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京都府 南山城・浄瑠璃寺

奈良…のつもりが!?

今月は、奈良市の北のはずれにある超有名アニメのモデルになったかと噂される割れ目のある巨大石を見に行くつもりで楽しみにしていた。
ところが、予定していた日はあいにくの雨模様。レンタカーはそのまま借りて走り出したものの、地元の方の「その辺りは雨だとかなりぬかるんでるねぇ。それに全国各地にたくさんあるよ、そういう噂の石(;^_^)」という言葉に挫かれ、行き先を変えることに。
気温も下がってトイレにも行きたくなり、とりあえずカフェを探すが近くに見当たらず、県境を越えて笠置町まで。運よく新しい素敵なカフェで休憩することができました。

こだわりのオリジナル珈琲
店内もお洒落 キャンプ用品も置いている

あとで気づいたのだが、すぐ先に木津川沿いのキャンプ場があり、休日はかなりの人出があるそう。
本日の行き先を検討していると、カフェの店長さんと思しき方が、この雑誌を奥から出してきて下さった。

この吉祥天様に会いにゆこう❣

マスターにお礼を言って店を出た。
バナナブレッドも美味しかったです❕

浄瑠璃寺は国宝のオンパレード

そういういきさつで、今回は奈良県ではなく京都府訪問と相成った。
たまたまこの日がそうだったのかもしれないが、あまり人の気配もなくひっそりとした趣の浄瑠璃寺。向かう途中の道路も細く、こんな人里離れた場所になんというお宝の宝庫がΣ(゚Д゚) 
平安中期・藤原時代に造られた九体阿弥陀如来像。それらを安置する九体阿弥陀堂も含めてみな国宝なのである。九品往生(くほんおうじょう)の教えに倣って九体の仏様を祀ることが広く行われていたそう。
ちなみに九品往生とは、人間の努力や心がけに依って、極楽浄土での階級が決まるというようなこと。下品下生から上品上生まで九つの段階があるそうな。冒頭で登場したアニメの中でも似たような階級があったような…(笑)
残念ながら堂内は撮影禁止のため、庭園の池向こうから本堂の外観を。

こちらは此岸 あちらは彼岸

堂内は薄暗く、阿弥陀仏9体(この日は8体)を中心に、四天王像(うち2体)や吉祥天女像が居並ぶ、ありがたくも圧巻な眺め。目当ての吉祥天さまは、実は秘仏で、幸運なことに特別拝観でお目にかかることが叶った。温かくふくふくと微笑んで出迎えて下さった。(特別拝観は11月末まで)

こちらも国宝の三重塔
残念ながら薬師如来像(秘仏)は拝めず

東京上野に出張中

本堂の阿弥陀如来坐像はいずれも平安時代の作。2018年から5年をかけて修理・修復が行われ、その完成を記念してちょうど今、上野の国立博物館で特別展が開催中とのこと。(知らんかった(;^_^A)
今回お会いできなかったもうお一方の阿弥陀様と、お二方の四天王さんに会いに、上野にも行かなくちゃ(≧▽≦)

特別展チラシ 11月12日まで 急がねば!!


余談だが、前回の九十九里と言い、何やら《9》という数字に因縁めいたものを感じてしまう一日であった。




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