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カッコつけて子どもを信じるとか言うな


息子を信じる!

と誓った自分。


信じるって簡単そうで実は難しいことである。

結果に繋がりそうだったり動きが見えたりすると

信じることはまだ大丈夫。できる気がする。

が、相手の動きが全く見えずにいる状況だと

何だか不安な雲がじわじわと広がる。その状況で信じるには

なかなかしんどい感じの時、相手のことを実は疑い始めているのです。
これは 私の場合です。


こんなことがありました。


三男(ツンツン)は専門学校生2年。

1月末に実習を済ませ、家で授業やテスト、就活をしていると

思っていた。
年度末から年度始めに学校から親あてに

郵送物が届き、単位を落としていることが記されていた。

進級できていないのではと 本人に聞くよりも学校に電話で聞いてみた。

本人に黙って・・。


本人とは過分な干渉をしない(変に関わらないともいう)前提で過ごしているため、そうした。


状況として このご時世で就活が難航していることは把握した。

もう一つ、後期の授業をいくつか受けていないこと、テストもいくつか受けていないことも発覚した。←こちらから学校側に聞いた。卒業できるのか 不安に感じ始めた。卒業する気があるのかなど・・。


事実確認終了。


どういうことか本人に聞こうか否か迷う。


ここから自問自答が始まる。


聞いてどうするのか?


確認するだけだ。その先のことは言うまい。


何のために確認するのか?


自分の満足のためである。


満足してどうするのか?


・・・・・・・それは・・わからない。満足したいから聞く。


聞くだけは干渉ではない。

現状を把握したいだけだ。



私は 自分が ただ聞くだけだと思った。
これは事実確認であり干渉ではない、とも思っていた。

そして、それは きっと地雷を踏むだろうと やみくもに感じていた。


私の聞き方ではダメだ。

誰かほかの人が聞くのだったらツンツンは大丈夫だ。少なくとも私よりかは。


だから、自立している長男にLineで 様子を聞くだけをしてくれないかと お願いしてみた。

すると、即答で「No」

Noの理由は干渉しないと決めたおふくろは、人に干渉させていることで

何も気づいていないからである。


Q(長男):干渉しないと決めたのは何のためか

A(私):子どもを信じるため

そう言っているのに信じていない自分の姿。

長男から「カッコつけて子どもを信じるとか言ってんじゃねえよ。

まず自分の言動が矛盾していることに気づけよ」とLineで言われた。


「・・?」この時は 咄嗟に何を矛盾と言われているのかが、わからなかった自分


「学校に聞いている時点で干渉していることになっていないか、様子を聞くことを人に頼んでまでしているんだよ、わかるか?」


確かに・・。

何も言えなかった・・。

図星過ぎて・・。

何で自分で気が付かないんだろう。

自分の言動、見えていない・・。



本当に長男に言われてハッとした。



ここ2カ月ほど 三男とは同居しているだけで会話をほとんどしていない。

かと言って関係が悪いわけではない。

たまたま成績の通知が来て見たら おたおたして、不安になってしまい

様子を聞きたくなった。落第したら、卒業できなかったら、就職できなかったら・・と目の前のことで頭がいっぱいになっていた。


落ち着いて考えてみる

これは誰の問題か?

困るのは誰か?

誰の人生か?



もし、滞っていたとしても

それは ツンツンの選んだことなのだ・・。


どうあろうと

子どもが意図を持ってやっていると

そこを信じるのだ。



長男から言われたことで 信じきれなかった自分に気が付いた。


こういうこと

今まで何度もしくじってきたのに

まだわからないんだと

もう一人の自分が出てきて言う。



何も言わずにいるよと 私は長男に返信した。



数日後、ツンツンから

そういえばさ、と話が。


2度目の実習の時期が変更になるかもと。


ふーん、そうなんだ。仕方ないねと私。


「学校から成績の通知が来たけど、落第の科目があるけど大丈夫なの?」

「うん・・どうにかなるから」



会話は終了。


そのあとは、ついていたグルメ番組を一緒に観た。


お互いの好きなものの話でツンツンと私は盛りあがった。



これでいいと思った。


近くにいて聞かない。



聞けるほどの距離にいるからこそ

聞かないということ

その配慮が大事なのかもしれない。


どこの焼きそばが好みなのか

真剣に検索しまくり

楽しかった。











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