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【香港99日間 #17】香港最大の現代美術館「M+」〜アクセス方法&注意点編〜

今回は主に、M+の魅力とチケットの購入方法、アクセス方法、注意点などを記事にしました。

M+は2021年11月12日にオープンした新しい現代美術館です。日本ではまだ全然知られていないスポットですが、香港旅行には欠かせない場所になること間違いありません。美術に詳しくない方でも建物やレストラン、公園などが素晴らしく必見です。

実は今回私はM+へ訪れるのを非常に楽しみにしていて、年パスを購入するぐらいのやる気っぷりです。何回に分けて魅力と楽しみ方をお伝えしたいと思います。

特にM+へのアクセス方法が初めて来る方には非常にわかりにくく、新しいスポットであることや、ショッピングモールの中を歩かないとたどり着けない構造になっているため、Google マップもほとんど役に立たちません。本記事で予習しておけばスムーズに行けると思います。

※現在、M+の周辺が工事中で、この記事の情報は2023年9月のものですので古くなる可能性があります。特にアクセス方法が変わる可能性がありますので、ご承知ください。詳細はM+の公式ウェブサイトもあわせてご覧ください。

M+そのものの紹介については別記事で書きましたのでこちらをご覧ください。【香港99日間 #56】香港最大の現代美術館「M+」〜楽しみ方編〜



M+について

世界規模に有名な現代美術館といえば、ニューヨークのMoMA、パリのポンピドゥー・センター、ロンドンのテート・モダンですが、それに匹敵する現代美術館を目的に作られたのが「M+」です。59億香港ドル(日本円で約110億円)をかけてつくられたそうです。

メインの建物は上から見ると正方形ですか、横から見るとT字をひっくり返した形になっています。(実は中もそうですが)土地が狭い香港なのに非常に贅沢な土地の使い方をしています。ちょうど「M+」の「+」の上の部分になっています。

この垂直に伸びた部分には、レストランや展望台や一般の人が入れない事務所が入っていますが、LEDが仕込まれていて、香港島から見るとスクリーンのように表示され、100万ドルの夜景の一部になるようです。

建物は地下にも大きな空間があります。「+」の残りの下の部分ですね。見てみると、ちょっと変わった作りになっています。なぜだかわかりますでしょうか?

M+の建物の下にはAirport Expressと地下鉄の線路があります。その線路を避けた結果、このような作りになったそうです。M+の隣には高速道路もあり、香港島へつながるトンネルに続いています。贅沢に土地を使いつつもギリギリのところを攻めているところが香港らしくあります。

私が訪れたときには7つの展示が同時に行われていました。日本の美術館では多くても同時に3つ程度ですので、非常に大きな規模で行われていますことが分かります。

展示のレビューについてはまた後日お伝えします。

チケット

チケットは定価では大人は120香港ドルで、7月29日〜9月30日は90香港ドルに割引となります。フルタイムの学生や7〜11歳の子ども、60歳以上の方、障がいを持つ方などは半額となり、6歳以下の子どもは無料です。

チケットは現地でも購入することができますが、インターネットから事前に購入すると、他の施設と合わせて割引になったり、(確かな情報ではないですが)優先入場できたたりするそうです。日程が決まっている場合にはインターネットからの購入が良いと思います。eチケットですのでスマートフォンに入れる形になります。

また、特別展示のみは別途でチケット購入が必要とのことで、ご覧になりたいものにあわせて購入する必要があります。

年パス(M+ Member)について

私は何度か行く予定だったので年パスを購入しました。「M+ Member」です。600香港ドルですので、5回以上行く方であればこちらの方がお得です。その他の特典ですが、

  • 一般展示は何度でも見放題

  • 特別展示のチケットが最大50%割引

  • 優先レーンから入場することができる

  • M+ラウンジが使える

  • プライベートビューイング

  • シネマ(映像作品)が2本まで無料で視聴

  • ショップで10%割引

優先レーン、M+ラウンジ、プライベートビューイングは同伴者3名にも適用されます。

私はたまたまかなりの悪天候の日の翌日に訪れたのでほとんど人がいなくて空いていたのでわかりませんが、連休などは1時間程度入場を待つこともあるようで、優先レーンが使えるのはよいです。

プライベートビューイングは一般の方が入れない時間帯にはいることができるもので、ゆっくり作品を鑑賞されたい方や写真撮影をされたい方にはよいでしょう。館内は基本的には写真撮影はOK(フラッシュはNG)です。

M+ラウンジにはカフェがありビクトリアハーバーを見ながら食事やお茶をすることができます。ここにしかない作品もあります。

M+へのアクセス

地下鉄で行くのば最も便利です。九龍(Kowloon)駅または柯士甸(Austin)駅が最寄りです。ちょっと複雑でおそらく迷います。歩道が立体的になっていて、私も位置関係がよく分からなくなりました。

