言いたいことはあるはずなのに、

上手く言葉に出来ないでいる。

胸の真ん中あたりで渦巻いている。
まるで竜巻のように、同じ場所で、
同じことで、渦巻いている。 

いつもこう。

なんて言えば良いのだろう。
足りない頭で知恵をしぼる。

いつからこうなのか。
足りない頭だからそんな事を考えてしまう。

思い出すのは、母にきつく叱られて固まっていた私。
あれからだ。

幼い頃の自分に会いにいって、なぐさめて、いたわってあげましょう、カウンセラーはそんなことを言った。

だけどそれじゃ変わらない。

なぐさめることより、いたわることより、こう言ってあげたい。
『なにか理由があるなら言い返しなよ。なんでもいいから、言わなくちゃ。』

今からでも
空にそっとなげてみようか。
たとえ風に流されてしまったとしても。