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堤 夏彦氏による刑務所が舞台の未公開映画『Short Eyes』(1977/米)の短評

「見えざる70年代 動乱の時代から幻滅の時代へ 日本未公開作品を追って」と題した堤 夏彦氏のレポートの一部。『70年代アメリカン・シネマ103』(1980年)の巻末(309頁~318頁)に収録。20本の短評+題名のみ20本。


《_『ショート・アイズ』 Short Eyes は刑務所を舞台にショート・アイ(少女を犯す変質者)として送られてきた白人青年が黒人やプエルトリカンのグループにリンチを受けて殺害される凄惨なドラマ。ヒット舞台劇の映画化で監督はロバート・M・ヤング(79年にロバート・アルトマンのプロデュースで『リッチ・キッズ』を演出した俊英)、脚本は舞台と同じミゲル・ピネロ(出演もしている)。白人だからこそ彼等カラード・ピープルにリンチを受ける逆転した(という表現も危険だが)現代の人種問題もうかがえるのである。しかもこの事件の一部始終に見てみぬふりをするどころか加担する白人看守の役をそえてあるのもまた凄い。》

70年代アメリカン・シネマ103』(1980年)より


ファンメイド予告篇?


海外の評価


白人青年は『ウィラード』『いちご白書』の主役ブルース・デイヴィソン

https://k-plus.biz/archives/7063
https://www.buyuru.com/item_1066760_2.html
https://k-plus.biz/archives/4005




イーサン・ホークが主演した「サウシー(ボストン南部)」が舞台の犯罪ドラマ『クロッシング・デイ』(2008/米)で、主人公の半グレ白人青年2人が刑務所に服役していて、もうすぐで仮釈放になるという時期に未成年少女へのレイプ犯の白人青年が入所してきて、仮釈放が取り消しになるのをわかっていながら、この青年を徹底的にボコり倒し半殺しにする場面がありました。
「未成年(主に女性でしょうが)への性加害」では、刑務所から出所後の対応でもアメリカでは厳しいらしいですが、刑務所内でも苦しい立場のようだ。


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#刑務所映画 #アメリカ映画 #日本未公開 #性犯罪 #未成年への性加害

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