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MINT SPECが配信アプリ・Music Champの企画で有終の美。ワンマンライブでのバックアップを獲得。

 Music Champは、アーティストが生んだ生配信アプリ。今年からMINT SPECのMiiが提携アーティストに名を連ねることになった。提携前から行っている、「MINT SPEC MiiのYouTube Live」を、Music Champでも別アングルで配信するというスタイルで、この秋は投げ銭型新感覚LIVE配信番組・Hundred Million Seriesに挑戦する運びとなる。
 この企画には、過去にIZAM(SHAZNA)・上木彩矢・Hikaru(ex.Kalafina)といった、メジャー・レーベルから大きなタイアップつきの楽曲リリース経験のあるアーティストが挑戦してきており、MINT SPECは第4例目となる。今回はRoad to MINT SPECULATIONと銘打ってある。Tsukushiの配信中の解説によると、ゲームの陣形に発想を得た名前だという。後には一歩も引かず、攻撃あるのみという意味が込められている。
 この企画では5つのミッションが彼らに課せられた。各ミッションを達成するごとに、Music Champから音楽活動の支援を受けられる仕組み。当ブログでは、MINT SPECが第1のミッションを達成したところまでを過去記事でお伝えした。

 その後もMINT SPECは懸命な取り組みの甲斐あって、続くミッションもことごとくクリアしていった。秋が深まってくると、彼らはYouTube Liveの頻度を落としてMusic Champに比重を置き、いよいよ最後のミッション・グランドフィナーレに向けて、ラストスパート体勢に入っていく。

 普段はボーカル・Miiひとりで配信をしているが、11月14日には、メンバーのTsukushiの誕生日祝いで、2人揃って生配信をおこなった。祝福の声も多数寄せられ、Tsukushiの口数も、活動史上、最も多かったように思われる。グッズ制作の進行状況を語るときも、つい最近振り込みが済んだばかりという件で、視聴者から「生々しい!」という反応が返ってきたり、ギターピックにも種類があって、すり減り方に違いがあるというような、ギター奏者ならではの発言もあり、レアなTsukushiの言葉に視聴者は沸き上がっていた。
 この回はTsukushiがギターソロで主役になる一幕もあった。一定のフレーズを演奏しながら、その場で録音し、それをリピート再生しながら新たなフレーズを重ねていくという、ループ演奏で盛り上げる。X JASPAN『紅』のギターソロを軸とする、自由な展開で見せ場を作った。今までにない試みで、こちらも大好評だった。


 11月29日には、いよいよこのチャレンジの集大成となる、グランドフィナーレ配信を、メンバー2人が揃って、新宿ブロードバンドスタジオから行なった。開始前には撮影現場でIZAMと居合わせて、声をかけてもらったそうだ。
 これまでに達成してきたミッションとその成果を、ひとつひとつ振り返る。運営も、関連URLつきのコメントやドラムロールで盛り上げた。
 ミッション2はMusic Champフォロワー250人の獲得だった。これを達成した彼らは、新アクリルキーホルダー、アクリルスタンド、下敷き、ギターピック、カレンダーの、5つのグッズ制作を支援されることとなる。撮影現場には、すでに完成した実物が届いており、Tsukushiが手に持って紹介していた。アクリルスタンドはMiiの分が1200円、Tsukushiが800円で値段に差があり、Tsukushiは自分の分は洒落で作っただけなので買わなくて良いというような発言もしていて面白かった。ギターピックは3色のカラーバリエーションがあり、予想以上の充実ぶり。ライブ本番では客席に投げ入れて欲しいという声も上がっていた。カレンダーは実物を一枚一枚めくって、どんな写真なのかも公開された。7月1日はMINT SPEC結成記念日として、印がつけられている。
 ミッション3は、9月の月間視聴者数が、提携アーティスト中1位というもの。これも達成してTシャツ・タオルの制作も決まった。Tシャツは首に当たる裏地の部分に、トマトマークをあしらった模様のついた、青と赤で角ばった文字のMINT SPECのロゴが入る、こだわりの一品。この仕様で作ってくれる業者がなかなか見つからずに苦労したとTsukushiは言っていた。
 ミッション4は10月中にライブチケット100枚の販売。これを達成してOne Hundred Million挑戦権を獲得した。Music Champ配信でのフィーバー値の推移も順調で、会期中に運営から達成の見込みが十分あるという報告も受けていたという。配信中にこれまでのフィーバー値が加算され、1億6000万フィーバーを超えた数値が表示された。かなり余裕を持って、最後のミッションを達成。運営からサプライズでケーキが差し入れられた。Miiがろうそくの火を吹き消し、2人が頬張る和やかなひとときもあった。Miiの新ステージ衣装、プロカメラマンによるフォトブック、バックステージ配信、ワンマンライブ・アフターパーティーといった特典を、彼らは一気に獲得した。このうち、バックステージ配信については、Miiが過去の例として米倉利紀の名を挙げていた。
 多くの視聴者の祝福コメントに応えて、MINT SPECは下記の3曲をスタジオから披露した。普段の配信よりは音質が段違いに良く、スポットライトの下で歌うステージは、より一層盛り上がる。今後もこのスタジオのセットに立つ機会が増え、活動の規模が大きくなることを願うばかりだ。このチャレンジの中でも、メジャー・レーベル未経験での成功例は、MINT SPECが初めてだというのは特筆事項だ。これは今後、後に続く若手アーティストにとっても希望の持てるニュースだろう。
 筆者はこの企画が最初に発表されたとき、前例のアーティストたちとMINT SPECの実績の差に「またエライ場所に放り込まれたなあ」と、腰が引けてしまっていた。しかし終わってみれば、5つのミッションをひとつも取りこぼさず、すべてクリアという最高の結果が出た。正直なところ、5つのうちの3つもクリアできたら、勝ち越しなんだし万々歳と思っていたのだが、どうやらMINT SPECのポテンシャルを甘く見ていたようだ。
 これでこの企画においては、明治チョコレート・Melty KissのIZAM(SHAZNA)、仮面ライダーWの上木彩矢、魔法少女まどか☆マギカや歴史秘話ヒストリアのHikaru(ex.Kalafina)と肩を並べたことになる。

 視聴者からの応援を糧に、自信の持てる成功例を打ち立てたMINT SPEC。Music Champからの手厚いバックアップを受け、いよいよ12月16日、ゲスト・ひろみちゃんねるの出演も伴って、彼らは渋谷CYCLONEのステージに立つ。

MINT SPEC『夢花火』


MINT SPEC『FOREVER LOVE』


Mii(藤崎未花)『Calling』



 ※イラストは、マサさんのX(旧Twitter)アカウント投稿作を、承諾の上で使用いたしました。ありがとうございます。

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