Bリーグ観戦記・4/7・アルバルク東京vsシーホース三河〜熱花爛漫〜
1.花時に
眩しい光が降り注ぐJR原宿駅、
なぜか代々木公園方面への歩道が大渋滞している😨😨
お花見で⁉️いや、
このイベントがあるからか⁉️
かといって、歩道橋に上がる人は多くない。しかも公園入り口に桜が連なっている、というわけでもない。
みんな、どこへ行くの⁉️
歩道橋を渡り終えた私を、一本の美しい大樹が出迎えてくれた。
私と夫が向かう先は、この裏、
バスケファン注目の一戦が始まろうとしている。
B league B1 第30節 アルバルク東京vsシーホース三河game2@代々木第二体育館
現在東地区二位の東京、中地区二位の三河、プレーオフ出場、さらにその対戦相手を睨んで、息詰まる戦いが続いている。
この日は満員御礼、スタグルに長い列ができていた。なんとかアイスクリーム🍨を手に会場入りしたが、既にアリーナサポートMCたつをさんがルークを引き連れ各チームブースターにご挨拶していた。(前日なら、シーホースの公式マスコットならぬ【所属タレント】『タツヲ』にも会えたらしい🥲)
https://go-seahorses.jp/team/entertainment/
まもなくチーム紹介が始まった。まずはシーホース三河から。
シーホース三河
愛知県=尾張国➕三河国、
三河とは、ざっくりいえば県の東半分を指す。
織田信長、豊臣秀吉は尾張国出身、徳川家康は三河国出身だ。
さて、
シーホース=タツノオトシゴ、という一風変わったチーム名は、
①この家康の生まれた岡崎城の別名が『龍城』だったこと、
②チームを永年支えた方が1916年辰年生まれだった
ことに由来する、との事。
( 広島城=鯉城=広島東洋カープ
と発想は同じ、ではあるが、ストレートに
『龍➕S』にすると、あの【尾張の雄】🟰昨季米騒動を起こし今季目下首位の某球団、と名前が被ってしまう、からタツノオトシゴに落ち着いた、のだろうか⁉️)
ちなみにチームカラーの青=シーホースブルーは、三河地方に『碧海』『青見』と呼ばれる地域があったこと、黒は三河武士の纏った鎧の色、に由来する、との事。
つくづく思う。
観戦は、『学び』。
チームを知る=日本を知る、なのだ。
半世紀も生きたこの歳になって、初めて知る事のなんと多いことか❗️
戦国時代の三英傑が揃うこの地域、チームは実業団時代から強豪としてその名を馳せていた。
続いてホームチーム、アルバルク東京。いうまでもなくこちらもバスケ界名門チーム。ルークが大旗を翻し選手達を迎える🔥🔥
今季、ぶっちぎりの強さで東地区の首位を守ってきたが、宇都宮の驚異的追い上げで現在二位。とはいえ、
この日勝てば、プレーオフのクウォーターファイナルホーム開催が決定する。
より有利にプレーオフを戦うためにも、この試合は落とせない🔥🔥
対する三河はもっと切実だった。
三遠が独走、気がつけば二位以下は超団子🍡状態に❗️
一つの勝ち、一つの負けが、プレーオフ進出、その先を左右する。
前日game1は三河が第二Qから終始リードしてそのまま押し切った。
さて、この日の結果はいかに⁉️
選手達は再び練習を始めた。
この日、三河ブースターは言うに及ばず、東京ブースターも注目する1人の選手がいた。
西田優大選手🟰おでんくん🍢だ‼️
この優しげな青年が、あのハスキーボイスの『もち巾着』に似ているかどうかはこの際問題ではない。
このキャッチーなニックネームと自国開催W杯の成功が彼の存在を全国区とし、所属チームはもちろん、アウェーチームの集客にも大きく貢献、今や『三河の福袋』と化している、それは事実だ。
三河ブースターの膝に、ちょこんとおでんくん人形が鎮座している(これは本物のおでんくんなのか、それともおでんくんを模した西田くんなのか気になる。)
『ほらあそこ、おでんくん、いるいる❗️』
かくいう私と夫も、彼を見てすっかり舞い上がっていたのだった。
いよいよ試合が始まる。スターティング5がコールされる。
シーホース三河、激戦の中地区を抜け出せるか。
アルバルク東京、
ここからはプレーオフをより優位に戦うための戦い、前日の如く三河にグツグツ煮込まれてはいけない❗️
試合が始まった。
2.第1Q&第2Q 〜心が体を追い越して〜
第1Q開始。
序盤は競り合いながら点を取り合う。
満遍なく選手が点を取る東京に対し、イ選手に得点が集中する三河。
おでんくんはサポートに徹しているのか、ゴール下には姿を見せない。
残り時間5分24秒で小酒部選手が3Pを決めたのを機に、東京はジリッジリッと点差を広げていく🔥
18ー12 東京リードとなったところで三河タイムアウト。
この試合は、とにかく目まぐるしい程スピード感に満ちている💨💨
それにしても、
この日の三河ブースターは全体の2割に満たなかっただろう。しかしこの名門チームは応援の精度が違う‼️
この人数でこの音量⁉️
と思うほど整然とした大声援を送り続ける🔥🔥
あれ、何かが違う⁉️
試合の空気が変わったのは中盤、三河の超大型選手の登場からだった。
ガードナー選手。
身長203cmはともかく、体重132kg(若隆景関と同じ)❗️
二所ノ関親方が即スカウトしそうなこの体格で、彼は三河ゴール下を守り、東京のゴール下をグイグイとこじ開ける🔥🔥
