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認知症の母と更年期の父


暗い話になるけど。


母は普段明るくて姐御肌の頼りになる
世界一尊意してる女性。


そんな母は軽度の認知症。


たまに怒鳴りながら
「あれがないこれがない」と騒ぐ。
「酒飲ませろ」「死んでやる」
何度聞いたことか。


そこに更年期の父が挑発。

もちろん喧嘩はエスカレート。

お互い包丁握り締めて
じりじりと寄り合う。

それを止めるのが私。

たしかに
苛々する時なんていくらでもある。
いっそ居なくなればいいのに
とすら思う時もある。

それでも一番辛いのは
一番苦しんでるのは当人達。

きっと自覚あるし、
自分が異常な事もわかってるんだと思う。


私にはまだ更年期や認知症なんて
なったことないしわからないけど
揉め事が起きた翌日
2人揃って虚ろな目で申し訳なさそうに

「記憶がない」「ごめん」

と言ってくる。

私からすれば
逆に記憶があったら怖いけどな。

何度も警察が来たり救急車が来たり
てんやわんやの我が実家。


それでもこれだけは譲れない。



私がこの世で一番尊敬するのは両親。
死ぬまで超えられない何かがある。
見放す気なんてこれっぽっちもない。

私はこの家に生まれて世界一幸せだ。


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