︎︎︎︎︎︎︎🅿︎89。アニメーション「WakeUp,Girls!」2018年回の設定page40

🅿️16。🅿︎17〜🅿︎34。🅿︎47参照。
裏プロフィールを主軸に、公式プロフィールを補助として創作してます。


島田真夢・速志歩・守島音芽・阿津木いつか、の四人が大幅に遅れて寮に到着しました。

[WUGワゴン車“ゴンちゃん”]の姿が見えないところを見ると、松田耕平は既に帰った事が確認出来ます。

「ただいまぁ、大変遅れました」(ライオン)

帰宅の挨拶をする真夢の目前には、玄関先で慌しく買い物袋を運ぶ片山実波と久海菜々美の姿がありました。

「わぁ!もう帰って来ちゃたよー」
(トラ)

「RGRちゃん達も手伝ってね。アァ“まゆしぃ”はもう少し玄関で待っててください」(オオカミ)

“ななみん”に急かされた三人は、慌てて靴を脱ぎ捨てて真夢を抜き去り、玄関先の買い物袋をそれぞれ持つと二人の後に従いました。

何が起こっているのか目が点になった真夢でしたが、RGRの靴だけでなく、他の乱雑した脱ぎっぱなしの靴を目にすると、まずWUGらの履き物を下駄箱に収納し、次にRGRの靴を玄関に揃えてから自身の靴を並べると、久海菜々美に言われた通り、生真面目に玄関で待つのでした。

【脱いだ直後の靴は下駄箱に収納しません】

奥の部屋からは、何やら慌ただしい物音と叫び声が交差して聞こえ、気を揉んでしまうのですが、
…邪魔しちゃ悪いかな…(ライオン)
と静観します。
結構な時間を待たされて退屈してきたので、様子を伺おうと一歩前に足を踏み出すと、騒々しさが治ったので歩みを止めて更に待ちます。
指示し合う声も静まったので、
…もう行っても良いのかな…(ライオン)
と身を乗り出すのと同時に、林田藍里が迎えにきました。

「真夢、待たせて御免ね」(サメ)

【林田藍里はWUGのメンバーの前では“まゆしぃ”と呼びますが、二人だけの空間では高等学校の同級生でありファンでもある彼女を、親しみを込めて“真夢”と呼びます】

「ううん、大丈夫だけど何をしていたの?」(ライオン)

「えっとね…試写会とか…親睦会とか…交換会とか…。みたいな準備かなぁ・・・」(サメ)

「何それ?要するにパーティーじゃないの⁈」(ライオン)

言葉を探しながら答える藍里に、ツッコミを入れる真夢です。

「あぁ!それだね」(サメ)

的を射た言葉に納得した藍里は、満面の笑みを真夢に見せました。

「本当に?私っていつの間にか御祭りの山車(だし)にされていたのね」(ライオン)

「山車かぁ。御神輿かもしれないよ」(サメ)

「えっ?」(ライオン)

「引くんじゃなくて、担ぐの」(サメ)

「益々わかんないね」(ライオン)

驚きと苦笑いが交錯するのでした。

部屋に案内された真夢は皆から大きな拍手で迎えられます。
パーティーだと藍里から事前に聞かされたものの、目の前の光景には驚かずにはいられませんでした。
襖(ふすま)を取り払って二部屋を繋げた事は想像の範囲内でしたが、二卓を繋げて設置したセンターテーブル上に配膳された以外のスペースには、目一杯の料理とお菓子・ペットボトル飲料が並べられていたのです。

「なぁに、これ。まるで宴会場だよね。講習会を開くのではなかったの?」
…真面目に集中して観るメンバーではないよね…(ライオン)
とは何となく想像出来たものの、ここまで豪勢な会食を開く活力に感心する真夢でした。

「これはね、思い付く限り手分けして駅周辺で仕入れて来たんだよ。まぁ仙台では定番の惣菜やお菓子ばかりだけどね」(シロクマ)
照れながら説明する七瀬佳乃は、全員に着席する事を促し、真夢にはテレビの正面を案内しました。
主賓ですからね。

「藍里の店の和菓子も有るね、わざわざ戻ったんだね」(ライオン)

【事務所と藍里の自宅は近所です】

座った真夢が見覚えのない大型テレビに気付くと、左側に座った藍里が説明をします。

「これはね、松田さんが自宅に寄って、再生機ごと貸してくれたんだよ」(サメ)

…そうなんだ、気合いが入っているね…(ライオン)
と感心する真夢ですが、着席人数が三人足りない事に気付きます。
「まだ準備中なの?私も手伝おうか」(ライオン)

そう言って立ち上がろうとすると、両隣に座って居た藍里と菊間夏夜が、
…今すぐ来るから座っていて…(ワニ・サメ)
と静止します。

程なく岡本未夕を先頭に、ポスターサイズのパネルを裏返しに持って片山実波と久海菜々美が登場しました。

未夕が真夢に近付きピクチャーディスクを受け取ると、実波と菜々美と共にテレビの前に並び司会を始めます。

「皆さーん、驚いた事にですね、今日はなんと I-1clubの“まゆしぃ”に逢えるんですよ。それでですねぇ、この会場を盛り上げようと“あいちゃん”から秘蔵品をお借りしたので、大いに雰囲気を味わってください」

…何だろう…(ライオン)

左側に座る藍里に視線を向けて微笑み思いを巡らせる真夢ですが、何故か藍里と右側に座る夏夜の二人が彼女の肩に手を載せます。
気が付くと後ろには佳乃が立ち膝で控えてました。
三人に取り囲まれているような妙な感じを覚えた真夢ですが、未夕が司会を続けるので前に向き直ると、彼女の合図と共に二人が持つパネルを表にして公開しました。
すると間髪入れずにRGRから、

…キャー!かっわいい〜!…


page41に続く。











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