アンヨの小話

タイトル:うんちくみたいに死んでしまった男の子

都会から少し離れた小さな田舎町。
そこに空を飛ぶことに憧れた男の子がいました
男の子は空に浮かぶ雲を見ながらおばあちゃんにいつも言っていました
「どうしたら僕も空を飛べるの?なんでもいいから僕も空を飛んでみたい」
ある日、男の子はおばあちゃんに飛び方を教わったと喜んでいました。
「ついに僕も空を飛ぶよ!」

男の子は、街にあるいちばん高い塔に登りました
そして、塔の上から自分の家を見下ろして願い事をするかのように何かを祈り始めました
男の子は祈りが終わると塔から飛び降りました。
そして男の子は星になり空に浮かびました。
その翌日男の子の葬式が行われました。

おばあちゃんは男の子が死んだのは自分のせいだと泣いていました。

私が空の飛び方を教えたんだと泣いていました

 数日前、男の子が亡くなった父親の写真を
見ていたのを見かけて、
おばあちゃんは寂しい思いをしないように、父親はいつも空から見守っていると男の子に話していた
おばあちゃんは泣きました。
大人が思うより子供はとても純粋でした

もし男の子に都会には飛行機があると教えていたら。男の子は死なずにすんだのかもしれない

空に浮かぶのは雲しかなかった田舎の街で起きた悲しい話


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