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映画ガイド本『史上最強のシネマバイブル ’91』(1990年/主婦と生活社)の「2023年版」の出版を強く望む。

全ジャンル」を網羅した映画初心者~中級者向けの映画ガイドブック『史上最強の◯◯バイブル』シリーズ(計3冊)。「主婦と生活社」の発行。

■『史上最強のシネマバイブル』(1988年) ※黒い表紙
■『史上最強のビデオバイブル』(1989年) ※緑の表紙(未入手)
■『史上最強のシネマバイブル ’91』(1990年) ※ピンクの表紙(巻末に索引)

1988年版」(映画の並びが五十音順で不便)と「1990年版」を比較すると、「1990年版」は一覧性が高く、既知の映画を探す途中で、未知の映画に出会いやすくなっている。映画を「五十音順で配置」すると、「映画について既に詳しくて多くのタイトルを知っている人」以外には、不便で使いにくい。

『史上最強』シリーズ(約390頁)は、『ぴあシネマクラブ』と紙質が違い、軽量で手に持っても疲れない。『ぴあシネマクラブ』の「疲れる重さ」は権威主義だ!「洋画(アジア含む)」と「邦画」の割合は、おおよそ「8:2」。

翻訳家・児童文学研究家の金原瑞人氏は、(1989年に)「1988年版」を↓推薦。

「一般人の感想」が中心の「1988年版」と違い、「1990年版」はジャンル毎の分類、解説、公開時の惹句、欄外の一般人感想など、「間口の広さと奥行き」のバランスが絶妙。巻末の参考文献の中に同時期に他社から出ている『このビデオを見ろ!全4集を挙げるぐらい図太い?姿勢も微笑ましい。

1990年版」を受け継いだ「2023年版」を希望する。4年に1度ぐらいの間隔で、紹介する映画を大幅に入れ替えた「改訂版」を出し続けてほしい。

メジャーとマイナー」「エンタメとアート系」のバランスも絶妙だと思う。巻末の「スタッフ一覧」を見るとライターは9割が女性のようだ。私は「1990年版」を新刊で購入した(確か青山正明氏がホメていたので)が、映画を解説する文章の中に「日本社会は~」「日本の男は~」みたいなフェミが入った?表現がちょくちょくあり、当時はイラッとした。本書の個性?です。

史上最強のシネマバイブル』を執筆・編集しているのは「angle」という編集プロダクション?らしいが、↓その「angle」が関わった復刻本のレビュー。

↑そのレビューに《後に出てくる情報誌と違って押し付けがましさというか、今の流行りはコレですよ的なイヤラシさが無くて。》と書かれているが、正にその精神が『史上最強の~』にも受け継がれていたんだなと納得。

※使用している画像は「参考用」画像。全てヤフオクに出品されていた、私とは無関係な方が出品用に撮影されたと思しき画像を無断使用しています。

表紙
目次
↑この小テーマ毎に各10本を見開き2ページを使い紹介。右端の1本はテーマを代表する作品で他の9本より大きな扱い。更に欄外に「もう1本!!」として簡潔な文章だけの紹介も。

#映画本 #映画ガイド本 #主婦と生活社


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