【あとがき】 永遠の三日月 〜Yへ
お読みいただきありがとうございます。
こうさかみかんと申します。
ある冬の朝、何気なく見ていた新聞のテレビ欄に、その日から始まる新作アニメの紹介が載っていた。
シリーズ監督にはYの名前。
Yは専門学校時代のクラスメイトだ。
驚きとうれしさと懐かしさと誇らしさと嫉妬。
わたしは制作会社の番号を調べると、Yに電話をかけた。
これが、この作品のきっかけです。
わたしが嫉妬していたのは、Yの恋人でも妻でもなく、彼自身でした。
才能と情熱という、わたしが持ち合わせなかったふたつを持