ELEMENTSというショッピングモールを通過しないと、M+にはほぼ行けない作りになっています。しかも香港のショッピングモールは基本的に、非常にわかりにくい作りになっていて、案内表示も不親切です。

九龍(Kowloon)駅からのアクセス

写真はAirpotExpressの出口ですが、ELEMENTSの文字がある方向に進みます。地下鉄からの場合の写真を撮影していませんが、とにかくELEMENTSに行きます。

ELEMENTSは金・木・水・火・土という5のエリアに分かれていますので、金の方向に行きます。その名の通り、ハイブランドのショップが入っているエリアですので、迷ったら高級な雰囲気のする方向に行けば良いと思います。

土を目指すと広めのスペースに着きます。下の地図で「①広場」と書いてある場所です。吹き抜けになっていて、エスカレータが4基並んでいるのが目印です。


①広場 エスカレータが4基ならんでいる

このエスカレータから上の階に進み、直進します。するとさらに上のフロアに上がれるエスカレータが見えてきます。下の地図では②で場所を示しています。このエスカレータは上がらずに左の脇を過ぎていきます。

奥に見えるエスカレータは上がらずに左側に行く

近づくとこんな感じです。SKY100への入り口も見えます。

どんどん進みます。ハイブランドなお店が続きます。

左に沿って進むと、そろそろ出口が見えてきます。

出口を出ると歩道橋です。左側にM+が見えてきます。

歩道橋を渡り切るとM+が見えてきます。もう迷うことは無いと思います。 

入り口はこちらです。

柯士甸(Austin)駅からのアクセス

まずD2出口から一旦でます。
実は、頑張れば建物の中から高速鉄道の駅を通過して行くことができるのですが、非常に複雑なので、割愛します。

運が良ければシャトルバスが来ているので乗り込めばM+へ行けます。

もしシャトルバスが来ていなかったらおそらく待つより、歩いていったほうが早いです。上の写真中央に見える、奥のマンションを目指します。

日本では見ない形のマンションです。風水的に風穴があるのが良いようです。下にELEMENTSという文字が見えるのでこの中に入ります。スケートリンクが見えます。

左側にM+が見えてくるので、ついつい、そちら側に行きたくなりますが、必ずELEMENTSに入ってください。ELEMENTSを進まずに道路沿いを進むと、遠回りすることになります。

失敗例。遠回りすることになります。

ここから「金エリア」を目指します。しばらくは奥の方へどんどん進んでいきますが、上述の九龍駅からのアクセスと同様です。

尖沙咀や佐敦から徒歩でのアクセス

尖沙咀や佐敦からであれば徒歩でも行けます。九龍公園の北側Austin Roadを西に向かって歩いていきます。

九龍公園の北西の交差点が地下道になっていますので渡ります。北西側の出口から出ると、Austin Road West通りの標識が出ていますので、これに沿って進みます。

柯士甸(Austin)駅が見えてきます。あとは上と同様です。このままAustin Roadをずっと歩いて行きたくなりますが、ELEMENTSに入ってください。

柯士甸(Austin)駅D2出口

しつこいようですが、とにかくELEMENTSを経由し、ハイブランドなお店の前を通過するというのが、M+にたどり着くコツです。しかも中は迷いやすい構造になっています。どうしてもM+に行く人にELEMENTSでショッピングしてほしいということが伝わってきます。香港は商売がうまいです・・・。

来場する際の注意点

私が訪れたときに気づいた注意点をお伝えします。

大きな荷物は持っていかない
30 cm x 42 cm x 10 cm以上の荷物は持ってギャラリーに入ることができません。作品を傷つけないためです。荷物はロッカーに入れなければいけませんが、1時間あたり5香港ドル(100円弱)かかります。混雑も予想される日はここで待たされるはずですので小荷物でいきましょう。

冷房がよく効いているので羽織るものをもっていく
香港あるあるですが、ちょっと冷房が強めです。一枚羽織るものがあると良いでしょう。

スマートフォンとイヤフォンを持っていく
展示室に入り口にあるQRコードをスキャンすると、無料で音声解説を聞くことができます。館内はMyWestKowloonのアカウントを作っておくとWiFiが使えるそうです。

ツアーに参加する
十分な時間がありより深く楽しみたい方は学芸員の方が解説してくれるツアーに参加するのがおすすめです。英語か広東語か中国語での解説になり、内容もその時にいる人次第だとのことで、いろいろと運まかせですが・・・。45分程度のツアーで、作品の見どころやバックグラウンドについての解説が聞けます。

モバイルバッテリーを持っていく
たくさん写真を取りたくなる場所ですので、スマートフォンのバッテリーの消耗が激しいです。チケットや音声解説、にスマートフォンが必要ですので、念のためモバイルバッテリーも持っていると安心です。


聽日見!


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