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スリランカのミルクティー

先日一人旅をしたスリランカで感動的に美味しいミルクティーに出会ってしまった。
今日本に帰ってきてからもそのミルクティーにすっかりハマってしまっている。
そのミルクティーとは”キリテ”というスリランカだけで飲まれているミルクティー。

キリテを知ったのは少し前。
スリランカの紅茶について書かれた本を読んだ時だった。
”スリランカの人達はキリテという粉ミルクで作った甘いミルクティーを飲んでいる…"
その事実は私にとってかなり衝撃だった。
なぜなら紅茶について勉強していた時スクールでも教えてもらわなかった。
スリランカ紅茶については産地、産地別紅茶の特徴、美味しい飲み方
などを学んだけれど”キリテ”というミルクティーがあるなんてことは講師の先生からも聞いた覚えはない。
当時読み漁った本にもそんなことは書かれていなかった。
似たようなミルクティーでインドのチャイがある。
チャイについては作り方も勉強したし本などでもよく紹介されているので知っている人も多いかと思う。
チャイは紅茶の茶葉を数種類のスパイスと牛乳で煮出して作る濃厚で甘いミルクティー。
一方のキリテは濃い紅茶で作るのは似ているけれどスパイスは使わないで牛乳の代わりに粉ミルクを使う甘いミルクティー。
その粉ミルクが乳脂肪分の高いものでコクがあって美味しいらしい。

…キリテ…どんな感じなんだろう…
スリランカでキリテ飲んでみたい…
キリテの存在を知った日から私の頭の中はスリランカへ行くことでいっぱいになった。
紅茶が好きになって勉強し始めた時からいつか紅茶の茶畑や製茶工場なんかを実際に見てみたいと思っていたのでそれらを含めて紅茶の旅をすることにした。

このキリテは牛乳かコンデンスミルクを選べたので牛乳で作ってもらった。

スリランカではたくさんの紅茶を飲んだ。
キリテに限らず普通のミルクティーがとても美味しくて驚いた。
出来立ての香り高いフレッシュな茶葉と濃くて甘い牛乳との相乗効果?で絶品のミルクティーになっていた。
(牛乳がすごく美味しかったのでスリランカの牛乳について調べてみたらスリランカでは酪農があまり盛んではないから牛乳は輸入品だ、などとなっていた。
でもちょっと高級なホテルでお昼ご飯を食べた時にミルクティーが美味しかったのでスタッフの人に聞いてみたらフレッシュなミルクを使っているからね!!という答えが返ってきて結局のところ何故なのか分からなかった笑)

暑い中で熱いキリテ。毎回汗だくだった笑。

そしてキリテ。
キリテも本当に美味しかった。
きちんとしたティールーム、歩道の脇で気軽に買えるスタンド、駅の中の食堂などで飲んだけどどこで飲んでも美味しかった。
キリテをオーダーして”作り方を見てても良い?”と出来上がるまでをいつも見させてもらっていた。
本で読んだ通りの作り方。
けっこうな量の粉ミルクとお砂糖をお湯で溶いたものに濃く抽出した紅茶を高いところから注ぎ入れる。
そしてカップからカップへと移し替える。これを数回繰り返す。
この作業でミルクと紅茶が良く混ざり、泡立つことでまろやかな口あたりになって美味しくなるらしい。
キリテは私が初めて出会った味のミルクティーだった。
説明が難しいのだけどあっさりめながらコクのあるミルクティーという感じ。
コクはあるのに牛乳を使っていないからなのか後味がさっぱりしている。
キリテだけを飲んでも美味しいのだけどスリランカの辛い食べ物と一緒に飲むと本当に美味しい。
私はこのミルクティーの虜になってしまった。

アンカーというメーカーの粉ミルク。スリランカで一番良く使われているものらしい。

旅行中ローカルスーパーに入ってみたらちょうど粉ミルクを見つけられたので買ってみた。
本当は毎日でも飲みたいのだけどその粉ミルクがなくなったらどうすればよいのか分からないのでゆっくり味わう時間がある時にスリランカの作り方を真似て作っている。
熱い紅茶をこぼさないようにカップからカップに移し替えるのは難しくてまだ上手く作れないけど練習を重ねていつか上手に作れるようになりたい。
(ただの自己満足ですな…)





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