なんでお父さんのにんじんはおいしいの_

絵本 どうしておとうさんのにんじんはおいしいの?

ぼくんちのにんじん。

おとうさんがそだてたにんじんは

ほっぺがおっこちちゃうほどおいしい

「どうしておとうさんのにんじんはおいしいの?」

そしたらおとうさんはじめんにもぐった。

つちをぎゅっとだきしめて

「ありがとう、これからもよろしくね」といった。

ぼくんちのにんじん

おとうさんのそだてたにんじん

「どうしておとうさんのにんじんはおいしいの?」

そしたらおとうさんはみずのなかにとびこんだ。

みずをぎゅっとだきしめて

「ありがとう、これからもよろしくね」といった。

ぼくんちのにんじん

おとうさんのそだてたにんじん

「どうしておとうさんのにんじんはおいしいの?」

そしたらおとうさんはきにしがみついた。

いっぽんいっぽんぎゅっとだきしめて

「ありがとう、これからもよろしくね」といった。

ぼくんちのにんじん

おとうさんのそだてたにんじん

「どうしておとうさんのにんじんはおいしいの?」

おとうさんはそらにとびこんだ。

そしてたいようにむかって

「ありがとう!これからもよろしくね!」といった。

 ぜんぜんこたえになってない。

「どうしておとうさんのにんじんはおいしいの?」

「ごめん、ごめん。

それはこのしぜんのおかげさ」

ふわふわ えいようたっぷりのつち

きらきら うつくしいみず

ぐんぐん きれいなくうきをつくるき

さんさん げんきいっぱいのたいよう

そして・・・

「おまえがいるからおとうさんはおいしいにんじんをつくれるよ。

ありがとう、これからもよろしくね。」

そういってぼくをぎゅっとだきしめてくれた。

ぼくはとてもうれしかった。

みんなみんなありがとう、これからもよろしくね。

おしまい



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