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好きな曲㊽THE BACK HORN 冬のミルク

キズナソングに続き、THE BACK HORNの曲紹介です。好きなバンドだからなのか、クリスマスの浮かれ気分にやられているのか、いつもよりもかなりの個人的解釈&おふざけモードが入ってしまう記事となっています。ご容赦下さい…😂

彼らの代表曲となっているため、THE BACK HORNを知っている方なら

「ああ!あの曲ね!あれいい曲だよね!!」とか、

「『冬のミルク』っていうタイトル、お洒落で女子にも人気ありそう!」

と思う方も多いでしょう。しかし、

「この曲ならバクホンの中でも有名な曲だし、カラオケでも歌えそう!」

そう思っているそこの貴方、ちょっと待ってください。
この「冬のミルク」、実はTHE BACK HORNの曲の中でも歌うのがめちゃくちゃ難しい、歌い手を選ぶ曲だと私は考えます。
なにがそんなに難しいのかについて、以下にまとめたいと思います。

歌うのが難しい理由、それはこの曲が「自分自身(歌い手)と曲との距離間が絶妙である」ことによるものだと考えます。つまり「曲に対して感情の乗せ方を少しでも間違うと、かなりの確率で『これじゃない感』が出てしまう」ということになります。なんて恐ろしい。。

上に述べたような「ああ、違う…何か違うんだよ😭」となりそうないくつかのチェックポイント(ドボンポイント)について、歌詞を挙げて例を示していきたいと思います。

・その壱 「♪夜を抜け出す~」の「よ」

曲の印象を一番左右するといっても過言ではない、Aメロの冒頭一文字目。鬼のTHE BACK HORN、ここで既に闘いは始まっている。美しく切ないギターのアルペジオで始まるイントロが、完全に罠としか思えない。徐々に盛り上がるメロディ、高まっていく切ない気持ち。そして、待ちに待った歌パート。感情が抑えきれず、最初の「よ」に思いを込め熱量たっぷりに「♪ゆぉぉぉおるを」と歌ってしまうと、もうドボン。地面の扉が開いて出場者が落ちていくバラエティー番組でありがちな図が簡単に想像できてしまいます。
司会者「イントロまでは雰囲気もばっちりで、最高だったんですけどね…」

・その弐 「♪僕の形はきっと 意味の無い抜け殻さ」

サビ前、静かに流れていくBメロ。もし実際に誰かがこんなセリフを口にしたら「カッコつけすぎだろ!」とか「中二っぽい!」などど言われてもおかしくない気がします。私も今改めて歌詞を見て、やっと「この歌詞、なかなかハードル高かったんだなあ…」と気づくことができました。自分に酔いしれながら、もしくは下図のようなポーズを決めながらこの歌詞を歌ってしまうと、ドボン確定です。

自分に酔いしれてしまった時の図


ボーカル山田さん、違和感なくしかも格好よく歌えているのが本当にすごいと思います。

・その参 「♪ああ おやすみのキスはしないで」

聴き手の耳に一番残るサビ。この曲の頂点ともいえるサビ。まさかのここにきて今時少女漫画のセリフでもなかなか見かけないほど、キザで青臭いともいえる歌詞。ひと昔、ネット等で見かけた「※ただしイケメンに限る」の文字が頭をよぎります。Aメロ、Bメロときて、段々気持ちよく歌えてきて、喜び勇んでサビに入ったすぐ後がこの歌詞。

このような表情になるのが自然だと思います

高ぶった感情を抑えて、という方が無理な話です。

「じゃあ無感情で歌えばいいの!?」

そんなふうに嘆きたくなるお気持ち、めちゃめちゃ分かります。でも、そういう訳ではないのです。ここでもう一度本家の曲に立ち返っていただきたい。THE BACK HORN「冬のミルク」、お聴き下さい。(上はバンド演奏、下は弾き語り)

ストレートに感情込めまくり、熱ほとばしるこの歌声と演奏。しかし自分に酔いしれた感じ、浮ついた感じは全くありません。ちなみにこの曲は、バンド結成時にギターの菅波さんが山田さんをボーカルに誘い、その後山田さんをイメージして作った、というエピソードがあります。うまく表現できないのですが、この曲を聴いて「切なさが沁みる、けれど静かな情熱が沸々と湧き上がり、確かな意志に変わっていく曲だ」と感じました。本来であれば相容れないもの同士のような感覚を同時に味わえる所が、この曲の真骨頂なのではないかと私は考えます。皆さんはどうでしょうか。

回りくどい文章の末、結局何が言いたいのかというとTHE BACK HORNって、やはりすげえバンドだよ!ということです。


というわけで、今回は自分でも「何だか文章の文字も所々太文字にしちゃって、わざとらしいな~」なんて思いながら、「でもたまにはこんなのもいいか!」という感じで、楽しみながら記事を書くことができました。ちなみにクリスマスだからといってお酒を飲んでいるわけでもありません…笑 しかしキーボードを打つ手を止めて、ふと時計を見れば深夜2時。さすがにそろそろ、眠たくなってきました。

異色の記事となりましたが、次回はまたいつも通りの雰囲気で、のんびりと進めていきたいと思います😊今回もありがとうございました!
さて、年越しは何の曲にしようかな…✨