見出し画像

ピンク色の夜に

4月の始め、鎌倉の鶴岡八幡宮へお花見に行ってきました。
長い桜並木のピンクに包まれた参道をゆっくり歩いていると、色んな境界線が薄れていくような感覚になったような気がします。あの世なのか、この世なのか。また過去へも未来へも行けるような、普段は苦手な写真にも笑顔で答えられるような…。

桜の影響なのか、はたまた他の何かに影響されたのか、先日髪の毛をピンクに染めました。正確にはピンクブラウン系です。だからちょっとだけピンク。最近は染めやすい市販のカラー剤が沢山あり、だいたい私はセルフで染めています。
お気に入りのものがあり、ずっとそれを使っていたのですが、そろそろ他の色に変えたいと思い、ずっと迷っていました。そんなある日突然「ピンクだ」と迷わずその箱を手にしたのでした。

最近はピンクの髪色が流行ってるみたいですね。街中でもピンク色の髪の毛の人をよく見かけます。しかし、見た目は強烈でも私が出会ったピンクの人達はみんな「優しさ」を持ってたような気がします。私の中で最低でも3人ピンクヘアーの人の顔が思い浮かぶのですが、みんな強烈な個性の持ち主でした。でもちゃんとしっかり「優しい」。まるで自分の中にある壁を壊されるかのように心にスッと入ってくる感じがしました。
去年のnoteでもピンクについて綴っていますが、毎年春になるとどうしてもピンクの存在が気になってしまうみたいです。
元々はピンクがそんなに好きではなかった…というか、自分には似合わない色だと思っていたところがあります。だからこそ触れたくなってしまうのでしょうか。
ピンクは明るい華やかな色であるし、何分私には目立ちたがりやのところがあるので、そこから来ているものなのでしょうか。

私の中でピンクのイメージの一つに、「パンク」があります。
私はJUDY AND MARY の「DAY DREAM」という曲が好きです。歌詞の中に「蜃気楼の真ん中で~」というフレーズがあります。蜃気楼という言葉だけでなんだかクラクラしてしまいそうですが、切ないメロディがさらに心に突き刺さります。オラクルカードでも「反逆者」の意味を持つカードには、ピンクの頭の人が描かれています。意外にもそのオラクルカードは精神性の高さを表しているみたいです。そして、自分の真実を生きるという意味合いもあるみたいです。

もう一つ、Sex and the Cityという映画の中に出てくる「コスモポリタン」というピンク色のカクテルがあります。それを軽快にサラッと注文するキャリーがたまらなくカッコいいのです。なんだか主張がない中に主張があるような…。
普段からバーには全く行かないのでコスモポリタンはまだ飲んだ事はありません。市販でも売っていないので、自分で作ろうかとも思ったのですが、ウォッカがベースになっているらしく、私は強いお酒があまり飲めないので、出会うことなくここまできてしまいました。
コスモポリタンの意味を調べたらカクテルについての情報や(Sex and the Cityにも触れてありました)、アメリカの雑誌の名前である事や、そして世界主義を表す単語であるという内容も書いてありました。私が一番気になったのはこのコスモポリタニズムについてです。
コスモポリタニズムとは「世界が一つの共同体であるべきだという考え」の事です。
そして「だからコスモポリタンなんだ」と思ったのです。なぜコスモポリタンという名前がついたのか、明記はされてないみたいなのですが、自分の中では鮮やかなピンク色になんだかピンとくるものがありました。

今宵はピンクのお酒で乾杯。優しい色に包まれながら…。言いたい事が言える場所があるって幸せな事ですね。
平和への願いを込めて。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?