大勢の若者たちであったように思う。背の高い男性もいれば、談笑しながら歩いてくる女性たちもいる。 それぞれ眩しい白さのシャツでありブラウスで、どうやら夏のようだ。青いデニムや淡いピンクの花が白の下に並んでいる。 大勢の、後方まで見渡せるのは 私の位置からのゆるい上り坂となっているからだ。彼ら、彼女らは私の方へとおりてくる。 その人たちは明かるさを身にまとっている。 私には初めて見る人たちばかりなのに、会っていたのかもしれないと思う。
2019年7月10日。 「4」と「4」があった。だったらタイトルは「44」。 今日を生きた。空を見上げて太陽を。 白い雲を青い空を、深く息を。 公園のベンチで休憩しようと横になる。 日差しが暑いので日陰を選ぶ。 今日を生きるため。空から見えないところで 息を止めた。 千五百度の溶融池が暴れないように息を止める。生成の宇宙が現れる。 宇宙は、私の望みを「これでもか」というくらいに差し出してくれる。 それを感じられることに、私は生きる。
