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날씨가 좋다


12月11日 神戸 曇り
外のベンチに座っていても寒さを覚えることがない気温で、セットした髪が崩れたりしない程度の柔らかい風が吹く。小雨が降ったり止んだりしていた。

せっかく好きな人に会いに神戸に来た/好きな人が神戸に連れてきてくれたのだから何か観光が出来たらもっと思い出として残るのに、久しぶりに履いた一番大切なブーツのヒールが8cmもあるもんだから歩き回る気にはなれない。
それよりも、きみのこと以外何も受け止めることが出来なさそうで。キムミンギュ以外が入る隙間がどこにもなくて、少しだけ悔しい。
周りにいる人に感謝したり、例えば見る人が見れば無駄と言われるようなものを身の回りに揃えることで記憶をもっと残そうと努力するきみのことが好きなのに。でも私の今日という日はキムミンギュだけで埋めたい。
会うまでの思い出を少しだけ振り返ってみる。

11月1日 -- 晴れ
オフラインイベントの当落の日。この日まで、言葉にはしなかったけど言霊みたいな感覚で外れた時のことを考えないようにしていたし、そしたら当たるっていう明確な自信になっちゃって、まだ当たってもないくせに何を伝えようかな何か伝えられるんだなって考えて職場で泣いていた(せめて家に帰ってからにしてください)。

スクショを見たら17時4分だった。スクロールしてたどり着いた一番下に「当選」の文字があった。

舞台に立ってCARATとコミュニケーションをとるミンギュを初めて見たとき、私は天井席でただただその様を見つめるしかできなくて、幸せそうに手を振って笑うきみを見つめられるのがすごく嬉しい一方で同じくらい悔しくなった。
誰でも言える「大好き」を"私が"伝えたかった。特別でも何でもないけど"私の"「大好き」を受け取って欲しかった。
もし私がミンギュに会えることがあったら、って何度か、少しだけ、想像したときいろんなことを考えてみるけどいつもただただ目を見て「大好き」って言いたいなあ、にたどり着く。
いつも多くのものを与えてくれて空っぽな私を満たしてくれるきみに、とるに足りないくらいであろうと、一滴であろうと、愛を注ぎたかった。

だからやっと伝えられるんだ、目を見て大好きって言えるんだと思ったら涙が止まらなかった。




結論だけ言えば、なんっっっっにも出来なかった(無念)
きみのことになると欲深くなってしまう私は「大好き」だけじゃなくて、ミンギュの名前を私の声で呼びたかったし、私の名前をミンギュの声で呼んで欲しかったし、ミンギュのおかげで私の世界が広がったんだよって伝えたかったけど、何にも叶えられなくてまた悔しかった。さてこのnoteで"悔しい"が何度出てきたか当ててください。でも私の大きな原動力のひとつは悔しさだから悪くはないよ、むしろほとんど全ての感情にきみがいることが幸せだよ、ミンギュ。



早めに並んだのでトークタイムが終わってすぐにご対面となり、若干いい加減な(若干いい加減な)手元チェックが終わって一歩進んだ瞬間そこにいた。



ミンギュの目を見た。見ようと思ったんじゃなくて吸い寄せられたような感覚だった。"目が合った"のかはもはやわからないくらい一瞬の中で目を見開いてひとりひとり認識しようとしてくれていた。
ミンギュだけを見ている私でも、服って…黒だったよな…?となってしまうから私の髪がピンクだったことも認識できなかっただろうけどさ。それでもミンギュの目は"私"をちゃんと捉えていた。
肌の色が美しかった。前髪が可愛かった。それだけ。実際に会わなくたって便利な電子機器の画面を見ればすぐにわかることで、とるに足りないもの。だけど私の大切な記憶。会えて良かった。

ミンギュちゃんの、ファンと会うときのちょっと気まずそうな顔あるじゃないですか。あれです。感情の出力にタイムロスがないところにとても惹かれた私ですが、出力が追いついてないときの顔。好きなのよね。
私はきみだけを見てたけど、きみはたくさんのきみのことが好きな人を見なきゃいけないから、一瞬の中でひとりひとりの愛を受け取ろうとしてくれたからだね、ありがとう。おつかれさま🖤


