまう自分。

このコピーを聞いたら、それ以上の褒め言葉はないように感じてしまう。
それから、つい言いたくなる。

「うどんも生きているんだなぁ。」
「うどんだもの。」

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?