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山口を制す者は世界を制す

人間が普通に生きてたら山口に行くことなんかない。そう思っていた時が私にもありました。
良くて老後「もうすぐ死ぬし行っとこかな👵🏻」みたいなテンションで人々は山口に行くことになるかもしれません。

でもな、そんな老後の楽しみにしていいんかと思うのです。
963は人の好き嫌いはあんま無いんですが、その分食べ物に好き嫌いを全振りしてしまった人間で、「これ嫌いなん人生の半分損してる」を言われ続けてきました。多分再来世くらいまでは損な人生を送りそうです。

そんな私が言えることは「山口行かんのは人生の半分損してる」です。何故私がそのように考えるのか。山口に来る前〜現在に至る感情の変化を記事にしましたので、是非最後までご覧ください。

山口に来る前の私

963はジーズの記事にも書いてましたが、夫の左遷で昨年の夏に滋賀県から山口県に来ました。それまでに山口県に来たのは一度だけで、16年前に修学旅行で秋芳洞と秋吉台と近くの寂れたサファリパークに行ったのが最初で最後でした。
(ちなみにサファリパークについては、当時から「ここやばいぞ」と童心ながらに感じていましたが、まだ生きてます。)

丁度昨年の今頃、夫に中国地方の会社に出向命令が出ました。その時はまだどこの営業所か決まっておらず、勝手に「岡山か広島だろうな〜」と思っていました。そしたら山口でした。
「ええ、山口!?そんなんある!?まあでも下関やったら結構都会っぽいし、福岡も近いから良さそう🙂」結果は下松でした。どこやねん🤷‍♀️

奈良県民は田舎者のくせに、『大阪県奈良市』と言い張るほどプライドが高い人種です。そして、奈良より田舎は無理と考える人が多いです。(963調べ)
実際、滋賀に住む時も都会が良かったので、大津市の駅ダッシュ5分のところに住んでいました。
あまり大きな声では言えませんが、まじで山口に引っ越すのが嫌でした。と言いつつ、新しいところに行けるわくわくも3ミリくらいありました。

人生2回目の山口

引っ越す1ヶ月前、内見のために新幹線で山口を訪れました。めっちゃ新幹線の駅があることにびっくりしました。(奈良は新幹線停まりません)
一番最初に降り立ったのは徳山駅でした。第一印象は人少ない、、けど綺麗な街だなと思いました。

山口に降り立って最初に撮った写真
山口がふぐが有名だとこの時初めて知った

それと、これが一番感動したんですが、工場やコンビナートのスケールがすごい!
奈良や滋賀も工場はいっぱいあるんですが、山に生えている鉄塔を優に超える高さの煙突を私は初めて目の当たりにしました🏭
工場といえば、私は四角い箱がいくつも並んでいる場所を思い浮かべますが、山口の工場はそんな無機質な物ではなく、まるで今にも動き出しそうな要塞のような施設なのです。
本当に『異世界』を感じました。

株式会社トクヤマの煙突
調べたところによると
ちくわ2000本分の高さがあるらしい

ただ、やっぱり私が今まで経験したことのないくらいの田舎は感じました。現地で感じた山の多さ、そして都会との距離感。そのショックは大きかったです。

山口での暮らし(買い物編)

奈良にはイオンモールがいくつかあり、大阪や京都にもアクセスがいいので、買い物に困ったことはありませんでした。しかし、山口には「ゆめタウン」というローカルショッピングモールぐらいしかなく、はっきし言って物足りなさを感じます。
なので、ちょっとしたアパレルブランドで買い物をするには、隣の広島まで行く必要があります。家から高速で約1時間半かかるのがネックです。
それでも、大阪や京都程ブランドの種類の豊富さは無いので、少し残念な気持ちになります。

服好きからしたら、「やっぱ山口いたらおもんないやん🤷‍♀️」となるでしょうが、じつは、山口県にはセレクトショップがたくさんあるんです!
「え、このブランドこんなとこに売ってんの!?」となるくらいにはびっくりすると思います。

これについては、かなり文化の違いを感じました。大阪や京都にはブランドの旗艦店があるので、欲しいブランドの服はそのブランドの店で買うのが普通だと思っていました。
だから、わざわざ他で見る必要性が無いので、奈良や滋賀のセレクトショップには全く関心がありませんでした。
家族が人質にされているとかで無い限り、ブランドのお店が山口に出店することはまず考えられません。でも、その分いろんなジャンルのセレクトショップがあるので、山口にいながらにしてかわいい(かっこいい)は作れるのです!

山口での暮らし(レジャー編)

くどいくらい言っていますが、山口には美しい海と壮大な山があります。だからどこに行っても旅気分を味わうことができます。

海に近い山は展望台となり、前述した工場群の夜景を楽しむことができます。ちなみに、山道は割と険しめなところが多い&街灯が少ないので肝試しにも持ってこいです。
また、道路や線路が海沿いにあるところもあり、走っているだけでテンションが上がります。実質鎌倉です。
私は山口市でジーズの授業を受けるために、毎回1時間くらいかけて車で移動していましたが、それも美しい海を見るためと言っても過言ではありません。(ジーズとは何ぞやとなった初見の方は過去の記事をご覧ください。)

椿峠からの景色(分かりにく)
この景色を見るために毎週山口市まで通っていました

そして無駄に広い国土も山口の魅力です。前回の記事でもお伝えしたとおり、山口では様々な楽しみ方ができます。また、隣県の島根、広島、福岡もそれぞれの特色があり、違いを楽しめるのも一興です。マンネリになりがちなデートも、山口でならネタに尽きることは無いでしょう。

山口に来て感じた心境の変化

最初は嫌だと思っていた山口の生活も、過ごしてみれば新たな発見ばかりで、楽しい毎日を送っています。
そして、山口に来なければこの気持ちは一生経験できなかったと思います。何故なら、自分自身が都会と共存することに慣れてしまっていたからです。
田舎=何も無いという考えは、ある程度栄えたところに住んでいる多くの人が感じることだと思います。だから、人は都会に集中するのです。

大前研一氏の人間が変わる方法の一つに「住む場所を変える」というのがあります。これは間違い無いと身をもって感じました。だから人間全員シャッフルして住む場所交換したらいいと思います。そしたらみんな人間変われてハッピーです。

きっと友人達も「あんな田舎に島流しに遭って可哀想🥺」と思っていることでしょうが、私としては「こんな経験ができてるのって逆に勝ちなのでは?」って感じです。ついでにジーズにも出会えたし最高です。

今自分はたくさんの人のおかげでいろんな景色を見れています。そして、私のように視野が狭くなってしまっている人に、世界の広さを体感してほしいです。

以上、私が山口を制す者は世界を制すと考える理由でした。963は山口であなたのことを待っています。

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