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草津よいとこ一度はおいで♫(群馬)

あこがれの草津温泉

ずいぶん以前からこのひと節は頭にあって、温泉♨大好きの私としては、ぜひ行かねば!と思っていた。
その割にはあまり予備知識なく、今回の訪問を決めてからネットで見どころを検索。ふむふむ、この《湯畑》なるものが中心的存在なのね、とまずは行き先を決定。そこから宿やアクセス方法を調べたのだが、マイカーの無い私にはなかなかに、行きにくい。けっこう押し迫ってから調べ始めたためか、ちょうど良い時間帯の高速バスや特急が予約でいっぱい。新幹線を使うなど、行き方にバリエーションありすぎて迷う迷う。人気のお宿も空室待ち状態。さすが、日本三大名泉と感心しつつ、どうにか上野10時発の特急草津・四万1号の指定席を押さえ、宿泊先も確保できた。
これでようやく念願叶うぞ~とワクワクしていたら、TVバラエティーで軽井沢から草津温泉の旅が取り上げられて、「引き寄せたな」(笑)と。
これは…めちゃくちゃ混むのでは⁈と不安な心持ちで当日を迎え、上野でいそいそと駅弁を買い、特急に乗り込む。み~んな草津温泉に行くと思っていたら、途中駅で乗り降りが多くてびっくり。特急だけど、普段使いの感じで乗ってすぐ近くの駅で降りて行く人もあって。ああ、わたし群馬県にはこれまで来たことないんだ、と改めて実感した。
長野原草津口駅という、群馬県なのに長野県かと間違えそうな名前の駅で下車。駅構内のポスターなどの【ぐんまちゃん】を見て群馬県だと確認する。
駅からは直通バスで25分。もし満員でこれに乗れなかったら?と前もって宿の人に訊ねたら「増便するから大丈夫です!」と言われた通りに、特急と連携して数台のバスが待っていてくれる。安心。
バスが着いたら、もう間違えようもなく湯畑に到着。ただネット上の地図では分からなかったが、かなりの高低差があり、温泉街の情緒たっぷりの坂を下ってのこの景色。

来たぞ!湯畑❣

そのものすごい湯量にまずびっくり。
そしてもう一つの三大名泉、有馬温泉に馴染んでいる私は、温泉と言えば濁った源泉をイメージしてしまうのだが、ここは嘘みたいに透き通った美しいエメラルドグリーン❣ 

その湯量、熱すぎる熱量は日本一

湯畑をぐるりと一周しながら、その「豊かさ」「温もり」「尽きることのない」を一身に受け取った。

花を咲かせるのに遅いということはない

湯畑を見守るように草津山光泉寺がある。
HPの案内には、養老5年(721年) 僧・行基がこの地に立って、眼下に光る泉を見出し、これがただの泉でなく万病に効く温泉であることを喜び薬師如来を祀ったことに始まる、とある。
その境内にある釈迦堂に、とても勇気づけられた。

この釈迦如来像は、東大寺 公慶上人の作

公慶上人は、江戸時代に奈良東大寺の大仏殿復興に尽くされたがその功績は長く表に出ず、近年になって調査が行われ、平成17年に300年の時を経てスポットライトが当たったという。その由来からここでは《遅咲き如来》として信仰を集めており、「これからもうひと花咲かせたい」人の背中を押してくださるそうで。ありがたや~。

温泉に来たらやっぱりコレ

なかなか上手に割れませんでしたけど💦美味し

温泉卵は周辺のあちこちのお店にあり、食べ比べてみたい気もしたが、コレステロール値を気にして一個でがまん。
他にも行列のできる飲食店がたくさんあってつい食べたくなるけれど、お宿の夕飯もお楽しみなのでまたの機会に。翌日、名物の《ひもうどん》だけ頂きました。
散策途中の休憩に入ったカフェも素敵でした💛

ウサギ年もあと少し タイミング良くかわいいカフェに

とても居心地のよかったお宿を発つ時、若いスタッフさんが、九州出身と伺って、住み心地を尋ねると、「来た当初、なんにもない土地だと思ったけれど、その何もないからこその幸せな生活を楽しんでいる」と。
初めての群馬、草津温泉。土地に、人に《ぬくもり》を感じることができ、また来たい、と強く願った。

帰宅して東京で暮らす娘に湯畑の写真を自慢げに見せたら、
「ああ、ここ軽井沢の帰りに立ち寄ったわ」  (-.-)
さすが日本が誇る名湯なのだった。



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