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販売員のつぶやき⑥お客様の方がよく知ってらっしゃること、ありませんか?

そのお客様は、パーソナルカラーのカラーチャートを持ちながら商品をご覧になっていました。カラーチャートと照らし合わせながら、自分のパーソナルカラーと合う色かを確認している。その姿を見たので、私はあえて接客の際に色のお話はしませんでした。

なぜか?
そのお客様にとって、『カラーチャート』というものが一番の信頼できる情報だから。販売員が色がどうだ、ああだ、と伝えても、お客様の持っている『カラーチャート』が、一番信頼できる情報なのですよね。

SNSでもたくさん目にする『ブルベ』『イエベ』。
もはや当たり前の情報となっており、お客様自身がその情報を基に商品を選ぶ姿も、自然なことだなあ、と感じています。『似合う』という理由・根拠を知り、自分に似合うものはどんなものか、という情報・知識を持っているから、安心してお買い物ができるんですよね。お買い物で失敗したくないですしね。

ただ、囚われすぎて欲しくないな、と思うのがいち洋服屋で働く人間としての気持ちです。イエベ、ブルベも、これしか似合わない!のではなく、あくまで『肌の色に馴染みやすい』『顔映りがより良い』という認識であって欲しいのです。

トップスじゃなくボトムスに持って来れば…?引き締めに白色シャツを入れてみたら…?そんな可能性もぜひ残しておいて欲しいです。

商品情報はすでにECサイトに掲載されている。似合う色の選び方も、SNSなどで情報提供されている。消費者が自分で選定、購入しやすくなっている環境だからこそ、大切にしたいのが『会話でのコミュニケーション』。私たち販売員が今の時代だからこそ、価値を感じてもらえる接客販売とは何か?お客様は実店舗でのお買い物で何を重要視されているか?答えは様々ですから、一度考えてみて浮かんだことが、あなたが実店舗で販売員として立っている『価値』なのではないでしょうか?

見つけた人が、この先も販売員として生き残り続けられるのだと思います。

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