試合中、明らかに東京の選手を『押し出し』ているシーンがあった😳
三河の動きはスムーズになってきた。
残り1分51秒でオーガスト選手2P成功、
20ー17 三河は3点差に迫ってきた🔥
三河は、『ガードナーあり』『ガードナーなし』で明らかに戦術バージョンが変わるらしい、、
この緊迫した場面でチームを救ったのは東京・安藤選手だ🔥今日は終始好調だった。
残り0分52秒、
彼はライン際から鮮やかに3Pを決めてきた⭐️⭐️
23ー17 6点差に。
そして、この日最初の3Pを決めたテーブスくんは、ここぞとばかりにこの場を締めてくれた。
3P成功⭐️⭐️
第1Q終了27ー17 東京10点のリード。
第2Q開始
三河は長身のオーガスト選手が続けて2Pを決めて29ー21、残り8分40秒で8点差に詰め寄ってきた🔥
ここで東京タイムアウト。
ここからしばらくはシュート❌→相手リバウンド→シュート❌→相手リバウンド
もしくは、
パスのミス→ターンオーバー→シュート❌など、なんとなく歯がゆい展開が続いた。
別の見方をすれば、彼らはお互いの心中を読み切って動けている、ということかもしれないが。
残り3分28秒、
三河 オーガスト選手の2Pでついに33ー30、3点差に🔥🔥
しかし、
ここから東京は再び三河を突き放す。
メインデル選手2P、またしても安藤選手がここで3Pを決めた⭐️⭐️
しかも、
この10分間の最後を締めたのはテーブス選手の3Pだった⭐️⭐️
第2Q終了 41ー32 9点差で東京リード
ハーフタイム。
今や高校ダンス界のレベルアップは著しい。私は高校生の弾ける様なエネルギーを堪能した。
3.第3Q&第4Q〜Heartに勝利の旗を〜
このハーフタイムの間、東京に、あるいは三河に何が起こったのか。
三河は立て続けにボールをスチールされ、東京はその好機をそのまま得点とした。
気がつけば、残り4分05秒時点で54ー34、
20点差に❗️
『これは、ちょっと、、』
東京を応援しつつも、この展開には思わず絶句する😨
しかも、その後三河はフリースローを4本連続で失敗した。
どうする三河、、
この窮地を救ったのはガードナー選手、3Pを決め、フリースローを2本共決めた⭐️⭐️
この日ここまでシュートのなかったシェーファー選手も2Pを決めた。
第3Q終了
54ー43 11点差で東京リード。
なんとか試合が壊れない展開で最後の勝負が始まった。
第4Q開始。
開始早々の三河・レイマン選手の豪快なアリウープ( Alley Oop)が決まったのを皮切りに、三河の猛烈な追い上げが始まった🔥
レイマン選手は、この後シュート2本フリースロー2本を決めた🔥🔥
残り8分29秒で56ー51、なんと点差は僅か5点に❗️
東京はタイムアウトを取った。
その後も一進一退。
テーブス選手の2P、メインデル選手のフリースローで59ー51とするも、
三河・久保田選手の3Pで59-54、
残り時間5分05秒でメインデル選手がボールをスチール、これを機にテーブス選手が3Pを決めるも、残り時間4分22秒、
おでんくんがボールを奪取❗️
そのまま2Pを成功させた⭐️⭐️
この日のおでんくん、そもそもシュートシーンが少なかった。
遂に見られた『🍢おでんくんのシュート🍢』に会場は沸いた。
62-56 6点差で東京リード🔥🔥
残り1分25秒、東京にパスのミスが出た。
この好機を、三河はレイマン選手の3Pに繋げた。
残り1分17秒、63ー61、三河はついに2点差まで迫ってきた🔥🔥
三河ブースターの応援は益々熱を帯びた。東京ブースターも負けじと声を上げスティックを打ち叩く🔥🔥
この緊迫した攻防に終止符を打ったのは、やはり彼だった。
テーブス選手、2P成功⭐️⭐️
残り時間0分15秒で4点差⭐️⭐️⭐️一本のシュートでは逆転不可能だ。
三河がここでタイムアウト、しかし、この点差が覆ることはなかった。
試合終了。
⭐️⭐️アルバルク東京勝利⭐️⭐️
マンオブザマッチにはもちろんテーブス選手が選ばれた⭐️⭐️
終始アップダウン激しすぎる展開に、私はエネルギーを使い切っていた。
バスケとは、最後の1秒まで『試合』なのだ❗️
『let's go三河👏👏パパ👏』
『let's go東京👏👏パパ👏』
ブースター同士のエール交換、さらに万来の拍手の響きが、満員のアリーナを心地よく駆け巡っていた。
〜あとがき〜
こんな激しい展開になるなんて❗️
これもまた、バスケというスポーツの繊細さ、奥深さなのでしょうか。
こんなにもパスミス(バスケではバッドバスという様ですが)の多い試合も初めて見ました。とにかく攻守の切り替えが早い今のバスケ、
その反面、ガードナー選手の様な『壁』的存在も試合の流れを変えてくれる、バスケの戦術は極めて複雑かつ難解なのかもしれません。
とはいえ、そんな
【戦術の難しさを超えたストレートな面白さ】がバスケにはあります。
さらに生観戦、
観戦前のワクワクから試合のドキドキへ、熱狂の桜は観客の心に満開となり、試合後余韻となり散っていきます。
その美しさが忘れられず、人はもう一度心の花を咲かせようと、またアリーナへ向かうのでしょう。
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