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音楽は私の人生そのもの

音楽に囲まれて育ってきた。お腹にいる時から母のピアノに合わせて姉が歌い、洗礼を受けていたとか。その後ピアノを始め、好きこそものの上手なれでメキメキと上達し、一応国際的なコンクールで入賞した経験もある。

中学生になり、音楽の道を志すなら音大を目指してはどうかと先生に勧められた。当時の自分からすると楽しみでやっていたことを生業にする想像がつかず、専業でやっていくのは厳しいのではと直感的に思い遠ざけてしまった。しかし大学受験準備の直前までレッスンは継続し、難しい曲も次第に弾ける楽しさを覚えた。

大学では新しいスキルを身につけて集団で何かを成し遂げたいとオーケストラに入った。ファゴットという楽器との出会いはいつだったかよく覚えていない。というのも両親ともにファゴット吹きのため、ピアノと同じくらい昔から身近に音を聴いていたのである。

本当は弦楽器をやりたかったが、なんとなくパートの雰囲気はファゴット推しだったので、結局そこに仲間入りすることとなった。だが押せば鳴る鍵盤楽器と異なり、お世話をして楽器と仲良くなる所から始め、自分の息で調節して音を作らないといけない管楽器は正直嫌気がさすことも多々あった。まず圧倒的にパワーが足りず、少しでも力一杯吹くとすぐ倒れそうになる。

それでも沢山の人々や曲との出会いに恵まれ、楽しく演奏活動をすることができた。由緒正しい団体の歴史に名を刻めたことを誇りに思うし、最高学年では自分しかやる人がいなかったけどトップを務めた。訳あって道半ばで去ることになったけど音楽への熱は変わらず自分の中にあり、少しでも上手くなりたいと今も練習を続けている。

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