なんかマジでありえない速度で目の前に現れてしまったからかっこいい!とかデカい!となる間もなく、かろうじて発せられた「사링해」はあまりにか細くてミンギュに届く前に床に落ちた。今思い出すとめちゃくちゃ情けなくておもろいです。へへっ(ミンギュちゃんの真似)



あまりに一瞬で、たくさんたくさん考えたことは全部消えて、しっかりお顔を見ることもできなくて、ってここまで書いて、1秒にも満たないあの時間のあの瞬間の表情が浮かんで嬉しくなった。犬歯が見えていた気がする。毎日見ている記憶からの補正かもしれないけど毎日見ているから、毎日想っているから一瞬でもこんなに大切だよ。


悔しい気持ちと、会えたことの喜びと、緊張が解けたことと、視界に入れたってことと、あと認識できないたくさんの感情で、一緒にいてくれた人の元に戻って「ミンギュいた」って口に出したら涙が溢れた。
大好きって言葉は届かなくても会いに行けたこと。だってあの場にいた人はみんなきみを選んで行ったんだよ。きみのことが世界で一番好きな人たちだよ。

ミンギュちゃんに大好きしか伝えたいことがないのは、その奥にある私が歩んできた道まで受け取ってくれる人だと感じたからで、だからね、わかるでしょミンギュ。まだまだして貰ってばかりでごめんね。
書きたいこともっとあった気がするのに、今はこれで締めたい。"今"を残してみるね。

タイトルはミンギュちゃんがいつもくれるアイラブユー。自分が嬉しいと感じた時に共有したいと思える人がいるのって私はすごく幸せになるんだけど、ミンギュちゃんにも浮かぶ人がいることとその浮かぶ相手の中に私たちCARATがいることが、サイコー。
おかげさまで天気がいいことがもっともっと嬉しくなったから私も天気いいねって言おうかなとも思ったんだけど、私もいつか私のアイラブユーを見つけたい。

ミンギュちゃんを想うときいつも力強くて温かい陽が差していて、心地に良い風が吹いて緑が揺れている 私の住んでいる場所の今日みたいな日

2023.10.6 出典:私

君と私の住む場所で天気が違っても。
날씨가 좋다〜🖤



最後に。
会場に向かう前、あても無く少しブラブラしてたとき、砂漠のオアシスみたいに、高架下の無機質な中にお花屋さんがあって。きみが生まれた頃、きみが歳を重ねる頃に咲く花の名前が店名になっていた。あとから気付いたけれどコンクリートに刻まれた数字が「17」だったよ。

そこで青色のドライフラワーを買った。生花の儚さがどうしても寂しくて苦手な私はお誕生日もドライフラワーを選んだけど、花と一緒にずっと記憶がそばにあることが嬉しい。"会えた日"としてまた増えたね。


ミンギュブルーは特定の色彩ではなくて自然が織りなす青と光だと思っているんだけど、SEVENTEENTH HEAVENの2:16ver.、ミンギュの隣には編み物の青い花があった。

多くの植物や動物は青い色素を持たなくて、自然界で珍しいとされる色のお花を添えられていたこと。
夢みたいな人だと思った。いつも思っていた。想像力も創造力も乏しい私は何も思い描けないのにきみは全部思い描いた夢みたいだから。
リアリストでもあってロマンチストでもあるミンギュちゃん。求めるものを差し出すように自我を貫くようなミンギュちゃん。自然なのに夢みたいな人。これは私の中でもずっと言葉にはできていないことで、きっとうまく伝わらない話だけどそんなことを思いながら選んだ。嬉しかった。とっても嬉しかった。

何もない私にミンギュちゃんから貰う感情で満たされていく。"満たされる"って幸福のことかもしれないけど大っぴらには言えないような感情もあってこそ私はきみを本当に心から好きだと思うよ。
見たことないミンギュちゃんを見るたびに新しくドキドキして新しく好きになりたいなーって、会う前日にふと思ったよ。

"また"、ね❣️


これからも一緒にいてね これからもたくさんきみへの気持ちと一緒に花が増えていくんだって思うと嬉しいね
神戸で、会えたねえ



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